電装ボックスを作る その2-ZRX400のタンクを取りつける-

バッテリー装着

電装ボックスを作る話の続き その1はこちら

曲げたPET板の内面の両サイドに、15×15 t2のアルミアングルをセットしていく。内骨格ということだ。PET板の曲がりに合わせて、ヤスリで整形していくのだが、やはり先に骨格を作って、それをPET板でくるんだ方が簡単だったなと後悔する。あるか知らんが次はそうしよう。

両サイドの骨が完成。

電装ボックスの骨完成

前方は新造するタンク取付金物につなげる。後方はリヤサスの上部取付ステーが中空となっているので、そこにブラインドナットを仕込む。本当はM6でいきたかったのだが、スペース的に難しく、M5となった。これを使ってアルミ角パイプを左右に渡し、そいつで電装ボックス後部を支える。

前方取付部と後方の角パイプを2本のフラットバーで結び、PET板で作った浅底の鍋を置き、ヒューズボックスとETCを純正時と同じ位置に配置できるようにした。この鍋は、まず木型を作って、それをもとに紙型をつくり、PET板をを熱して曲げて作った。

電装ボックス上部の鍋 こいつは透明のままとした

バッテリーはDRCのタフスターリチウムバッテリー103型というやつにした。これはW650のバッテリー容量ではなく、W400のバッテリー容量と互換するもの。うちのWは、電装部品はW400なので問題ないだろう。そもそもW650とW400でバッテリー容量が違うなんて、今回初めて知った。

このバッテリーを電装ボックス後部の斜めの壁に、持たれるようにセットし、2本のベルクロバンドで固定する。リチウムバッテリーになって、重量が鉛バッテリーの5分の1程度の610グラムとなっているので、こんなもんで大丈夫だろう。

バッテリー置き場

両サイドのカバーは当初剛性を稼ごうと、3ミリ厚で作ろうと思っていたが、カバーがなくてもかなりしっかりしているので、2ミリ厚とした。特筆すべき点はカバーボルトを使ったところ。カバーボルトとは、カバーからボルトが離れないようになっていて、紛失・脱落の心配がない。構造は次のようになっている。

カバーにカバービス

カバーボルトを使うカバーにネジを切る。そこにカバーボルトをねじ込んでいく。カバーボルトの頭側の軸はネジがなく、ネジの谷径より細くなっていて、そこまでねじ込んでいくと、カバーとボルトはフリーになる。この状態は、カバーを取り付けるためにボルトを締めることができる上に、カバーをはずしてもボルトをはカバーについたままでいるというわけだ。

カバービス 軸の頭側が、ねじの谷径より細くなっている

あらかたできたので、電装ボックスの塗装をする。内側に足付けして、つや消しブラックを吹いた。つや消しを吹いてもPET板を通すので、外から見ればつや有りになる。製作時の傷もあって、思ったより安っぽい。仕方ないので外側を塗ろうと足付けしてみると、いいつや消し具合になったので、これでいくことにする。これなら塗装がはげることはない。

電装ボックスの取り付け

塗装の終わった電装ボックスを取り付ける。ワイヤーハーネスの取り回しを検討し、不都合のある部分を修正し絶縁テープを巻く。純正のようにつや消しではないので、妙に浮いた感じになってしまった。つや消しのテープを探さないと。(後日、アストロプロダクツで購入)

固定先が決まっていなかったふたつのリレーのステーを作る。いい感じにできたと思ったのに、上部の鍋に干渉した。なんとなく作って時間を無駄にした。悪い癖だ。ステーの取付位置を変えたら干渉はなくなったので、ロスは小さかった。

バッテリーを搭載

バッテリー装着

電装ボックスの中身を右側から見る

電送ボックス内部の収まり具合

右に大きく見えているのはイグナイター。続いて、電装ボックスの上部

電装ボックス上部のレイアウト

ヒューズボックスは純正と同様のレイアウトとした。ETCはシートレール後方へ引っ越そうかと考えていたが、以前と同じ場所を確保できた。鍋は透明のままにしてバッテリーを見られるようにした。バッテリーはボタンを押すと充電状態を表示する機能があるので、それを押すために鍋底に穴をあけてある。上の写真でも見えるが、知ってる人しかわからない(笑)

