合格のポイント -大型自動二輪一発試験合格への道-

合格のポイント

※この記事は以前のブログ=ベベルギアがうなるぜーW400日記ーで、2020年8月15日に公開した記事です。

二俣川での大型自動二輪一発試験を受験中の話のまとめ
過去記事
大型自動二輪一発試験 1の1
大型自動二輪一発試験 1の2
不合格後の対策 -大型自動二輪一発試験-
大型自動二輪一発試験 2
大型自動二輪一発試験 3

大型自動二輪一発試験 合格のポイント | ベベルギアがうなるぜ -W400日記- 大型自動二輪一発試験をまとめておきます

かかった費用

(試験手数料2600円+試験車使用料1450円)×3回=12150円
交付手数料2050円
駐車場代700円×2回=1400円(Wで行った2回は無料)

合計15600円

かかった期間

事前審査から、ほぼ最短で予約して1か月と3週間
※新コロナウイルス緊急事態宣言中のため、受験者を絞っていたという情報もあり

合格率

全3回における受験者数14人の中で、合格したのは2人。合格率はおおむね14%。
あくまでも参考的な数字と思ってもらいたい。

試験に落ちている理由

他の受験者の受験時の様子や、試験後の結果発表における試験官の講評でわかる試験に落ちる理由。

1.メリハリがない

ぼくも最初の試験で言われたが、加速するべきところは加速するのが重要。これは小型の受験者でも指摘されていた。試験官いわく、他の通行車の妨げにならないような運転ができるかどうかが大事らしい。

カーブでは徐行する必要があるが、直線になったら、はっきりと加速すること。ぬるっと加速しているようだと、絶対に合格できない。

2.坂道を下るときは徐行

急な坂道を下るときは徐行するよう、道路交通法で定められている。二俣川の坂道発進のための小山の下りは、その急な坂道にあたるので徐行しなければならない。この坂は急坂なのか? という疑問もあるが、実際にこれを注意されている受験者を見たことがある。

3.安全確認をしない

見通しの悪い交差点への進入で、安全確認しない人が見受けられた。試験で一番大事なのが安全確認だと、試験官が言っているぐらいなので、安全確認はしっかりしたい。ポイントは
ウィンカーを出す前に後方確認 
車線変更や交差点を曲がる前の寄せの前に後方確認 
交差点を曲がる直前に後方確認
この3つはミラーではなく目視で 他はどうか知らないが、二俣川では左のミラーは無い。

路地から出る際の左右の確認(足を着かない)
見通しが悪い交差点での左右の確認(足をついてよい)

4.スラロームの時間超過

これはぼくにとっても最大の課題だった。練習あるのみだが、そこそこ走れていれば減点は少ないはず。

5.波状路

波状路は時間不足もそうだが、途中で止まってしまう人も何人か見た。止まってしまう人は、腰をあげて走る経験不足に見えたので、とにかく腰を上げて走る練習が重要。

時間不足は、圧倒的に侵入するスピードが速い。侵入する直前で最低速にしておくことが重要。やばくなったら加速すればよい。途中の減速は難しい。時間をかせぐのは最後の一本を前輪が超えてから。そこからスタンディングスティルするぐらいの気持ちで時間をかせぐ。バランスが崩れたら、あきらめてさっさと脱出すればよい。

6.一本橋

一本橋の時間不足は、減点が大きいので注意が必要。ただし落ちるぐらいなら渡り切るべき。試験官の助言としては、乗るときの衝撃でバランスを崩すので、衝撃を吸収するようにすること。また、崩れないようなスピードでの進入からの減速ということがあった。

おすすめは波状路同様、前輪が下りてからのスタンディングスティルでの時間稼ぎ。コンマ何秒で5点減点されてしまうので、時間稼ぎは大事。

以上こんな感じ  えっ 急制動は? と言う人がいるかもしれませんが、急制動で落ちてる人はいませんでした。ただ、停止パイロン付近の多数のスキッドマークは、かなりの人がやられているようには感じられたなぁ

最後に二俣川での技能試験の受験案内とコース図をのせておきます。

技能試験受験案内
技能試験受験案内2
技能試験二輪コース 1号コース
技能試験二輪コース 2号コース

実技試験3 -大型自動二輪一発試験合格への道-

タンクにペットボトルの重りをつける

※この記事は以前のブログ=ベベルギアがうなるぜーW400日記ーで、2020年6月10日に公開した記事です。

二俣川での大型自動二輪一発試験を受験中の話の続き。
過去記事
大型自動二輪一発試験 1の1
大型自動二輪一発試験 1の2
不合格後の対策 -大型自動二輪一発試験-
大型自動二輪一発試験 2

2回の不合格を受けて、合格に向けての課題はこれ。

スラロームを極める

2回目の試験でダメだった課題はスラロームと波状路だ。波状路はもっと遅く走るのはおそらく難しくないので放っておこう。よってスラロームをなんとかしなければならない。

ただWでそのまま練習するのも今ひとつ練習にならないので、タンクの上に重りをつけて、重量感をNCに近づけることにした。2リットルのペットボトル2本なので4キロ増加。たいしたことないけど、何もしないよりかはまし。

タンクにペットボトルの重りをつける

こうして3回目の試験にのぞんだのである。

受付を終えて試験待合室へ向かう。今日も1号コース。2号コースだったらちょっと不安だったが、1号コースだったので今日の合格を予感する。

待合室へ試験官がやってきた。前回までの試験官とは違う人だ。最短で試験の予約をすると、常に同じ試験官になる説を唱えかけていたのだが、どうやら違ったみたいだ。

集められて試験の説明。大型は4人でぼくがラスト。今日は初めて普通二輪の試験もある。あの逆走姉ちゃんはいない。なぜだか待合室に受験しない人が数名いる。見学か?

試験が始まる

今日はお腹が痛くならない気がしていたのに、なんだか痛くなってきた。情けない。

1人目2人目と試験の様子を見る。

ウィンカーを出す際の後方確認がない
波状路への進入速すぎー
ああ ホーンが鳴ってる だろー 変な位置だよなぁ
指定速度を出さなきゃいけない直線後のコーナーに勢いよく侵入 シフトダウンのしすぎかクラッチつなげなくなってそのままコーナーリング あれは試験官にわかっちゃうのか?

それにしても、みんなストップがかかってもいい程度の走りなのに完走している。なんだサービスか? と思ったら、あいかわらず無線の調子が悪いそうだ。直してないのか?

