パワーフィルター化する4 -ZRX400のタンクを取りつける-

パワーフィルター化完成

パワーフィルター化する話の続き。最初から読みたい方はこちら。

フィルターカバーの製作

ウレタンゴムのダクトの製作に並行して、サイレンサーを利用したフィルターカバーの加工も進めていた。まずはフロントピースの分解の簡易化のため、リベット止めからボルト止めとする。

リベットで使われていた穴をポップナット用の穴に広げて、ポップナットを取り付けるわけだが、そのままやると、ポップナットのフランジ部分の厚みによって、センターピース=パイプがはまらなくなってしまう。なので、フランジの厚み分、フロントピースの穴部が沈むように加工した。さらに、スモールフランジタイプのポップナットも用意しておいた。

取付部をへこませた上でポップナットを固定

このポップナットのサイズはM5とした。ボルトの頭のサイズ感が、元々のリベットの頭のサイズと違和感がなかったからだ。

次にパワーフィルターを装着するパイプ。フロントピースの内径が60ミリ。パワーフィルターの取付径が55ミリなので、それに近いパイプを探したが適当なものが無かった。最終的に採用したのが、VU50のジョイント。外径が55ミリなので、パワーフィルター側は問題無し。ヒートガンで炙って、転がっていたマフラーのアダプターを突っ込んで広げて外径58ミリぐらいにした。それをフロントピースにコーキングで固定。

パワーフィルター取付パイプをコーキングで接着

構成パーツはこいつらで

フロントピースに取りつく、パワーフィルター取付パイプとパワーフィルター

組み上げるとこんな感じ。

サイレンサー型エアクリーナーの中はパワーフィルター

フィルターカバーの固定

当初上部2点、下部1点で支えようと考えていたが、下にいろいろ見えると、ごちゃごちゃ感が出て嫌なので、上部2点だけで固定することにした。外力がかかって動くとしても、電装ボックスにあたって、それ以上動かなくなるから問題無しとみた。

アルミのフラットバーを曲げて作った取付金物で、フレームからぶら下げる感じ。あまりかっこよくは無いが、今回のメインテーマ=ZRX400のタンク流用が完成するころには、シートカウルによって見えなくなるはずだ。

フィルターカバー側の取付金物は、アルミのフラットバーを、センターピースのRに合わせて曲げたもので、内外で挟むようにしている。

センターピースの曲面にあわせて曲げた取付金具
センターピースの曲面にあわせて曲げた裏板

センターピースのプライ数が3ぐらいだが、こうすれば安心。

ブローバイガスと吸気温度センサー

純正エアクリーナーボックスをなくして、パワーフィルター化する際の懸念事項のひとつ、ブローバイガスをどうするかだろう。今回は、下記のように吸気へ戻した。

  • ブローバイガスのチューブに三又管をつけて左右に分ける
  • フィルターカバーにニップルをつけてチューブをつなげる

当初は、三又管の代わりにオイルキャッチタンクをつけるつもりだったのだが、スペース的に苦しかったので今回は見送った。吸気温度センサーもきちんとつけた。

吸気温度センサーとブローバイガスの取り入れ口

ウレタンゴム製のダクト

今回いちばん手をかけたダクト。1個目が薄かったので2個目から厚くしたのだが、これが失敗だった。厚くし過ぎて、まったくと言っていいほど伸びないものになってしまった。

外側の型はそのままに、内側の型を変えて厚みを出しているので、内径が小さくなる。伸びない上に、径が小さい。もう、諦めようかと思うぐらい入らなかった。キャブレターの脱着を簡単になる というのも今回のカスタムのメリットだったのに、腹筋がつるぐらいダクトの装着が大変だった。

ムリムリ伸ばしてつけた話をしたら、嫁でさえ「それじゃあ寿命短いね」って見抜いていた。そのうち作り直そう。

キャブセッティング

パワーフィルター化したことによって、キャブセッティングを替える必要があるが、ベースはファクトリーまめしばさんの提案とし、フィルターカバーがついている分、少々薄めにしてみた。

セット名ASSJJNC段数MJ
改造前15551791115
まめしばさん提案15851786142
改造後16051784135

薄めにしたと言いながら、スロージェットは濃くしている。これは、パワーフィルターのみで試しにエンジンを始動させたときに、チョークを使わないとアイドリングしなかったから。

走らせてみると、これがまったく普通に走る。アイドリングも低開度も中開度も問題を感じない。それ以上はテストできていないが、たぶんそれほど悪くないはずだ。もう少し調整したい気もするが、どっちに振ればいいのかわからない。試しに1段階ずつ薄めてみてもいいかも。

今までとの違いは吸気音。いい感じでぼぼぼぼ聞こえる。

完成して

これでサイレンサー型エアクリーナー式のパワーフィルター化は完成した。

パワーフィルター化完成

見た目は正直、100点とは言い難い。後ろに向かって広がっているために、横から見ると後ろ下がりに見えてしまうからだ。フレームからの取付金具が、想定より下方向に伸びてしまったのが、その印象を助長している。直すことも考えたが、メインテーマはZRX400のタンクに換装なので、とりあえずはこのままとする。

これで春ツーリング行けるぜって思ったのに、フロントフォークからオイルが漏れているのを発見してしまった(-_-;) 速攻部品注文だ!