そして完成

電送ボックス完成 右後ろから撮影
電装ボックス完成 左後ろから撮影

パワーフィルターがついているが、やはりフレームにあたって、しっかりはついていない。この状態でエンジンをかけてみた。3か月ぶりの始動だったが、リチウムバッテリーは元気にセルを回して、あっという間にかかった。ただし、薄すぎるのだろう、チョークを少し引いておかないとすぐ止まってしまう。これはこれで楽しみ。

電装ボックスは一応完成はした。ただ、細部の詰めがまだなので、おいおいやっていくつもり。

電装ボックスを作る その1-ZRX400のタンクを取りつける-

電装ボックス内のバッテリーの位置

燃料タンクをZRX400(ZRXと書いただけで、それは400を意味するらしいが、あえてZRX400とする。ちなみに手に入れたタンクはZRXⅡのもの)のものに換装するに伴い、見た目が重いサイドカバーとエアクリーナーボックスをとっぱらってパワーフィルター化することにした。エアクリーナーボックスは電装ボックスの一部分なので、新たな電装ボックスを作らなければならない。 最初の話はこちら

電装ボックスの条件

電装ボックスの形や大きさに、もっとも影響してくるのがパワーフィルターだ。詳しくはパワーフィルター化の記事で書くつもりだが、単純にパワーフィルターをつけるのではなく、サイレンサー風エアインテークにするつもり。そうなると、電装ボックスのスペースはかなり限定されてくる。

Wのエアクリーナーボックスと電装ボックスは、側面から見ると、メインチューブと上下のシートレールで囲まれた逆三角形の中にある。エアクリーナーボックスは三角形の前半分、電装ボックスは後ろ半分といった感じだ。この逆三角形の上半分にサイレンサー風エアインテークを配置しようと考えている。ちなみになんでサイレンサー風エアインテークかというと、停車時のホコリ対策だったり、ブローバイガスの処理対策だったりするのだが、いちばんはかっこよさからだ。

さて、上半分を奪われた電装ボックスの行き場は、そのエアインテークの間の7センチぐらいだ。とてもじゃないがそこにバッテリーは収まらない。なにか方法が無いかと検索してみると、リチウムバッテリーというのがあるらしい。同性能なら、小さくなる上にずいぶんと軽くもなるとのこと。今回のカスタムを実現するためには、リチウム化は避けられないだろう。ああ金がかかる

リチウムバッテリーを紙で作りサイズを比較

電装ボックスをどんな風に作るかを考えるためには、どれほどの電装部品があるのかを把握しなければならない。とにかくばらしてみることにした。

電装部品の配置

電装部品は、バッテリー、イグナイター、スターターリレー、ウインカーリレー、ヒューズボックス、そして変なところに隠されている2個のリレーが主なところ。このうちスターターリレーとウインカーリレーは、1枚の鉄板に取り付けられていて、その鉄板とイグナイターが2本のボルトで共締めされている。この構成は生かして、部品のコンパクトな配置を実現したい。

そうなると、電装ボックスの形状を決めるのは、イグナイターとバッテリーの配置ということになる。部屋に鎮座しているW400のフレームのメインチューブと上下のシートレールが作り出す三角形の中で、イグナイターとバッテリーの大きさに作った紙の箱を、あーでもないこーでもないと、置き場所を検討する。

酒呑ながらやってたら寝てしまった( ̄▽ ̄;)

7センチの厚みの中にすべて収めるつもりだったが、なかなか厳しかったので、三角形の後方にバッテリーを進行方向に正対させておくことにした。バッテリーの幅分は電装ボックスの後方が広がってしまうが、サイレンサー風エアインテークはなんとか収まりそうだ。

電装ボックス内のバッテリーの位置

電装ボックスの製作

この配置の電装ボックスを工作用紙で作ってみた。

型紙完成 PET板にけがいていく

1個目は後ろ下がりになりそうだったので、じゃっかん修正を加えて2個目を作る。問題なさそうなので、そいつを型紙にして、3ミリ厚のPET板を切り出した。切断面にヤスリをかけてきれいにする。

PET板の切り出し

ここで、形状のまずい部分を発見した。電装ボックスはアルミのアングルで骨格を作り、それをPET板でくるむ構造にしようとしている。後方の広がりがない単なる直方体なら、切断しただけのアングルを組み合わせればできる。後方が広がると言うことは、角が直角ではなく鈍角にしなければならないが、アングルなのでそれはできない。なので電装ボックスの側面は、一度直角に曲がったあと、アングルの幅分を超えたところから後方へ向け広がりを始める。そして後方の角も同様に、アングルの幅分、車両の中心軸と平行な部分がある。かなり鈍角なクランク形状だ。