2人目からプロテクターを受け取りながら、お腹の痛みが増してくる。試験中に漏らしたりして  ああ なんでこんなにメンタル弱いんじゃ

3人目は残念ながら波状路でエンスト。そしてNCを転がしてしまった。助けに行こうとも思ったが、これは試験。手出しは無用と遠くから見守ることにする。

戻ってきた彼はなんともないようでよかった。さてぼくの番。まずは慣らし運転。バキバキにあさってを見ているミラーを直してエンジンをかけて発進。お前ら俺の運転を見とけぐらいの気分になっている。そう 本番には強い。

慣らし運転が終わりNCから降りると、インターホンで呼ばれる。名前を告げると生年月日を問われる。西暦で答えると昭和何年か訊かれたので昭和で答える。プロテクターはつけたか訊かれたので胸につけたプロテクターを叩いて合図する。黒い革ジャンの上で、遠目には見えないのだろう。

そう、実は監視塔から発着所あたりは、遠くてよく見えないのだ。監視カメラらしいものもない。つまりこの付近での行動は、それほど神経質にならなくてもいいのだろう。

いざコースへ

発進の儀式をひと通りやって、いざスタート。ここから元気よく走る。トロトロ走らない。外周路への一時停止で安全確認。右 左 右 はいスタート そして元気よく加速。ちらっとスピードメーターを見る。

初めのコーナーでポンピングブレーキ。シフトダウンして、ゆっくりコーナーリング。立ち上がって初めて障害物のパイロンを目視と同時に右後方を確認してウィンカー。ちょっと間を開けて再度右後方を確認して第二レーンに移動。すぐに左後方を確認してウィンカー。ちょっと間を開けて再度左後方を確認して第一レーンに戻る。

戻るとすぐに減速してコーナー。立ち上がったら加速。元気よく加速。

コーナーをまたまわって発着所前直線。ここは指定速度50キロを出すために、しっかり加速。直線はあっさり終わりブレーキ。コーナーをゆっくり回る。

立ち上がって右後方を確認してウィンカー、間を開けて再度右後方を確認して第二レーンに移動した上にセンターラインに寄せる。入るべきスラロームをしっかり確認しながら右へ回り込むように曲がる。

スラロームに侵入。ちなみにさっき出したウィンカーは1度もオフせずそのまま。今日はそうしてみる。

スラロームはあいかわらず思い切ることが出来なかった。前回よりも遅いかもしれない。やはりいきなりパイロン接触で終わるのは避けたい。

スラロームを抜けて右に曲がりながら左を確認しつつ左ウィンカー。外周路合流の一時停止で停止。今日は白線の際で止まれた。右 左 右を見て発進。ここは左小回りに気をつけつつ、回りきったらすぐ加速。

コーナーを曲がり終えたところで左後方を確認して左ウィンカー。3秒も待てずに左後方を確認して左側に寄せる。そして左後方を確認して左折。

右後方を確認しながら右ウィンカーを出すと同時にセンターラインに寄せる。ここは次の波状路への右折まで距離がないので、左折の立ち上がりから寄せまでが一連の動作。

右折して波状路。進入前に速度をしっかり落としてスタンディング。前輪が段差にぶつかるのに合わせて、アクセルをあおってクラッチをつなぐ。後輪は無視。というかひざクッションで乗り切ってるのだろう。前回0.2秒足りなかったと言われたので、最後の段差を前輪が超えたところでリアブレーキで速度を落として、時間をかせぐ。

波状路の路地から外周路に出るところは一時停止ではないので、ゆっくり走りながら、右 左 右と確認して左折。ここから左折は小回りを意識する。そして加速。

左後方を確認してウィンカー。間を開けて左後方を確認して左寄せ。交差点を曲がる際も左後方を確認。そして監視塔からよく見えるここは、きっちり小回り。前回の試験後に試験官に言われたように、ハンドルをきってふくらまないように曲がる。

すぐに続いて左折なので左後方を確認。曲がる際も左後方を確認。ここは曲がったところが一本橋なので、小回りしすぎる必要は無し。一本橋の停止線に対して直角にNCを停車させる。ローに入っているのは明確だが、念のため右後方を確認して足を着き変えて、シフトペダルを踏む。

足を着き変えて監視塔を振り向くと試験官が監視塔のドアを開けて、行っていいと言っていた。頷いて前に振り返り発進。

一本橋に乗る。あれれ バランス悪っ 前回の安定感が無い。ちょっと早すぎんじゃないのって感じつつ前輪が通過。ブレーキをかけて時間をかせぐ。

一本橋を終え信号を通過しつつ右折の準備。センターライン寄りを外周路に近づくと、その先にある発着所でぼくの試験を見つめている他の試験者の視線を感じる。自意識過剰。

右 左 右を確認して右折。すぐに左後方を確認して左ウィンカー。間を開けて左後方を確認して左へ寄せる。外周路は右に曲がっていくが曲がらずに左右を確認しながら外へ出る。

右に曲がり急制動の走路へ。加速はしっかり。NCのデジタルをチラ見で確認する。指定速度は40キロだが、45キロまで出しアクセルを閉じる。制動開始のパイロンが近づく。奥にある停止限界のちびパイロンが案外近く見えて、無理なことをやらされてる感をいつも思う。

制動開始。近くに感じていたが全く余裕で、ちびパイロンの直前に何本かあるスキッドマークを、にやりと見ながら右手を緩める。右後方を確認して足を着き変えて、左足でシフトペダルを数回踏む。

左足につき直し、左後方を確認して左ウィンカーを出す。右後方を確認して再度左後方を確認して発進。右に曲がりつつ外周路手前の一時停止。右 左 右と確認して発進。そのまま坂道のコースへ入っていくがここが結構狭い。アクセルを開けず、小さく小さく曲がる。

坂道途中のパイロン横で停止。今日は左後方、右後方を確認してすぐに発進。たぶんこれでいいんじゃないの。坂道を登りきったら徐行しながら左後方を確認、間を開けて左後方を確認して左ウィンカー。外周路に出る一時停止で停止。ここは監視塔も近いのでアピールポイント。右が見づらいので、体を大きくねじって確認する。

発進したらすぐに右後方を確認して右ウィンカー。間を開けて第二レーンに移動してセンターラインに寄せる。右後方を確認して踏切の道へ進入。そのあと右折するので、ここではセンターライン寄りを走る。

踏切で停止。右 左 右と確認して発進。渡り終えてすぐに一時停止で停止。右 左 右と確認して発進。ここでウィンカーを出てたっけ? と思い、ウィンカースイッチを右に倒す。うわっ やべえ と一瞬頭が白くなりかけるが、とにかく左後方を確認して左ウィンカーを出す。