パワーフィルター化する3 -ZRX400のタンクを取りつける-

完成したウレタンゴム製ダクト

ZRX400のタンクを流用するに伴い、パワーフィルター化しようとしている話の続き。

パワーフィルターする話を最初から読みたい方はこちら。

使おうと思ってたシリコンが既に硬化を始めていた。途方にくれていても仕方ない。近くで型取り用のシリコンを扱っている模型屋がないか、検索してみたがどれも小さな店舗で、型取り用シリコンなんてあるとは思えない。

今週末は、ウレタンゴムの注型まで持ち込もうと思っていたのに、シリコン型すらできそうもない。落胆しつつ最近プライム会員になったアマゾンで調べてみる。

あるじゃん。 お届けは・・・

「翌朝4:50から8:50」

よっ よじごじゅっぷん!?

アマゾンすげ〜(☆[]☆)

翌朝起きて6:50にそっと玄関を開けてみると、ドアの横にはアマゾンのダンボールが置き配されていた。

 型とシリコンの量

せっかく早朝に届けていただいたので、早速作業を始める。まずはシリコンの量の計算だ。先人の教えによると、シリコンは、1ccで1gだそうだ。1ccは1立方センチだから、10センチのサイコロは1000立方センチとなり、重さは1kgとなる。

ここから、おおむね直径6センチの円筒と、斜めとなった1面が作り出す三角形分を引いて、およそ700立方センチとなる。シリコン型は2分割なので、1回あたり350gずつ作ればいいはずだ。

シリコン投入

料理で使っているはかりで、主剤を350g計量する。

シリコンの混合

混合比は10:1なので、硬化剤を3.5g投入。この商品は、主剤が白く硬化剤が赤い。軽く混ぜると、ベリーヨーグルトの様相。

ヨーグルトにベリーソースの様相

よく混ぜてイチゴムースが完成。脱包は、軽く振り回した遠心力と、ヒートガンで飛ばす程度。鍋肌からイチゴムースを投入。ん? 想定のラインに到達するも、まだシリコンは残っている。計算ミスか?

1回目のシリコン投入完了

1回目の投入から12時間ほど経ったところで、もうすっかり固まっていることを確認し、2回目の投入。ふたつのシリコン型の位置合わせ用粘土を取り外し、離型剤を塗る。1回目では余ったが、形状的に容積が大きいので350g作った。

投入。ん? 足らない? 箱の縁、ぎりぎりまで入れたかったのに、1センチほど届いていない。ヘラでこそいで、余すことなく入れる。シリコン型としては成り立ちそうなのでまあよいか。

落ち着いて見てみると、1回目の投入目標ラインが、真ん中より少し下に引かれていた。容積の計算を、この高さでしなければいけないのに、単純に総量の半分にしてしまったために、1回目は余り2回目は足らなくなったのだろう。手抜きはいかん。

型の完成

シリコンが硬化したのを待って、型から外していく。PET板で作られた箱からは、なんの問題もなく外れた。ところが、シリコン型が2分割ラインでふたつに割れない。みっちりくっついていて、もはや一体化している。( ̄▽ ̄;)

離型剤は信越シリコンの、スプレータイプの離型剤を使っている。これは、扱いが便利である半面、塗布できたのかそうでないのかが、いまひとつわかりにくい。塗りが甘かったのだろうか。

こねこねしていたら、分割しないうちに中身が取り出せた。よしこれで念入りに継目に力を入れられるぞと、こねこねに力を集中させる。

しかしまったく離れる気配がない。外側からじゃなくて内側からならと、型の内側にヘラを当ててぐりぐりしようとしたところで思いとどまる。

内側はいかん 傷つくと出来上がりの製品のクオリティに影響する

と、自分を落ち着かせたところで気づいた。中身が取り出せたのだから、2分割する必要が無い。

( ̄▽ ̄;)

シリコン型が完成

自嘲気味に次の作業原型部分の紙粘土の破壊に移る。特に問題なく破壊終了。

シリコン型が完成したので、ダクト部分の紙粘土を破壊する

PETの箱にシリコン型をセットし、清掃した内側の型をセットして確認すると、箱の歪みからか、シリコン型と内側の型のクリアランスが一部狭くなっていた。これはもうどうしようもないので、シリコン型に細いネジをぶち込んで、紐で外に引っ張って広げることにした。これで製品を作り出す型が完成した。

ウレタンゴム注型

初めて扱うデブコンフレクサン80Lだが、主剤の蓋を開けてみると、粘度はアダプト80と変わりないものだった。

デブコンフレクサン80Lの混合作業

これなら普通に注型できると判断した。ただ、結論を言うと1回目は失敗だった。型の隙間に流れ込んでいかず、出来上がったものは穴だらけのものだった。

注型に失敗して穴だらけのダクト

なぜこうなったかと言うと理由はいくつかある。まず脱包方法。アダプト80を使っていた時は、洗濯機の脱水機能を利用して脱包していた。今回はそれがめんどくさかったので、混合した容器をコンビニ袋に入れて、振り回した遠心力で脱包したのだ。まあこれでも多少は脱包できる。