1個目の型紙では、そのクランクが作られていたのに、2個目はなぜだか、後方への広がりの斜めのラインが、そのまま角にすりついていた。これではアングルが入らない。またか・・・ まあよくやるタイプのミスだ。くじけず3個目の型紙を作る。

3個目の型紙を元にPET板を切断。切断面の研磨と、糸面取りを施して、初めに切り出した板の仕上がりを超える。やり直しはこれが大事。モチベもあがる。

続いてこいつをヒートガンで熱して曲げる。これはシートを製作した時以来、結構得意。大切なのは、曲げたい所だけに熱を与えることかな。

PET板をヒートガンで曲げる

曲げ加工完成。これを基にアングルで骨組みを作っていく。手順が逆か?

PET板の曲げ加工完成

左スイッチを取り替えたい その2

完成したスイッチ

コックピット感が高まる上に、ハザードも出せてウィンカーがプッシュキャンセルできる左スイッチを求めている話の続き。

理想のものが無い時は作ればいい

ということでベースとなるスイッチを探す。カワサキを選んでおけば、いろいろめんどくさくないだろうからZRX1100のスイッチをターゲットとする。実は1年ほど前に、1度ヤフオクでかなりお安く落札していたのだが、ケースを加工していてまったく使い物にならなかった。なんじゃこりゃ? と商品ページの写真を見返してみると、その様はしっかり写っていた。よく見なかった自分が悪い。

そんな反省も踏まえて再度落札。前回ほどでは無いけれど、お安く落札できた。届いたスイッチ。

届いたZRX1100用スイッチ

ケースに経年の変形が強い。反ったのか縮んだのか、ふたつのパーツの合わせ目の外寄りに隙間ができている。これは、いくらなんでもかっこ悪い。

反りあがって両端が開いた合わせ目

削って隙間を無くした。

合わせ目を修正

配線とスイッチの関係を調べる。このままボルトオンでほぼ問題ない。カプラーもこのまま使える。

コックピット感増し増し作業

コックピット感を増すための文字を彫り込む作業を始める。まずは鉛筆で下書き。

文字を下書きする

ローターで彫る。ハザードはスペース的に「HAZARD」は書けないので、「HZD」とした。パッシングはどうせ見えないから、なにもしない。

下書きをもとに文字を彫る

ちょっと太いか・・・?

塗装と墨入れ

ケースはあえて艶ありとする。この方が、旧いバイクっぽくなる。

艶あり黒で塗装

そして文字に墨入れ。 ああ やっぱ太い。

文字に墨を入れる

ちょっとコミカルな感じにできあがってしまった。お化粧前との比較。

完成したスイッチと元のスイッチ(同型)と比較

そして取りつけた。

完成したスイッチ じゃっかんコミカルな感じ(笑)

うん、かっこいい

左スイッチを取り替えたい

W400純正左スイッチ

ハンドルバーそのものを含め、ハンドルに付いているパーツの中で、唯一交換されていないパーツが左スイッチだ。W400時代からついている、W400純正のものだ。

紫外線にやられて、樹脂の骨材なのか、毛羽立ちそうな繊維が透けて見えるようになっている。

こいつにはハザードスイッチもなければ、パッシングスイッチもない。W650の金属製のスイッチから、コストダウンのためにこのスイッチになったらしい。

いつかはこれを交換したいと思っていたが、その最大の理由は経年劣化とかではない。以前にも書いたが、会社の同僚のSR400にまたがった時に受けた印象からだ。

SR400のスイッチは、操作のガイドに描かれているものが文字だ。ユーザビリティを高めるピクトグラムなんてない。漂う雰囲気は戦闘機のコックピット。

うわっ かっちょええ!

羨望、そして嫉妬。このコックピット感をWにも出したい。これが左スイッチ交換したいエネルギーの源だ。ちなみに右スイッチはそのイメージでモディファイしたものが既についている。セル&キルスイッチのモディファイ -W650化計画-

コックピット感満載のスイッチを探す

そんなスイッチが売られているのか、ウェビックで検索してみた。

あった! 