落ち着けー と思っているとS字の入口を見失った。あれ どこだっけ? とゆっくり走っていると、それはすぐ左、通り過ぎる寸前! 慌てて左にハンドルをきって、NCをS字にねじこむ。今のは、間違いなく不自然な運転だったと、取り返すために体が勝手に反応して2速に入れてS字のワンターン目をバンクさせながら走る。

この反応に自ら笑いながら、自我を取り戻して減速。左ウィンカーを出す。

S字からの脱出は一時停止ではないが、生垣で全く右が見えないので一時停止。しっかり上半身を倒して、生垣の向こうから来る車両がないかを確認するアピールをする。今日の試験方法なら絶対に誰も来ない。

安全を確認できたので発進。左小回りを守る。真っ直ぐ向いたらすぐ加速。そして左後方を確認して左ウィンカー、間を開けて左に寄せる。ああ 忙しい 

「ここは通り過ぎないように気をつけなくちゃ」と声に出しながらクランクへの入口を確認する。前の受験者はここでの進入で一度NCを右に振っていた。そんなに曲がりづらいんだっけ? と軽く疑心暗鬼になりながらクランクに到着。見た感じそれほどきびしくないので、左寄せのまま左後方を確認して左折。

クランクは1速でちんたら走りながら、出たあとすぐの信号を確認。青なので一時停止せずに左右を確認して左小回りで脱出。加速。で、どこ曲がるんだっけ? 左後方を確認して左ウィンカー。 ああ監視塔の手前か 左後方を確認して左寄せ。 もうすぐ終わりだ 左後方を確認して左折。 こここそ最大の いや最小の左小回り!

栄光のゴールへ

立ち上がった次の交差点は生垣で見通しの悪い交差点。前回の受験時は足をついて確認したが、今日は超微速前進、前身乗り出し左右確認で通過する。左後方を確認して左ウィンカー。ほぼ間もなく左寄せ。外周路に出る一時停止で停止。

右 左 右を確認して小回りで左折。 おおっと 前回はなかった障害物パイロンを発見。右後方を確認して右ウィンカー。パイロン手前で右後方を確認して第二レーンに移動。すぐに左後方を確認して左ウィンカー。間を開けて第一レーンに戻る。

外周路最後のコーナーのために減速。思い出したようにポンピングブレーキ。徐行でコーナーを立ち上がったら加速しつつ右後方を確認して右ウィンカー。3秒たって右後方を確認して第二レーンに移動して、発着所へ戻るためにセンターラインに寄せる。

ここは外周路の反対車線のコーナーを立ち上がってくるものがいないか、左にも首を振って確認。右後方を確認して右にNCを倒して180度ターンで発着所へと進入していく。左ウィンカーを出して減速。

発着所で停止。ウィンカーを戻して右後方を確認して右足をつき、左足でシフトペダルをニュートラルに入れる。左足につき直しエンジン停止。左後方を確認してNCから降りてスタンドをかける。半秒NCを愛おしく見つめ、1歩離れてから監視塔に一礼。

終わった スラロームと一本橋が早かったかなぁ

結果発表

ソーシャルディスタンスが守られた技能受付前のベンチで合格発表を待つ。他の試験の発表が粛々と進む中、11時半を過ぎてようやく自動二輪の受験者が呼ばれる。 うわっ 試験官が申請用紙の束を持ってるよ(;’∀’)

今までと違い、大型から小型まで全員が窓口に集合。みんなが見つめる試験官がしゃべりだす

「今日の合格者はひとりです」

受験者の群れが音もなくゆらぐ。それを最後方から見ながら、「そしたら俺は合格だ」と確信する。

「46サーフさん 合格です」

最後方から最高峰になったぼくは窓口に進む。受験者たちは左右に割れて王者に畏怖のまなざしを向ける。

試験官から渡されたのは、技能試験合格後の申請手続きという案内。これでようやくスタンド払わずにバイクにまたがれるよ。

実技試験2 -大型自動二輪一発試験合格への道-

※この記事は以前のブログ=ベベルギアがうなるぜーW400日記ーで、2020年6月1日に公開した記事です。

二俣川での大型自動二輪一発試験を受験中の話の続き。
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大型自動二輪一発試験 1の1
大型自動二輪一発試験 1の2
不合格後の対策 -大型自動二輪一発試験-

今日は2回目の受験。前回と打って変わってドピーカン。きっとぼくの合格を祝福してくれるために違いない。

今日はWで試験場に来たのだが、時間が無くておさらい的な走りが全く出来なかった。8時半過ぎに技能受付に到着。すでに受付は開始していて、列ができている。ソーシャルディスタンスを保って最後尾につく。

受付終了、受験番号は5番で今日も1号コースだ。ラッキー

もうコースは頭に入っているので、このブログの記事を書きながら待機。前回よりも早い時間で試験官がやってきて試験の説明をする。どうやら前回と同じ試験官のようだ。

おやっ 小型を受けようとしている中に、前回の逆走姉ちゃんを発見。やはり前回は不合格だったんだな。今日は、じゃましないでくれよ。

大型が3人終わったところで、無線の調子が悪くなってきたらしい。別の技能試験を終えた試験官が、そのことをぼくにつげてきた。

「じゃあ だまってても完走ですね」

というと

「かと言って合格かどうかはわかりません」

はい

緊張して気分が悪いが、朝出がけに嫁が言った言葉を思い出した。

「蜂のように舞え」

そうだった嫁よ。ここでお腹痛いとか言ってる場合じゃなかった。蜂のように舞わねば!