その後、表面の泡をヒートガンで炙って消すのだが、これをやり過ぎて硬化が早まったようだ。

さらに注型だが、シリコン型と内側の型の隙間に糸状に細く垂らして注ぎ込もうと考えていたのだが、まったく上手くいかなかった。隙間が狭すぎて、落ちていかないのだ。結局、ヘラで押し込んだのだが、こんな方法で気泡が入らない製品は到底期待出来ず、結果は想像の通りのものだった。

1回目の脱型を終えて、注型方法以外の問題も露呈した。内側の型の両端のかる~い粘土を使った部分のレジンが剥がれてしまったのだ。これは、かる~い粘土よりウレタンゴムとレジンの付着強度が高かったからだろう。

穴あきとはいえ出来たダクトだが、両端の接続部が思ったより薄くなってしまった。内側の型を少し細くするのも兼ねて、かる~い粘土の表層を削り、紙粘土で作り直した。

2回目の注型

2回目の注型に際して、新たな装備が増えた。真空ポンプだ。これは会社の業務で使うもので、最近入手したもの。これで脱包と、注型をやってしまおうと考えている。

エアコン設置作業用真空ポンプで脱泡作業

1回目の失敗は、狭い隙間に上からウレタンゴムを入れたから。真空ポンプで吸って、下からウレタンゴムを供給すれば、きっとうまくいくはず。

と、考えに考えてみたものの、そのシステムの構築は、なかなかどうしてめんどくさい。結局、シリコン型にウレタンゴムを入れた後に、内側の型をムニムニ入れる方式にした。結果、成功だった。

完成したウレタンゴム製ダクト

ただ、脱型で内側の型がまた破損してしまった。位置合わせ用の棒が長すぎたことで、抜けなくなってしまったことが最大の原因。かる~い粘土部分を完全に取り去り、内側の型を再度作り直した。

3回目の注型

今回が以前と大きく違うのが、離型剤をPVAを使ったこと。PVAと言っても、ただの洗濯糊だ。

前回の脱型で、位置合わせの棒を壊してしまったので、この部分も作り直したが、ちょっと偏心してしまったが、ええいままよと、注型した。

PVAにしたので、多少離型しやすかったが、やはり内側の型は少し壊れてしまった。心配した通り、キャブレター側の口が偏心し、厚みが均等でないが、大した問題ではないだろう。

これでウレタンゴム製のダクトは完成した。

完成したウレタンゴム製のダクトがふたつ

パワーフィルター化する2 -ZRX400のタンクを取りつける-

ダクトの原型完成

ZRX400のタンクに換装するに伴い、パワーフィルター化する話の続き。前の話はこちら

サイレンサーの分解

ヤフオクで購入したサイレンサーが届いた。

心配していたリヤピースの質感は問題なく、全体的に満足のいくものだった。早速分解しよう。リベットは、その軸より少し太いキリでもめば頭がはずれる。頭がはずれたら残った本体を裏側へ叩き入れれば、撤去完了だ。

フロントピース側のリベットの頭を、ドリルで落とす。ステンレスのリベットだったので、3ミリ4ミリ5ミリと順に拡大していく。軸が何ミリかはわからないが、おそらく5ミリで頭は落ちるはずだ。

5ミリのキリでもみ始めて、ほどなくキリとリベットの頭が一緒に回り始める。頭がとれた証拠だ。確か適当なピンポンチがあったはずと探してみたが、見つからないので深追いはやめる。六角穴用のビットを使って、リベット本体を叩き込む。

すべてのリベットを叩き込んだら、ここからが重要。フロントピースが外れるのか否か。というのも、去年の車検で今ついているサイレンサーをバラそうとリベットを落としたのに、リヤピースが全然外れなかったのだ。

プラスチックハンマーでフロントピースを外れ方向に力がかかるように叩く。少しづつ外れてくる。よかった これは外れる。外れることがわかったので、すぐにもう一個を購入した。

ダクトの製作

サイレンサーとキャブレターを結ぶダクトを作らなければならない。材料はすでに購入済みの2液常温硬化型のウレタンゴム、デブコンフレクサン80L。製作の手順は以下の通りの予定。

  • ダクトの内側の型を紙粘土で作る
  • その型の外側に、紙粘土のダクトを作る
  • それをシリコンで型どりする
  • ダクト部分の紙粘土を壊し、内側の型だけにする
  • シリコンの型と内側の型を組み合わせて、ウレタンゴムを注入する
  • 硬化したら型から出して完成

ここで心配なのが、フレクサン80Lは初めてなので、粘度がどれほどかわからず、型への注入がうまくいくかわからないことだ。

内側の型の製作

フィルターカバー(サイレンサーなのだが以降こう呼ぶ)をWに仮付けする。

フィルターカバーを仮付け

その口とキャブレターの口を工作用紙で塞ぎ、紙粘土でつなぎ、ダクトの内部形状を作り出す。半日ほどで表面が固まってきたのでWから取り外し、さらなる乾燥をすすめる。

キャブレターとフィルターカバーを紙粘土でつなぐ

紙粘土の乾燥時間を検索して調べてみると、3日はかかるとのことなので作業は次の休みに持ち越しだ。この時間を縮める方法はないかとさらに調べると、軽い粘土が乾燥が早いらしいとわかった。買い物ついでの百均で、かる〜い粘土というやつを買った。