PMCからZ750FX用としてリリースされているそのスイッチは、Z2用のそれをデザインのベースとしているそうだ。その姿は無機質。まさに理想通りのスイッチ。

とは言ったものの、理想通りはその見た目だけで、満足できない部分もある。その一つがハザードスイッチが付いていないこと。ハザードなんて必要あるとかないとかじゃない。サンキューハザードを出してみたいんだ!

まあ、それは冗談としても、このスイッチに決められない最大の理由は、ウインカーがプッシュキャンセルでないという点。


はるか昔、今では何100万円という値で取引されるCBX400Fに、カウルがついたCBX400Fインテグラというモデルがリリースされた。それが国内で初めてウインカーにプッシュキャンセルを採用したバイクだと記憶している。

バイク雑誌のインテグラの紹介記事に、プッシュキャンセルスイッチの便利さついて、ライターが絶賛していた。その時は「そんなもんかねぇ」ぐらいに思っていた。

それから数年後。自分が買ったXLR250Rについていたプッシュキャンセルスイッチを使った時の感動は忘れられない。

便利(○´∀`○)

ということで、プッシュキャンセルスイッチは欠かせないのである。

ウィンカーとメーターの罠 -ドラムからディスクの改造車検-

メーターはデイトナのベローナ

デカすぎる仮ナンバーをビニールテープで止めて、結局最終チェックもできないまま、湘南自動車検査事務所へ向けてWを発進させた。

でかすぎる仮ナンバー

134号線に出る。後に他のバイクがつく。「仮ナンバーでかっ!」とか思ってんだろうなぁ

今回初めてつけた、バーエンドミラー。後ろがほとんど見えない。交換しないとダメかな。

茅ヶ崎に着いた辺りでふと、リアウインカーがついているのか気になった。信号待ちで振り返ってみる。見えない。ウインカーの後に手をかざしてみる。ついてない。

思い出した。リアウインカー周りの最後の仕上げをやった日、突然雨が降り出してきて、ギボシ端子を繋げないまま作業を終了したことを。路地に入ってWを止め、シートを外して確認すると、やはりギボシ端子は全て外れていた。

ヒューズが飛んでいないことを祈りながらギボシ端子をつなげてイグニッションスイッチをオンにしてみるもテールランプはつかない。もしかしてと思ったがウインカーも、やはりつかなかった。

あぁ 終わった・・・ 今日の車検は終わった

朝から色んなことがあったが、これはもうさすがに無理だろう。ヒューズボックスを開けて、それらしい回路のヒューズを見てみると、やはり切れていた。

あれ? 予備あるじゃん( ^ω^ )

そりゃそうか。ヒューズを差し替えて復活! 134号に戻る。

134号に戻ってすぐ、また、ふと思いついた。

やばい、スピードメーターの調整してない!

今回の大改造で、トランスミッションは1,2速がW400、3,4,5がW650のものとした。リアタイヤは18インチから17インチに変わっている。これらを踏まえた上でベストな減速比となるよう、前後のスプロケットを選んでいる。

ご存知の通り、Wのスピードメーターは電気式で、速度パルスはフロントスプロケットから得ている。二次減速比やタイヤ径が変わればスピードメーターが指す値も変わってくる。スピードメーターはデイトナのベローナに換えているから、変更に合わせて調整できるのだが、それをやり忘れていたのだ。

メーターはデイトナのベローナ

いや、これは完全に致命的(* >ω<)

この調整をするのに、二次減速比とタイヤ直径とメーターを操作する複雑なコマンドが必要なのだ。今すぐわかるのは二次減速比の35/16だけだ。もうすでに押し押しの工程で、この調整は不可能の一択。

さあ、どうしよう?

走らせながら考える。二次減速比が42/17から35/16へと変わって、タイヤ直径が18インチから17インチへと変わると、メーター指示値はどう変わるんだ? 

いや わかんない

落ち着いて考えれば、もしかしたら分かるかもしれないけれども、押し進行で焦ってるところに、バイクを運転しながらそんな問題に解答は出ない。

そうだ 自分が40キロだと思う速度で走って、その時のスピードメーターの値を見てみよう。

やってみる

こんなもんだろ

44キロ 

なるほど、高く出るのね。

ライセンスプレート周りを一変させる その2

完成したナンバーステー

これはステーもパイプもデザインからやり直しだ・・・

なんともかっこ悪いナンバーステーを作り、呆然とした話の続き

丸パイプに変更

長いのも変だったが、角という形状もなんだか居心地が悪かったので、丸パイプで作ることにした。やはり下面は開放する。ウィンカーの固定ナットを締めるのが普通の工具では難しいので、ソケットレンチを加工して専用工具を作った。ステーも短くして、コレ見て感を無くす。