そして試験開始。ウィンカーのスイッチは大丈夫、違和感無し。見とれよ と元気よく発進。

ぐるっと、回ってきてスラロームへ侵入。うーん やはり思い切れない! 試験序盤のこのスラロームで下手こきたくないという気持ちが、ぬるいスラロームにしてしまう。まあいい 他で挽回じゃ 減点制なので取り返せないが。

スラロームあけの一時停止で停止線の80センチぐらい手前で停止してしまう。あちゃあ 見てないでほしー なにもなかったように発進。元気よく加速。

波状路はまったく問題なし。左へ曲がってさらに左すぐに左。停止線に垂直になるように注意して一本橋に到着。ここであわてずローに入っていることを確認してから右後ろの監視塔を見ると、試験官が頭の上で大きな丸。頷いて発進。

なんだか今日は大丈夫。全然落ちる気がしない。ゆっくりゆっくり進んで一本橋通過。信号のある交差点を通過して外周路へ。そして急制動。

ここから外周路に出るところは左折なので、再始動の合図は左。一時停止して左へ回り込むように坂道へ。パイロンの横で停止。ここで再発進する時にどんなことをすべきなのか、実はよくわかっていない。

右にウィンカーを出して右後方左後方を確認して、さらに右を見て出るのではと思うのだが、試験官はここを「速やかに再発進してください」というのだ。それでも右ウィンカーを出して左右確認して発進。

坂を上り、すぐにくだりながら左折の準備。外周路に入って今度は右折の準備。第二レーンに移動する。右折して踏切。左右確認して次の右折に備えて右ウィンカーを出して発進。ここは変速せずにローのままで。

踏切を渡ると一時停止。ここでS字の入口を確認。おっ あんなところか ってところにある。発進して左後方を確認して左ウィンカー、そしてS字に進入。

このS字の出口が見通しの悪い路地から出るようになっている。二人目ぐらいの受験者が、あっさり出て、そこで試験が終わっていたので、ここは一時停止の標識はないけど足をついて頭を前に突き出して確認。先人よありがとう

次はクランク。ここの出口はすぐに信号なので、確認しながら出ていくのだが、赤だと思って足を着いたら青に変わってた。印象悪いか?

監視塔の前を左折。次は見通しの悪い交差点。ここは止まらないと見えないから、足をついてしっかり確認する。ここまでしていいのかはわからない。

外周路に出る。あとは戻るだけ。ここですぐ障害物のパイロンがあったはずだが今日は無い。このあたりはすっかり自信満々の走り。よく見ておけよ もう終わりだけど。

発着所に到着。右後方を確認して右足をつき、左足でシフトペダルをニュートラルに。左足をついて右足をステップに戻し、エンジンオフ。左後方を確認してNCから降りてスタンドをかける。

このあとなにも終わりましたという合図が試験官側からはないので、所在無げになる。ぬるぬるっと終わり。今日は、いけたんじゃないかと、ちょっとだけ期待しながら技能受付へ戻る。

結果

残念ながら不合格だった。スラロームは7秒後半。5点減点。波状路は4.8秒。惜しくも5点減点。一本橋は減点無しだったらしい。試験官曰く、「惜しい 課題はもうあとほんの少し あとは左に曲がる時、大回りになっちゃうから、バイク倒して曲がるのではなく、ハンドルきって曲がるように」

そっかぁ 元気よく走るのを意識しすぎて、アクセル開けるの早かったかもなぁ 2回で受かりたかったなぁ

不合格後の対策 -大型自動二輪一発試験合格への道-

左スイッチの移動した位置

※この記事は以前のブログ=ベベルギアがうなるぜーW400日記ーで、2020年5月24日に公開した記事です。

二俣川での大型自動二輪一発試験を受験し不合格だった。
過去記事
大型自動二輪一発試験 1の1
大型自動二輪一発試験 1の2

試験を受けて感じたこと。それは大型自動二輪免許を持っている人はすごいなってこと。街で大型のバイクとすれ違うと、尊敬 言い過ぎてしまえば畏怖を感じる。

次の試験までにやれることを考えよう。まずはステップとウィンカーの位置の違いだ。特にウィンカーの位置の違いは、ホーンが鳴ってしまい、そのことで減点されるかどうかは別として、無用な心配りをせねばならず、なんとかしておきたい。技術的なところでは、どうにもならないスラロームの下手さ、それに通じるNCとWの重さの違いもどうにかしてみたい。

ホーンの位置の改良

WとNCはウィンカーとホーンの位置が逆転していた。これでは間違えるはずだ。せめてNCと同じような位置にずらせないかと、スイッチが下にいくようにスイッチケースを回転させようとするも、意味不明なワイヤー取り出し口みたいな出っ張りが、クラッチレバーホルダーに当たってしまう。

何にも使われていないワイヤー取り出し口

切ろう

前から実は気になっていたこの部分。果たして何のために存在しているのか? なにか別のバイクでは使っているのかもしれない。プラスチックなので、金のこであっさり切断。

ワイヤー取り出し口をすっぱりカット

切断したことによって、これが

左スイッチの元の位置

こうなりました。

左スイッチの移動した位置

ウィンカースイッチがだいぶ下がりました。

ステップの位置

ステップの位置なんてどうにもならないと普通はあきらめるのだが、なぜだかつい最近ヤフオクで落札したBEETとバックステップがある。650化してからつけるつもりだったが、このさい今つけてしまおう。

ブレーキカムレバー 削り前

気になっていた鋳造の粗さは、ブレーキのカムレバーだけ削ることにした。あまり追い込まず、ざっくりと。写真ではあまり変わり映えしないが、実物はだいぶ質感があがった。

ブレーキカムレバー 削り後

取りついた写真はこちら。

BEETのバックステップ装着 ブレーキ側

NCのポジションにかなり近い。ブレーキのカムレバーとリンクの角度があまり良いとは思えず、これではリヤブレーキが効かなくなるのでは? と危ぶんでいたのだが、無用の心配だった。そのリンクが当たって右かかとが内側にしぼれないのがいまいちだが、ステップがゴムでなくなっただけで、Wにダイレクトつながった一体感がある。

一方シフト側は、レバーがステップ同軸になったおかげか、シフトチェンジの操作感がよくなった。ダイレクトだった今までより良くなるとは思っていなかったので儲けた感じ。

BEETのバックステップ装着 シフト側

さらにおまけなことだが、サイドスタンドのフックがステップと重なり、シートにまたがった状態で左足でスタンドを出すということができなくなった。これはバイクを降りてからスタンドを出す強制になるぞ。

マシン側はどうにかなった。次は乗り手だ。

スラロームの練習

スラロームなんて簡単だと思っていた。ところがこのような動きは、普段の運転ではまったくしない。やったとしても、一回倒して、一回切り返すぐらいだろう。それが5回となると話は違う。これは非日常な操作なのだ。

断っておくが、30数年前はサーキットでレースに参加していたほどのライディング能力は持ち合わせている。まあ、だいぶ錆びついてはいるが。それでもこのスラロームは難しいと思う。練習が必要だ。

交通量が少ない道路でスラロームしてみる。ああ こんな感じ? よける目標が無いと、なんとも簡単だ。なにかをよけたいぞ。

実はある場所に、スラロームの練習にもってこいのものがあったのを見た記憶があった。道路の端に、車を停められないようにするためのオレンジ色のポール、ぼくはにょろにょろと呼んでいる、高さ1mぐらいのあのやわらかいやつが並んでいるところがあるのだ。

夜勤あけの早朝にそこに行ってみた。

あった。

やってみた。
簡単だった。
なぜなら間隔が広い。
こんなもんか

またあった。

おおっ これは

まさにあの時の試験の間隔で感覚。3つ目からよけそこねて、足にバシバシ当たっている。やっぱり下手だ

(´・ω・`)

その後も時間があったら近所の人気の無い道路(公道ですいません)で、スラロームの練習を重ねる。わかったことは、結構思い切ってハンドルきって、ステップに体重かけなきゃだめなんだってこと。ただ、この思い切りを試験場で出せるのか?