翌休日。乾燥した内側の型の両端に、かる〜い粘土で、ダクトがキャブレターとフィルターカバーに重なる部分を追加した。

キャブレターとフィルターカバーに重なる部分を足す

これの乾燥が済んだところで、レジンを全体的に塗り固めて、内側の型が完成した。

ダクトの整形

次に内側の型に5ミリ厚に平たく伸ばした紙粘土を巻き付ける。重なった部分にカッターを入れる。重ね方が右側から重なってきたとして、上側はカッターラインの左側を、下側はカッターラインの右側を取り除くと、きれいに左右から突きあうようになる。突き合わせた部分のを平らに整形して、内側の型への密着を確認し、エアが入っている部分はカッターでエアを逃がし、形を整えたら乾燥させる。

ダクトの厚み分の紙粘土を巻き付ける

乾燥したら整形。この形がダクトそのものの完成品の形になるので、ここの整形は大事となる。当初は、型からの抜け重視で段差のないものだったが、両端のステンレスバンド部分の段差も作りこんでみた。一気に製品感が出てくる。これがダクトの原型となり、これをシリコンで型取りする。

ダクトの原型完成

型と型取り

注型した製品が簡単に取り出せるように、シリコン型はダクトの長手軸を中心に2分割とする。よって型取りする際、原型は水平にセットする。逆にウレタンゴムの注型をする際は、キャブレター側を下に垂直にセットしたい。

それは、初めて使うデブコンフレクサン80Lの粘度がわからないので、5ミリ程度しかない型の隙間に、入っていくのか疑わしいからだ。もし入っていかなかった時は、シリコン型にフレクサン80Lを入れたところに内側の型をムニムニ押し入れる方法とする。なのでウレタンゴム注入時にシリコン型は、フィルターカバー側が上としておく。内側の型の位置決めさえ工夫すれば、この方法でうまくいくはず。

内側の型の位置決めは、シリコン型を作る際の箱から2本の棒を出して、それと内側の型を嵌合させることとした。よって、シリコン型を作るための箱は、ウレタンゴムを注型する時にも使用する。

まず、ダクト原型の両端が箱の内壁に密着する箱を作る。大きさは、ほぼ1辺が10センチのサイコロとなった。ダクトの両端は平行ではないので、キャブレター側が斜めになっている。これに離型剤を塗ったダクト原型をセットする。

ところが紙粘土のままのダクトの原型は、離型剤を塗ると、なんだか毛羽立ってきた。 これはヤバいやつ

あわてて離型剤のをやさしく拭き取り、黒の水性スプレーを吹いた。しかし拭き取ったといえ紙粘土に染み込んでしまった離型剤のおかげで、塗料がはじかれ、歪んだ水玉のテクスチャーになってしまった。

まあ これはこれでよいか(;^ω^)

さて、あやしいテクスチャーでコーティングされたダクト原型を箱に再度セットする。キャブレター側の内側の型を貫くように箱の外からふたつの穴を開け、穴から棒を刺し箱に固定する。ムニムニ入れる時にウレタンゴムに埋まっていると差し込みづらいだろうと、棒を長めにした。(後日談だが、長いと接触面積が大きく、外れづらく失敗だった)

次に、箱内側側面に2分割するシリコン型の位置合わせ用粘土をつける。最後に離型剤を塗りまくり準備完了。

シリコン投入直前

シリコンの混合を始めようと、シリコン主剤の缶を開ける。10年以上前のものなので、表面の硬化が始まっているが、これを取り除けば使えるはず・・・

あれ? 全体的にぷよぷよじゃん!

途方に暮れるのであった。

パワーフィルター化する -ZRX400のタンクを取りつける-

Wをパワーフィルター化する時の問題

Wをパワーフィルター化しようとすると、そこに大きな問題がある。フレームだ。Wのフレームの腰のあたりのぶっといのが、キャブレターの後ろに立ちはだかっている。

うちのWはCRキャブレターがついている。このCRキャブレターのエンジン側には、負圧取り出し用の短いパイプが入っている。そのため、キャブレターの後端が純正よりも2センチほど下がっている。ただでさえじゃまなフレームに、わざわざ近づいてしまっているので、よくあるパワーフィルターだとまちがいなく干渉する。実際、ヤフオクで手に入れたこのCRキャブレターにセットされていたパワーフィルターは、内側と思われる方をつぶしてあった。

問題の解決 – 既製品

このフレームを避けるために、一度外に振り出すダクトを作らなければならない。これをどうするかが、悩まされるところだ。ところがいいものを発見した。キジマから出ている、FTR用のパワーフィルターだ。FTRも、キャブレター後方にじゃまなものがあるのだろう。こいつは、キャブレター取付部で40度ほど曲がり、4センチほどで、またまっすぐに戻してある。

これならフレームをよけられるはずだ。ブローバイガス取り入れ用のニップルが用意されているので、左に取り付けるとそのニップルが上を向いてしまう問題があるが、これはふさいで別の方法を考えればいいだろう。試しに1個買ってみた。