ナンバーの高感は丸パイプからステーを下げることにする。ステーの長さを考察。

ナンバープレートの下げ具合を考察

当初、車体側のハーネスは丸パイプまで伸ばすつもりだったが、ここでつながる線が、テールランプ、ブレーキランプ、ウィンカー、アースの4本が左右で8本。ライセンスランプのプラマイ2本の計10本と、とても収まりそうもないので、ウィンカーとライセンスランプの線をシート下まで持っていった。シート下でギボシ端子での接続する。

フロントウィンカー

フロントは、リアのテールライト兼用に対して、ポジションランプとの兼用となる。これを機会に新しいステーにするかとも思ったが、フロントフォークを倒立に換えるつもりなので、ここでの無駄な出費は避けた。

位置ぐらいは変えてみるかと、トップブリッジ下につけてみたら、ハンドルきるとタンクにステーがガリった( ̄▽ ̄;) しかたなく元のステムの上へ取り付ける。

KOSOのポジションライト兼用のフロントウィンカー

フロントはリアとは違い、防水コネクターを用意。選んだのは025型RH防水。 左右変えようと思ったが、結局左右とも同じものにした。

このコネクターを配線に接続するのにとんでもない失敗をしてしまった。このコネクター、中子をはめることでピンを押さえる構造になっている。この白いのが中子。

中の白いのが中子

元々説明書などはないので、そんなことも知らないまま、届いたコネクターのオスとメスを嵌合をさせてしまったのだ。すると中子がはまってしまい、ピンがさせなくなってしまう。

コードの先端にコネクター用のピンを圧着

そのことに気付かず、このコネクターはピンが刺さらないと、えらい苦労したのだ。ちなみに中子は1度はめると元に戻せないらしい。ピンを入れて、中子をはめるとこうなる。

ピンを刺して、中子をはめるとコネクターの完成

ウインカーリレーの交換

ウインカーを普通の電球からLEDの電球に変えると点滅が速くなる。これは消費電力が小さくなり、リレーの点滅が速くなるから起こる。リレーをLED用に交換するのが定番だが、適当な抵抗を入れれば解決するんではないかと、ちょっと調べてみる。

あった。ただ、セメント抵抗らしく、熱くなるから周囲との距離が必要らしい。バイクには難しいか。ここは、素直にLED用のリレーに交換しよう。

ということで選んだのが、ウィンカーと同じメーカー、KOSOのスクエアLEDリレー。こいつは、2極、3極、電球、LED全てに対応可能な上に安い! ポン付けではないらしいが、元々ポン付けなんて望んでないので問題なし。実際に説明書を読んで無事装着完了。ウィンカーもしっかりシーケンシャル動作をした。(相当な後日談だが、ハンドルスイッチを交換してハザードも出せることを確認した)

LEDウィンカー用リレーに交換完了
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完成したテールライト周り。フェンダー部分は2ミリ厚のアルミ板。パイプフレームのWの雰囲気を壊すことのない、ナンバーステーができたと思っている。

完成したナンバーステー

テールライト兼用リアウィンカー

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ポジションライト兼用フロントウィンカー

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ライセンスプレート周りを一変させる その1

つけてみたけどナンバーが浮いている・・・

シートレールをスッキリ見せるために、あらゆるステーを切断したので、ウィンカーをつける場所が無くなった。ウィンカーの取り付け場所を確保するのも含めて、ライセンスプレート周りを一変させることとする。

デザインとパーツの選定

イメージは最近よくある、ステーで後方へ突き出してるやつ。保安基準的には、車両の最後尾はタイヤではいけないとの認識なので、ナンバープレートかリフレクターがタイヤ最後端より、ちょっとだけ出さなければならない。

ウィンカーは今使っているやつでもよかったが、せっかくなのでこれを機会にLEDのものに替えるとしよう。フォルムは棒状のスリムなもの。シートレールから丸棒を2本出して角パイプで受ける。2本の丸棒の間と左右の外側にアルミプレートをつけて、それがフェンダー的なもの。

丸棒の先端につけた角パイプにテールライトをつけ、左右端部にウィンカーをつける。角パイプの下にナンバープレート。その下にリフレクターというデザイン画を何枚か描いた。