2回目の試験はコロナウイルス感染拡大防止の緊急事態宣言が解除されるのか? というゴールデンウィークあけ。しかし、緊急事態宣言は延長! 試験はどうなる? でも技能試験はやってるようだ? 電話してもつながらないから行くしかない。

つづく

実技試験1の2 -大型自動二輪一発試験合格への道-

試験1の2

※この記事は以前のブログ=ベベルギアがうなるぜーW400日記ーで、2020年5月9日に公開した記事です。

二俣川での大型自動二輪一発試験受験の一回目の二話目。一話目はこちら

一人目の受験者が波状路で足をついて終わってしまった。小型の試験をはさんで二人目は完走。見た感じはそつなく走っていたので、もしかしたら合格かもしれない。次の小型の試験が始まったので、ぼくの慣らし運転の番がやってきた。

試験をイメージして安全確認から始める。バックミラーはなぜだか右しかついていない。エンジンをかけ、後方を確認してNCを前進させる。

二速に入れようとした左足が、滑って空振りする。ペダルの出幅がWより小さい。ウィンカーを右に出そうと左手の親指を操作するといきなり「ビー」とけたたましくホーンが鳴った。
Σ(;´Д`)びっくりするじゃん。どうやらウィンカーのスイッチの位置がWと違うようだ。

発着所前の直線をゆっくり通過。雨がひどい 小型の受験者の邪魔にならないように、周囲を確認しながら、第二レーンに移動。そのまま発着所へ向けて右へターン。ああ 倒す感じはこんなのね 左にウィンカーを出してまたホーンを鳴らす。やばいぞ

慣らし運転は瞬間で終了し、NCの横に立って自分の順番を待つ。間違えてホーンを鳴らしたことを思い出し、左のスイッチケースを見てみると、ホーンが中央に鎮座していた。グリップを握ってスイッチの位置を確認しようと思うがやめる。

顔を上げ、小型を受験しているお父さんの運転を見るが、これはまったく受験対策がなされていない。止まる必要のない交差点で、軒並み止まっている。ちなみに今日の小型はおそらく全員小型ATってやつだろう。スクーターしか用意されていない。

お父さんが発着所に戻り、スタンドを出してエンジンを停止させた。よし次はぼくだ。

実技試験のスタート

インターホンで呼ばれる。受験番号を言われて名前を確認される。「46サーフです」と元気よく応えると、始めてくださいというので、監視塔に右手を挙げて優等生ぽく振る舞う。周囲を確認してスタンドを右足で払う。後方を確認してシートにまたがり、右足はそのままステップへ。右しかついていないミラーを右手で直してイグニッションスイッチをONに。ニュートラルランプが緑色に点灯する。

クラッチレバーとブレーキレバーを握り、ブレーキペダルも踏んでセルボタンを押すとNCが目を覚ます。右後方を確認して右足をつき、左足でシフトペダルを踏み込み、ギヤをローに入れる。シフトペダルを2回踏むのは念のため。

右後方を確認して右ウィンカーを出し、左後ろを振り返り、右後方を確認してクラッチレバーをゆっくりとリリースすると、NCは普通の顔して動き出した。さあ、試験の始まりだ。

ウィンカーをキャンセルするタイミングをじゃっかん遅れ、ホーンを鳴らさないように意識してウィンカースイッチを押し込む。

周回路に接続するところで止まれの標識に従い停止する。左右を確認して発進。ゆるゆると速度を上げかけたところで、これは慎重すぎるとアクセルオープン。NCは力強く加速する。おお はえー 一気に顔に降り掛かってくる雨粒を受けて、あわててシールドを下ろす。

初めのカーブが近づいてきたのでポンピングブレーキで減速。軽く車体を倒してゆっくりとカーブを抜けると、前方に障害物のパイロンが第一レーンにあるのが目に入る。右後方を確認して右ウィンカーを出す。そこでホーンが 

ビーーー 

うわお やっちまった。水滴がついたシールド越しにかすむ右前の監視塔をチラ見する。

戻りのウィンカー操作を慎重に行いながら、こんなことに気を配らなければならないことを呪う。すぐに右カーブ。抜けて元気よく加速。それにしてもデジタル表示の速度計はわかりづらい。

次のカーブを抜けると発着所前直線。ここで指定速度の50キロを出すことになっている。加速しかけてアクセルをあけたが、すぐにアクセルを戻しブレーキをかけた。なんて事だ。逆走者がいる。

試験官様! 逆走です!

ぼくが走るべき発着所前直線の第一レーンを、反対方向から小型の慣らし運転をしていると思われるお姉ちゃんが、コンビニポンチョをバタバタはためかせてこちらに向かってのろのろ向かって来るのである。ぼくはこれはどうすりゃいいのよ状態で、止まる寸前の微速前進。指定速度の50キロには到底届いていないけれど、これは特別扱いしてよねと祈る。

やがてお姉ちゃんは、自信を持って微速前進を続けるぼくに、自分の間違いに気づいたのか、自身が走るべき車線に戻っていった。ぼくは加速開始。50キロに到達する訳もなく次のカーブのために減速。右に車体を倒す。

何事もなかったように試験は続く

このカーブを抜けると、右にあるスラロームに行くために第二レーンに移動、右に曲がる。そのままさらに右へ曲がり続けスラロームに侵入。ギヤは二速だ。

下見の時は広いと感じたパイロンの間隔が狭い。パイロン2個目を通過した段階で、ぼくのリズムは破綻した。「ぶつかる!」 もはや車体を倒すこともできず、ハンドルをがっちり左にきって3個目のパイロンをクリア。すぐさまハンドルを右にきるも4個目のパイロンは目の前。 「終わる」 そう思うもなんだかクリア。最後のパイロンもなんとか避けて、這う這うの体でスラローム終了(大汗)。