届いたパワーフィルターを取り付けようとしてびっくり。ていうかガッカリ。取付部のサイズが違った。パワーフィルター側は50Φで、キャブレター側は55Φ。完全に勘違いしていた。ごったね。

こうやって、使えない部品が部屋に増えていく。フロントフェンダーを作った時は、ゼファーのスタビライザー。

これはこの前ヤフオクで売り放った。フェンダー製作失敗から手に入れた、ZX6Rのフロントフェンダー。これは倒立フォークを流用したZX6Rのフェンダーがもっさりしてるので、ワンチャン次の年式でもつくんじゃないかとヤフオクで手に入れた。取付ピッチは同じだったのだが、取付位置がほんの少しアクスルシャフト寄りのため、フェンダーとタイヤが接触してしまい使えなかった。棚のオブジェになっている。

いちばん最近のはリヤブレーキ。見た目がシンプルなシングルピストンにしたいと、2010年のZ1000のブレーキをヤフオクで手に入れた。シングルピストンで片押し(シングルピストンなら片押し式だろうが念のため)で、キャリパーが下付けというのはこれぐらいしか見つけられていない。

オーバーホールした後に、アクスルシャフトに入れるカラーの厚みを測定するために取り付けようとするも、アクスルシャフトが入らない。ディスク径は5ミリしか違わないから問題ない(?)はず。うちのWについているトライアンフスピードトリプル(確か)のディスク径は255なのだが、定規で測った時はギリ干渉しないはずだったのに・・・

よくよく観察してみると、ディスクとキャリパーが干渉しているのではなく、キャリパーとホイールハブが干渉していた。これは無理だ。そうかなるほど デュアルピストンに比べてシングルピストンはブレーキパッドに高さがあるからね( ̄▽ ̄;)

そんな部品があふれている俺の部屋に、突然妻の監査が行われた。

「ねえ この部品なあに?」

「これは燃料タンクだよ」

「こんなのどこで買うの?」

「ヤフーオークションだよ 今ついてるタンクは、ガソリンがちょっとしか入らないから、ツーリングの時にみんなに迷惑かけるんだよ」

「ふーん これがダブたんにつけられるって、わかって買ってるの?」

「それは来てみてからの勝負だよ! だからこんなに使えない部品がたくさんあるのさ(☆∀☆)キラーン!」

費用についての追求がなかったのが幸いだった。

話を戻そう

問題の解決 – 自作

キジマのFTR用パワーフィルターは使えないとわかった。残念だが仕方ない。そうなると、外に振り出す部分を、自分で作らなければならない。何で作るか? ウレタンゴムだろうな。

だいぶ昔の話になるが、俺が運営しているゴルフサイト「世が世なら2オン♪」で、パターのグリップを製造販売していた。その時のグリップのベースを、2液混合のウレタンゴムで作っていた。そのウレタンゴムで作ろう。

そう思って検索してみると、見覚えのある製品の画像が表示されていた。アダプト80 そうそう確かそんな名前だった。

しかしこの製品は、販売を終了していた。ここから数日、通勤電車の中で2液混合のウレタンゴムを検索する日が続いた。そして見つけたのがデブコンフレクサン80L。ほぼ、この1択と言えるほど、他のものはみつからなかった。アダプトみたいに注型で成形できるのかちょっと微妙だが、こいつにかけてみることにして購入。1万円少々と、ちょっと高い。

パワーフィルターのカバー

パワーフィルター化するわけだが、パワーフィルターは雨に弱いらしい。雨の日は乗らないつもりだが、バイクテントの中に置いておいても車体にそこそこのホコリが積もる。そんなホコリよけの意味からも、パワーフィルターにカバーをつけたい。そこで考えたのがサイレンサー型エアクリーナーにすること。

ピンスクの後部左右にサイレンサーがついてるのを見て、なんだあれは?と思っていたら、片方はサイレンサー型エアクリーナーだというものだとわかった。なんかカッコイイじゃん 

そのサイレンサー型エアクリーナーをうちのWに採用するのだ。

当然、W用のサイレンサー型エアクリーナーなんてどこも作ってない。無いものは作ればいい。

とは言え、完全に1から作ると、本来の目的=ZRX400のタンク換装が、いつ始められるのかわからないので、あるものを流用することにした。あるものとはサイレンサーだ。なんてったってサイレンサー型なのだから。

使用するサイレンサーの形は、フロントピースとリヤピースの間に、パイプをリベットで繋いでいるもの。このリベットをカットして分解し、消音材を取り外す。フロントピースから内部へパイプを突き出して、そこにパワーフィルターを取り付ける。元通りに組み立てる時はリベットは使わずにボルト留めとすれば、内部へのアクセスが容易になるだろう。

中に入れるパワーフィルターはスムースストリームの55Φにした。決めては、ファンネル後部からキャブレター側に向かって円錐状になっており、逆ファンネル効果があるというところ。早くエンジンをかけてみたい。

このパワーフィルターの外径が74ミリなので、少なくともサイレンサーの内径は100ミリ程度は欲しい。これを条件にヤフオクを検索する。すると、よくあるサイズは90Φぐらいだとわかる。