右に出てすぐに左後方を確認して左ウィンカー。外周路に出る。ここは一時停止。乱れた呼吸を整える。

外周路に出てカーブをひとつ曲がり左後方を確認して左ウィンカー。左にメリハリなく寄せて左折。やば なんか元気ない走り と思ってアクセルを開けたら、Wには無いレスポンスで右にはらむ。やべ はらみを利用して右後方確認からの右ウィンカー。波状路の路地へ右折。

人生初めての波状路。しかも土砂降り。尻を上げてゆっくり侵入。ブワッ ブワッ と前輪が突起物にあたるのに合わせてアクセルをふかしクラッチをつなぐ。後輪のことまでかまっていられない。

あれ? 案外簡単じゃん そう感じているうちに前後の乗り越えるタイミングが同時になったようで軽くふらついた。やばい さっさと抜けよう 少しだけスピードアップ。

波状路をクリアし、外周路を左右確認しながら左折。ドロドロドロっと加速して左折に備える。

左折してすぐ左折するとそこは一本橋の停止線。あれれ? ちょっと曲がってるかな。ここで試験官の発進の合図を待つ。ほどなくNCに取りつけられたスピーカーから 発進せい とのお言葉。よし行くぞとクラッチをリリースするも、いきなりふらついた。まだ一本橋に乗ってもいないのに!

これはここで終わる という紛れもない実感をかかえたまま、なんとか一本橋に乗る。左に傾くNC。ハンドルを左に少しきるも、もうそこは左のギリギリはじっこ。 絶対落ちる もう終わるのか俺の試験は!?

もう落ちると思った割に落ちることはなく、かといってまったく安定してるわけでもなく、右に左にグラグラ落ちそうになる。かっこ悪いんだろうなぁ かっこ悪いなぁ

奇跡的に一本橋を落ちることなく渡り終えた。助かった。すぐに信号だ。しかし以前から疑問であり、解決出来ていないことが目の前に立ちはだかった。それは、この先で右折しながら外周路に入るための右寄せはいつやるべきなのかということだ。30mの3秒前という考えではもうすでに出すべきなのだが、赤信号で右ウィンカーを出しっぱなしにすると、あたかもこの信号の交差点を右折するように見える。さらに3秒も経過するだろう。

どうすればいいかわからず、ついなんの合図も出さずに右寄せしてしまう。うわ これダメだろ そして赤信号で停止。

信号が青に変わり発進。すぐに右ウィンカーを出します。左右を確認しながら外周路を右折。すぐに左後方を確認して左ウィンカーを出す。これは次のカーブを曲がらずにまっすぐ外周路の外に出て、急制動エリアに行くためだ。ここは直進するのに左ウィンカーを出すのがポイントだ。

急制動のために加速する。指定速度は40キロ。ああ デジタルメーターはわかりづらい。念のために45キロぐらい出してパイロン通過。結構近くに見える止まるべき位置を示したパイロン。止まれるのか? と不安が頭をかすめるも、余裕を持って停止。

右後方を確認して右足をつき、左足でシフトペダルをローまで下げているとスピーカーから

「※☆△□♂~ そこを右に曲がって発着所に戻ってください」

前半が聞き取れなかったが、発着所に戻れってことは試験終了だろう。

試験結果発表

試験が終了したら技能試験窓口前で長いこと待機。11時45分ごろにようやく呼ばれる。受験番号1番の人から、次の受験日予約と今日の試験の講評をいただく。次の受験日の話をいきなりすることによって、今日はだめだったという意味のようだ。

ぼくの前の人は唯一完走していたが、残念ながら不合格だった。一本橋を6秒で渡ったらしい。突っ走ってたもんなぁ

この講評、かなり細かく丁寧にポイントを教えてくれる。ぼくの場合、スラロームが9秒、一本橋が7秒だったそうだ。どちらが苦手か訊かれスラロームと答えると、紙を出して絵を描き、スラロームの走り方を教えてくれた。

そんなポイント以前の問題の自身のスラロームに、熱い説明も半ばうつろに聞いていたが最後に、短い直線でも加速をしっかり、メリハリをつける走りをするように教えられる。なるほど 確かにトロトロ走ってはいた

だって豪雨だったじゃん!

実技試験1の1 -大型自動二輪一発試験合格への道-

試験1の1

※この記事は以前のブログ=ベベルギアがうなるぜーW400日記ーで、2020年4月28日に公開した記事です。

二俣川での大型自動二輪一発試験受験の事前審査に受かった。

事前審査に受かると、本試験の日程は試験場から指定される。特に問題がない日だったので変更はしなかった。

試験までの通勤時は、徹底的に試験向けの走りを心掛けた。身につけてしまえば、普段と同じことをすればいいだけである。

試験の3日前から、コースを覚えることにした。2020年4月現在、二俣川の試験場での大型自動二輪試験のコースは2つある。回転する椅子に座り目をつぶり、走行する向きに合わせて椅子を回転させるイメージトレーニング。よくわからないところはネットを検索して、実際に受験した人が公開している情報を見る。

試験は翌週の月曜日という金曜日のこと。コロナウイルス対策で非常事態宣言が出ている中、果たして運転免許の試験なんてやっているのか? 今、教習所を自粛することで問題になってるし。仕方ない、電話して訊いてみよう。

例の音声ガイダンスを我慢して我慢して、3分後にようやくオペレーターにつなぐところまで到達。呼出しにすぐに出てきたオペレーターさんは、

「今のところやります! ただしどうなるかはわかりません」

確かにこの状況では仕方ないだろう。礼を言って電話を切る。

試験当日

台風級の暴風雨となるらしい大雨の月曜日である。試験場に行くためにマフラーを交換したWで来るのはやめ、車でやってきた。かなり降っている。ただそれはぼくにとっては悪くない。雨の日は合格しやすいと聞いたことがあるし、実際中型は雨の日に一発で合格だったからだ。開場時間の8時半が近づいてきたので、傘をさして試験場の入り口に向かう。

この雨の中、結構な人が並んでいる。しかも3階(行きたいところ)への入場はコロナウイルスに対する密集対策なのか、コントロールされていてなかなか入れない。試験コースを歩いて見られるのは8時から9時だから、さっさと入りたいのに入れない。

ようやく技能試験受付窓口に到着したときは、すでに8時20分を過ぎていた。コースを見るのは受付が済んでからにしようと、椅子に座って受付が開始するのを待つ。自動二輪の試験を受けるのではないかと思われる、ヘルメットを持った人も数人いる。