90 – 74 = 16 で16ミリの隙間か。もう少し欲しいな。で探すと、次は103Φ程度のものがあった。しかもリヤピースがアルミで質感が高い。まあ、実物を見ないとなんとも言えないが。ふたつ買って失敗だとたいへんなので、とりあえずひとつ購入。

電装ボックスを作る その2-ZRX400のタンクを取りつける-

バッテリー装着

電装ボックスを作る話の続き その1はこちら

曲げたPET板の内面の両サイドに、15×15 t2のアルミアングルをセットしていく。内骨格ということだ。PET板の曲がりに合わせて、ヤスリで整形していくのだが、やはり先に骨格を作って、それをPET板でくるんだ方が簡単だったなと後悔する。あるか知らんが次はそうしよう。

両サイドの骨が完成。

電装ボックスの骨完成

前方は新造するタンク取付金物につなげる。後方はリヤサスの上部取付ステーが中空となっているので、そこにブラインドナットを仕込む。本当はM6でいきたかったのだが、スペース的に難しく、M5となった。これを使ってアルミ角パイプを左右に渡し、そいつで電装ボックス後部を支える。

前方取付部と後方の角パイプを2本のフラットバーで結び、PET板で作った浅底の鍋を置き、ヒューズボックスとETCを純正時と同じ位置に配置できるようにした。この鍋は、まず木型を作って、それをもとに紙型をつくり、PET板をを熱して曲げて作った。

電装ボックス上部の鍋 こいつは透明のままとした

バッテリーはDRCのタフスターリチウムバッテリー103型というやつにした。これはW650のバッテリー容量ではなく、W400のバッテリー容量と互換するもの。うちのWは、電装部品はW400なので問題ないだろう。そもそもW650とW400でバッテリー容量が違うなんて、今回初めて知った。

このバッテリーを電装ボックス後部の斜めの壁に、持たれるようにセットし、2本のベルクロバンドで固定する。リチウムバッテリーになって、重量が鉛バッテリーの5分の1程度の610グラムとなっているので、こんなもんで大丈夫だろう。

バッテリー置き場

両サイドのカバーは当初剛性を稼ごうと、3ミリ厚で作ろうと思っていたが、カバーがなくてもかなりしっかりしているので、2ミリ厚とした。特筆すべき点はカバーボルトを使ったところ。カバーボルトとは、カバーからボルトが離れないようになっていて、紛失・脱落の心配がない。構造は次のようになっている。

カバーにカバービス

カバーボルトを使うカバーにネジを切る。そこにカバーボルトをねじ込んでいく。カバーボルトの頭側の軸はネジがなく、ネジの谷径より細くなっていて、そこまでねじ込んでいくと、カバーとボルトはフリーになる。この状態は、カバーを取り付けるためにボルトを締めることができる上に、カバーをはずしてもボルトをはカバーについたままでいるというわけだ。

カバービス 軸の頭側が、ねじの谷径より細くなっている

あらかたできたので、電装ボックスの塗装をする。内側に足付けして、つや消しブラックを吹いた。つや消しを吹いてもPET板を通すので、外から見ればつや有りになる。製作時の傷もあって、思ったより安っぽい。仕方ないので外側を塗ろうと足付けしてみると、いいつや消し具合になったので、これでいくことにする。これなら塗装がはげることはない。

電装ボックスの取り付け

塗装の終わった電装ボックスを取り付ける。ワイヤーハーネスの取り回しを検討し、不都合のある部分を修正し絶縁テープを巻く。純正のようにつや消しではないので、妙に浮いた感じになってしまった。つや消しのテープを探さないと。(後日、アストロプロダクツで購入)

固定先が決まっていなかったふたつのリレーのステーを作る。いい感じにできたと思ったのに、上部の鍋に干渉した。なんとなく作って時間を無駄にした。悪い癖だ。ステーの取付位置を変えたら干渉はなくなったので、ロスは小さかった。

バッテリーを搭載

バッテリー装着

電装ボックスの中身を右側から見る

電送ボックス内部の収まり具合

右に大きく見えているのはイグナイター。続いて、電装ボックスの上部

電装ボックス上部のレイアウト

ヒューズボックスは純正と同様のレイアウトとした。ETCはシートレール後方へ引っ越そうかと考えていたが、以前と同じ場所を確保できた。鍋は透明のままにしてバッテリーを見られるようにした。バッテリーはボタンを押すと充電状態を表示する機能があるので、それを押すために鍋底に穴をあけてある。上の写真でも見えるが、知ってる人しかわからない(笑)

そして完成

電送ボックス完成 右後ろから撮影
電装ボックス完成 左後ろから撮影

パワーフィルターがついているが、やはりフレームにあたって、しっかりはついていない。この状態でエンジンをかけてみた。3か月ぶりの始動だったが、リチウムバッテリーは元気にセルを回して、あっという間にかかった。ただし、薄すぎるのだろう、チョークを少し引いておかないとすぐ止まってしまう。これはこれで楽しみ。

電装ボックスは一応完成はした。ただ、細部の詰めがまだなので、おいおいやっていくつもり。

電装ボックスを作る その1-ZRX400のタンクを取りつける-

電装ボックス内のバッテリーの位置

燃料タンクをZRX400(ZRXと書いただけで、それは400を意味するらしいが、あえてZRX400とする。ちなみに手に入れたタンクはZRXⅡのもの)のものに換装するに伴い、見た目が重いサイドカバーとエアクリーナーボックスをとっぱらってパワーフィルター化することにした。エアクリーナーボックスは電装ボックスの一部分なので、新たな電装ボックスを作らなければならない。 最初の話はこちら