8時半になり窓口が開いて、係の人がそれぞれの受験者に集まるように声をかけ始めた。いきなり先頭バッターはきついので、座ったまま様子を見る。何人か集まったところでその列の最後尾についた。結局受験番号は3番。試験コースは1号コースだ。よかった。1号コースは素直な道順だが、2号コースは、かなりトリッキーだからだ。

技能試験コースへ、屋根のある通路なのに傘をさしながら歩く。雨もすごいが風もすごい。少しぐらいふらついても多めに見てくれるに違いない。

技能試験コースに到着。慣れてる風の受験者に、今の時間は歩いてみていいのか確かめてみると、よいとのこと。この雨でいくんですか? 的な反応だったがこっちは初めて。見ておくのと見てないのは大違いだから行きますよ。

歩いてみてわかったのは、スラロームのパイロンの間隔が広いこと。なんだこれなら楽勝じゃん。それと一本橋が長いこと。いけるよ! 一発合格だ!

ただし気になることがひとつ。波状路の突起が金属でできているので、この雨でかなり滑りそう。あまりゆっくり行くと、スリップして越えられない危険性を感じる。気をつけなくては。

縫製がほつれ始めていたブーツ(安全靴)の中がびしょびしょになってきたので、コースの下見は終わりにして、待合所へ入り試験開始を待つ。コロナウイルス感染防止のために他の受験者とは皆距離をおいている。

9時半になり試験官がやってきた。待合室の前の方に集合させられ説明を始めたのだが、試験官とぼくらの距離が近い。なぜこの広い部屋でこれほど近くに集まるのか? 密接だよ密接。言ってやりたかったが、試験に悪影響が出るのも嫌なので我慢する小市民なのだ。

試験は大型と小型を交互に行い、慣らし運転は前の順番の人が受験中に、頃合いを見計らいやるようにとのこと。慣らし運転は、車両の状態を確認するためだけなので、スラローム的な走りなどはしてはいけないとのこと。そして走るのは、発着所とすぐ目の前の直線をぐるっと一周走るだけだった。まあ、走らないよりいい程度。

一人目の受験者のスタートである。この人は顔見知りらしい受験生同士と話していたので、少なくとも2回目以上だろう。ゆるゆると慎重にNCを前に出した。

1号コースはまず外周を1周する。発着所前の直線を終え右折し、スラロームへ入っていく。難なく通過する。外周を回った逆回りで発着場前直線に戻り途中で左折してコース内部へ入る。2本並ぶ波状路の奥の方へ右折して進入。尻をシートから離し、スタンディング状態になった。

滑るのか?

彼の走りで、ある程度わかるだろうとじっと見つめる。波状路のでこぼこをゆっくり進んでいく。ゆっくり ゆっくり 

えっ? ゆっくり過ぎないか?

彼はだんだんスピードを落としていき、やがて前進を止めた。ひざを曲げてシートに尻をつけ、左足をついてしまった。終わりだ。あまりにあっけない。これが一発試験だ。

つづく

試験への準備2 -大型自動二輪一発試験合格への道-

事前審査

※この記事は以前のブログ=ベベルギアがうなるぜーW400日記ーで、2020年4月13日に公開した記事です。

大型自動二輪一発試験を受験する。

まずは事前審査とやらを受けなくてはならないそうだ。神奈川の運転免許センターのHPで確認すると、祝祭日を除く月曜から金曜の午後1時から1時半までが受付時間らしい。ところがである。

大型自動二輪一発試験を受験した人のブログを探しては読んでみたりしているのだが、二俣川での事前審査は火曜と金曜のみと書いていた人がいたのである。どうなんだ? 電話して訊いてみるか。

電話をかけると音声ガイダンス。なかなか説明が長い。選択肢を選んでボタンを押し、先に進むと、そこでもひとしきり長い説明が入る。3手先ぐらいまで進んだところで経過時間は2分30秒となっている。長い

しかしここまで説明を聞きながら進んでくると、訊こうとしていたことはわかった。 というか、オペレーターさんが出てきてもそれは訊けない。バカだと思われてしまう。

結局、祝祭日を除く月曜から金曜で良いとなった。嫁に「コロナウイルスで試験場なんてやってるの?」と言われて一瞬不安になる。電話して訊いてみようかと思ったが、あのガイダンスの先にたどり着ける自信がなく、ままよと出発、今運転免許センターにいる。絶対事前審査をやってるはずの金曜日である(ニヤリ)

受付が終わってから事前審査まで時間があくらしい。貴重な時間を事前審査だけなんて無駄に使わせておいて、さらに待ち時間が長いなんてバカにしてる。

まあ仕方ないので、その間寝ていようと車でやってきた。無料の駐車場は無いと書いてある。1回700円らしい。

運転免許センターの中に入ると大勢の人。どこ行けばいいのか受付で訊くと、3階の8番窓口とのこと。ここは2階なのでエスカレーターで上へ行く。

8番窓口はそれほど混んでなく、1時になると列も進み出した。申請書をもらい、9番窓口で2600円分の証紙を買う。

記載台で記入、証紙と持ってきていた証明写真を貼り付けてB窓口へ。そこが受付で、この時が1時20分ぐらい。視力の検査をして、事前審査の時間が書かれたカードを受け取り、受付は終了した。

カードには3時に技能受付窓口に集まれと書いてある。あと1時間半もあるよ 車で寝ようと考えたが、駐車場は二輪駐車場のそのまた先と遠い上に、大事な車をドアアタックされたくないので1番遠いところに置いたので戻る気がしない。

そうだ 技能試験コースでも見に行こう

技能受付の先に進むと技能試験コースである。歩道橋を渡り2フロア分降りる。そこに四輪の技能試験コース。二輪は左にさらに先にあるようだ。

きれいな歩道を歩いて左の奥へ奥へ進んでくると、二輪の試験コースを走るオートバイが見えてきた。おいおいずいぶんぶん回してないか? カーブを回るスピードも結構出ている。もちろんこのスピードより速く走れと言われれば走れるのだが、ぼくがイメージしている試験の走行とはこんなもんじゃない。

今はこういう時代なのか? モトGPのマルケス走りを見れば、ケニーロバーツとは大きく違う。

よく見ると走っている人は警察関係っぽかった。なんだ練習か? 試験はどこでやってるんだ? さらに先の待合所的な建物に入る。

そこには多くの椅子と、3人の関係者らしき人達がばらけて談笑していた。試験コースに面した窓へ近づくと、モータースの親父みたいな人が近づいてくる。

「今は立ち入り禁止の時間だから 見学は12時から1時ね じゃ 試験がんばって」

そう言われて追い出される。

3時10分 技能受付窓口
事前審査を受けるのはぼくを含めて3人。他の2人は若者である。事前審査は他の試験が終わってからやるらしく、1度解放。3時40分に再度窓口前で待機と言われる。

3時45分
大型自動二輪の事前審査の集合がかかった。試験官2人と受験者3人の5人で、先ほど追い出された二輪の試験コースへ向かう。

現場に到着。試験官がガレージのシャッターを開けて、バイクを1台出してきた。

ん? 400でやるのか?