電装ボックスの条件

電装ボックスの形や大きさに、もっとも影響してくるのがパワーフィルターだ。詳しくはパワーフィルター化の記事で書くつもりだが、単純にパワーフィルターをつけるのではなく、サイレンサー風エアインテークにするつもり。そうなると、電装ボックスのスペースはかなり限定されてくる。

Wのエアクリーナーボックスと電装ボックスは、側面から見ると、メインチューブと上下のシートレールで囲まれた逆三角形の中にある。エアクリーナーボックスは三角形の前半分、電装ボックスは後ろ半分といった感じだ。この逆三角形の上半分にサイレンサー風エアインテークを配置しようと考えている。ちなみになんでサイレンサー風エアインテークかというと、停車時のホコリ対策だったり、ブローバイガスの処理対策だったりするのだが、いちばんはかっこよさからだ。

さて、上半分を奪われた電装ボックスの行き場は、そのエアインテークの間の7センチぐらいだ。とてもじゃないがそこにバッテリーは収まらない。なにか方法が無いかと検索してみると、リチウムバッテリーというのがあるらしい。同性能なら、小さくなる上にずいぶんと軽くもなるとのこと。今回のカスタムを実現するためには、リチウム化は避けられないだろう。ああ金がかかる

リチウムバッテリーを紙で作りサイズを比較

電装ボックスをどんな風に作るかを考えるためには、どれほどの電装部品があるのかを把握しなければならない。とにかくばらしてみることにした。

電装部品の配置

電装部品は、バッテリー、イグナイター、スターターリレー、ウインカーリレー、ヒューズボックス、そして変なところに隠されている2個のリレーが主なところ。このうちスターターリレーとウインカーリレーは、1枚の鉄板に取り付けられていて、その鉄板とイグナイターが2本のボルトで共締めされている。この構成は生かして、部品のコンパクトな配置を実現したい。

そうなると、電装ボックスの形状を決めるのは、イグナイターとバッテリーの配置ということになる。部屋に鎮座しているW400のフレームのメインチューブと上下のシートレールが作り出す三角形の中で、イグナイターとバッテリーの大きさに作った紙の箱を、あーでもないこーでもないと、置き場所を検討する。

酒呑ながらやってたら寝てしまった( ̄▽ ̄;)

7センチの厚みの中にすべて収めるつもりだったが、なかなか厳しかったので、三角形の後方にバッテリーを進行方向に正対させておくことにした。バッテリーの幅分は電装ボックスの後方が広がってしまうが、サイレンサー風エアインテークはなんとか収まりそうだ。

電装ボックス内のバッテリーの位置

電装ボックスの製作

この配置の電装ボックスを工作用紙で作ってみた。

型紙完成 PET板にけがいていく

1個目は後ろ下がりになりそうだったので、じゃっかん修正を加えて2個目を作る。問題なさそうなので、そいつを型紙にして、3ミリ厚のPET板を切り出した。切断面にヤスリをかけてきれいにする。

PET板の切り出し

ここで、形状のまずい部分を発見した。電装ボックスはアルミのアングルで骨格を作り、それをPET板でくるむ構造にしようとしている。後方の広がりがない単なる直方体なら、切断しただけのアングルを組み合わせればできる。後方が広がると言うことは、角が直角ではなく鈍角にしなければならないが、アングルなのでそれはできない。なので電装ボックスの側面は、一度直角に曲がったあと、アングルの幅分を超えたところから後方へ向け広がりを始める。そして後方の角も同様に、アングルの幅分、車両の中心軸と平行な部分がある。かなり鈍角なクランク形状だ。

1個目の型紙では、そのクランクが作られていたのに、2個目はなぜだか、後方への広がりの斜めのラインが、そのまま角にすりついていた。これではアングルが入らない。またか・・・ まあよくやるタイプのミスだ。くじけず3個目の型紙を作る。

3個目の型紙を元にPET板を切断。切断面の研磨と、糸面取りを施して、初めに切り出した板の仕上がりを超える。やり直しはこれが大事。モチベもあがる。

続いてこいつをヒートガンで熱して曲げる。これはシートを製作した時以来、結構得意。大切なのは、曲げたい所だけに熱を与えることかな。

PET板をヒートガンで曲げる

曲げ加工完成。これを基にアングルで骨組みを作っていく。手順が逆か?