それは小ぶりの白いバイクだった。もしかしてこれは、NCとかいうやつ?

1人目の事前審査が始まった。ハンドルを両方持って引き起こしている。よしマネしよう

彼はNCを8の字に押しながら、時折なぜかドヤ顔でこちらを見る。次はぼくの番だ。

左右のグリップをつかんで、よっこらしょ。それほど重くない。押した感じも重さを感じない。これは受かる! この事前審査のことではない。この押した感触から想像する運転感覚は、Wと大差ない。受かるぜ

試験官のマネをして、腰にシートをあてながら、ひざの力でNCをころがして事前審査終了。念の為ガレージの中を確認すると、大型はNCだけだった。

3人の事前審査が終わり、試験官から技能試験の説明が始まった。事前審査の結果とかは一切ない。合格なんだろう。技能試験の説明に、特に目新しい情報は無かった。説明が終わり、質問は無いかと試験官。そこで若者の一人が質問をした。

「いきなり大型なんですけど、試験の前に走らされるって聞いたんですけど」

おおっ いきなり大型いくのか!? それは無理だろー

「ええ あなたが試験を受ける意思があるかを確認するために、400CCで走ってもらいます」

と試験官。つまりは、ひやかしじゃないかの確認みたいだ。へぇー なるほどね

解散した後、いきなり大型の若者に話しかけてみると、免許取り消しで以前は大型を持っていたそうな。これまたなるほど

指定された試験日は10日後。それまで通勤は受験のための走行を体に叩き込まなければ。

試験への準備1 -大型自動二輪一発試験合格への道-

中型<大型

※この記事は以前のブログ=ベベルギアがうなるぜーW400日記ーで、2020年3月28日に公開した記事です。

3月も半ばを過ぎて、ようやく仕事も落ち着いてきました。Wの650化計画を実行に移す段階がやってきたということです。

まずはWのエンジン交換に移る前に、ぼく自身をチューンナップしなければいけません。大型自動二輪免許の取得です。

以前からこのブログでお伝えしている通り、大型自動二輪免許は試験場の一発試験で取得するつもりです。ぼくが住んでいる神奈川県では二俣川試験場での受験となります。

試験場に行くにあたっての準備

マフラーを合法のウェリントンのものに戻しました。本当か嘘かわかりませんが、試験場の駐車場で違法改造のチェックをしているらしいのです。これから650のエンジンを載せ替えて、改造車検を受けようとしているのに、違法改造の是正確認で車検場に行くのは、なんとも面倒でぜひとも回避しておきたいものです。

久しぶりに聞くウェリントンのマフラーの排気音は、ずいぶんマイルドなものでした。走ってみると、気兼ねなくアクセルを開けられます。静かなマフラーというのもいいもんだ。

Wは試験場に行けるマシンになりました。次はぼく自身のチューンナップです。これから普段通勤でWに乗る際に、徹底的に試験向けの運転・所作を身に着けるのです! 大昔、中面の一発試験を受けた時は、行動を走れるバイクを持っていない時期だったので、自転車で練習しました。その時に比べれば劇的に練習になります。

試験向けの運転とは?

乗車する時

周囲確認
サイドスタンドをあげる
さらに後方確認
シートにまたがる(この際、右足は右側地面に着けず、右ステップに直接乗せる)
リヤブレーキをかける
バックミラーの調整
エンジン始動
フロントブレーキをかける
右後方を確認して右足を地面に着け、左足をステップに乗せる
ギヤをローに入れる
左後方を確認して左足を地面に着け、右足をステップに乗せる
リヤブレーキをかける
右後方を確認して右ウインカーを出す
2秒後に右後方を振り返って確認して、発進する

なにぃ? サイドスタンドって、またがる前にはずすの? 逆に危なくない?(笑)
これは普段やっていないので、ふとやってしまいそうなので十分な鍛錬を必要としていそうです。右足を着けるときの後方確認も大事ですね。これは信号待ちのたびに練習できそうです。

曲がる時はどうするのでしょう?

交差点を左に曲がる時

交差点の30m手前に到達する3秒前に左ミラーで後方確認して左ウィンカーを出す
2秒後に左後方を振り返って確認して、路肩から50センチまでバイクを寄せる
※寄せきったところがウィンカーを出して3秒後であり、交差点の30m手前になる
左後方を半振り返りで確認して、路肩から50センチをキープしたまま左に曲がる
曲がり切ったら通常の位置に戻って走行する

こんなことして曲がるんだっけ? という印象です。普段は交差点の30m手前でウィンカーを出してるのではないでしょうか? これは徹底的に叩き込まなければいけませんね

交差点を右に曲がる時

交差点の30m手前に到達する3秒前に右ミラーで後方確認して右ウィンカーを出す
2秒後に右後方を振り返って確認して、センターラインから50センチまでバイクを寄せる
※寄せきったところがウィンカーを出して3秒後であり、交差点の30m手前になる
右後方を半振り返りで確認して、交差点の中心の右側を通り、右に曲がる
曲がり切ったら通常の位置に戻って走行する

曲がり切った時に走る通常の位置ですが、路肩から1mあたりだそうです。これはキープレフトという大前提に則ったものです。車線はおおむね3mぐらいの幅ですので、路肩から車線の3分の1ぐらいの位置が通常の位置と思っておけばよいでしょう。これより左に寄っていると、左折の前段の左に寄せるという行動がはっきりしなくなってしまうので注意が必要です。

普段やっていなくて注意しなければいけないことに、ブレーキレバーとクラッチレバーを握る指の本数です。4本がベースとのことですが、3本でも許してくれるそうです。ぼくは手が小さいので、小指なんてレバー操作に使えません。薬指に寄り添わせて、働かせてる振りでもしておきましょうか。そもそも4本もレバー操作に使ってたら、逆にあぶないと思うのですけど。