PET板の曲げ加工完成

タンクを交換したい -ZRX400のタンクを取りつける-

WにZRX400のタンクを合成

現在のタンク

我がWには、WMのトラッカータイプのタンクがついている。とても気に入っているのだが、ガソリンが7リットルしか入らない。燃費は24km/lぐらいなので、120キロ走ったら、給油するようにしている。会社まで往復80キロ。3日に2回はガソリンスタンドに行かなければならない。

これはまだいい。問題は仲間とのツーリング。巡航距離が違い過ぎて、ひとりだけガソリン入れまくってるし、田舎だとガソリンスタンドの数が少ない上に、日曜はやってなかったりして、さっき開いてたスタンドまで戻るなんてことも。

もう少しガソリンが入るタンクが欲しい・・・

現状のプロフィール WMのタンク

常々そう思っていた。得意の流用になるのだが、ゼファー400のものに目星をつけている。横から見た形が今のタンクに似ているというのが理由。

このタンク交換については、ずいぶん前から考えていたのだが、リヤブレーキディスク化や、倒立フォーク化に押されて、ほったらかしになっていた。

コラージュで別車タンクを検討

実際のところ、どんな感じになるのだろう?

倒立フォーク化が完成した時の写真に、ネットで拾ったゼファー400のタンクを合成してみた。サイズはそれぞれのホイールベースを考慮したので、大きく間違ってはいないはずだ。

Wにゼファー400のタンクを合成

想像通りの結果。悪く言えば、なんとも普通。

ついでに、ちょっと気になっていた、ZRX400(ZRXといえば400を意味するようだが、あえてZRX400とする)のタンクを合成してみた。

WにZRX400のタンクを合成

あら 悪くない

ゼファーの時と違って、カスタム感がムンムンしている。よし ヤフオクを検索だ!

どうせ色は塗り替えるから、ボロいのでいいやとも思ったが、さすがに穴があきそうなのや、中が錆びてるのはちょっとかんべん。ていうか、この先ずっと使っていくわけだから、少々高くてもいいものを手に入れるべき。ようやくそう言えるようになった。

ヤフオクを検索してみたが、たま数が少ないことにおどろく。今、状態として満足できるのはみっつしかない。そのうちひとつは塗装も極上の10万円オーバー。これはさすがに無いなと、まずは1番安いものからオークションに参加する。

締め切り時間間際の入札合戦の結果、3万円近くまでなったのでリタイヤ。これが3万円は高い。次のタンクに移動。ちょうど終了時間も近づいている。

これは現在55000円で、1度入札があったが取り消されていた。状態はかなりよさそう。錆がほとんど出ていないし、大きなへこみもない。

55000円か・・・

ZRXのタンクを探し始めてまだ2~3日しかたっておらず、はたしてこれが相場なのかもわからない。ただ、待っていても出てこない感じがする。なぜだかする。

という勘を信じて入札。そして落札した。

ZRXのタンクが届く

でかいな・・・ 幅でいったら、今のタンクの倍はあるんじゃないか? 部屋に置いてあるW400のフレームにのせてみた。なんの問題もなくのりそうだ。

ZRX400のタンクをW400のフレームにのせてみた

タンクとフレームの関係を見てみると、無駄にタンク内側に空間が確保されていて、なにかが干渉する心配は無い。その変わり、前側の固定のゴムを外側に延ばす必要がある。前後と高さの位置としては問題無さそうなので、ゴム固定用のニップルを延長してあげればよいだろう。

後ろ側も、それほど難しい感じはしない。固定に関しては、問題は無いと見た。

Wにのせてみる

後日、実際にWにのせてみた。わかったのは、合成写真は少々タンクが大きかったということ。それと、ニーグリップはできないかもしれないけれど、ももでタンクをグリップできそうだということ。ももでもできれば、今とは大違いだ。

ZRX400のタンクをWにのせてみた

もうひとつ、今のサイドカバーが全体的に重さを出していること。これを機会に、パワーフィルター化も実行したい。しかしそうなると、電装系の始末もしなければならない。シートを新造する必要もあるので、これはなかなかの大工事になりそうだ。春のツーリングには絶対間に合いそうもない。

完成までの構想

タンクの再塗装

ブラックかグレー、もしくはなんちゃってカーボンも考えたが、アルミ風塗装とすることにした。

鍵の1本化

今もタンクのキーは別の鍵だから、あらためて1本化する必要もないが、どうせなら1本の方が使い勝手がいいだろう。

シートの新造

タンク後端がWとZRXでは5センチぐらい違うので、今までのシートは使えない。シートカウルタイプのシートを1から作る訳だが、表面的にはカーボンのクリア仕上げにしたい。形は別として、目指すのはNorton Dominator SS。カーボンクロスの継ぎ目を出さずに、シートカウルみたいな形状を張り込めるのか、はなはだ疑問だが、そこはなんとかがんばろう。

それにしてもNorton Dominator SSのかっこよさは尋常じゃない。今回タンクをアルミ風塗装に決めたのも、こいつに影響されているのは否定できない。

パワーフィルター化

サイドフォルムを重くさせるのはサイドカバーだが、その奥にある純正エアクリーナーボックスこそがその元凶。エアクリーナーボックスを外さなくても、CRキャブレターが外せるように苦労して作りこんだが、パワーフィルターにはかなわないだろう。いつかはやりたいと思っていたパワーフィルター化に、ついに挑戦する。

ただし、バイクテントの中に保管しているにもかかわらず、結構堆積するホコリ対策で、カバーは作るつもり。サイレンサー風エアインテークが理想。

電装ボックス新造

パワーフィルター化、更にはサイレンサー風エアインテークを目指すおかげで、相当行き場のなくなる電装系のボックスを新造する。これがいちばん、やっかいかもしれない。