どんなテールライトがいいか、例のごとくネットでさんざん探し回った。イメージにあうのがなくて、自分で作ろうかとも考えたが、光り物はEマークがついてないと車検に通らないのであきらめた。

そんなこんなで選んだウインカーがこれ


KOSOのシーケンシャルウインカー。このウインカーのポイントは二つ。

  • シーケンシャル
  • テールライト兼用

シーケンシャルウインカーが出たての頃は、なんじゃこりゃと思わせたが、見慣れてきたせいもあることと、ただ単に点滅しているのと比べたら間違いなくある、その高級感で選んだ。

テールライト兼用に関しては、気に入ったテールライトが見つからなかったこと、ウインカーとテールライトが兼用になることで、パーツ数が少なくなり、テール周りがすっきりすることなどがあるが、このウインカーを付けたバイクを今まで1度も見たことがないということにもかなり背中を押された。

ナンバー灯はライセンスプレートホルダーと一体になったポッシュの製品を選択。さらにナンバープレートが曲がるのが嫌なので、バックプレートも合わせて購入。

ナンバーステーの製作

購入した二つをセットして、仮のアルミステーでWに装着。ステーの長さや角度を検討する。

ナンバーの位置を仮ステーで確認

なんか間延びしてるように見えるが、これぐらい出さないとタイヤの後端を超えない。

Wのシートレールにはフェンダー取り付け用の穴が前後に二つずつ計四つある。

シートレールにあるフェンダー取付穴4つ

前後それぞれの二つ穴を使ってフラットバーを取り付け、そのフラットバーに二本の直径9ミリの丸棒を溶接。丸棒はシートレール後端でへの字に下に曲がり、後端にフラットバーを溶接。このフラットバーにウインカー等がつく角パイプを取り付ける。

フラットバーから2本の丸棒 小さいフラットバーはフェンダー取付用

角パイプ部分は、20ミリ角のパイプの1面を無くしてコの字型にする。この面を下にして、中で電線のやりくりをする。パイプの両端は板で閉じて中央に穴をあけ、そこにウィンカーを取り付ける。

ナンバーステー=フェンダーの完成(塗装前)

これでWに取り付けてみて、どんな感じか見てみよう。

つけてみたけどナンバーが浮いている・・・

なんか変

これみて的にかかげられたナンバー

ナンバーの位置が妙に高い。「はい どうぞ見てください!」って感じ。更に角パイプが長い。いちばんの問題はその見た目。ペガッサ星人か?!

ペガッサ星人みたい?

こりゃ 作り直しだな

メーター交換 デイトナVELONA80 -W650化計画-

メーター取付完了

エンジンを650にしたことによって、400の2次減速比のままだとローギアードで疲れるため、注文していたフロントスプロケットが届いた。

以前、駆動系3点交換の話をした時には、フロントスプロケットが固着していて外せなかったのだが、難なく外れ、交換終了。発進直後の忙しないギアチェンジから解放された。

しかし次なる問題が発生。スピードメーターに誤差が出るようになったのだ。当たり前と言えば当たり前。では400と650ではどの部品が違うのだろう?

ご存知の通りWはフロントスプロケット部にあるスピードセンサーでスピードを測定し、メーターでそれを表示している。調べてみると、そのどちらの部品とも、400も650も同じものだった。

なぜだ? どうやって400と650の2次減速比の違いを切り替えているのだろう?

メーターに切り替えスイッチか何かあるのではないかと思い、メーターを分解してみたが、そんなものはなかった。おそらくイグナイターから何らかの信号を受けて、スピードメーターの中で切り替えているのだろう。

とはいえ、推測だけで高価なイグナイターを買えるはずもなく、いつかは替えたいと思っていたので、これを機会にメーターを替えることにした。

選んだのはデイトナのVELONA80

選んだ理由は単眼にしたかったから。一つで、スピードとタコ両方を備えていて、電気式というのは選択肢があまりない。

取りつけは、純正メーターステーを切断して利用。

純正メーターステーを切断して利用。
加工した純正メーターステーを取りつけ

このメーターをWに搭載する際の配線の組み合わせは以下の通り。

用途車体側の線メーター側の線
ACC電源茶/白
アース黒/黄
スピードパルス
タコパルス黒/青
セットボタン
セットボタン
ハイビーム赤/黒
左ウインカー
右ウインカー
ニュートラル若葉
油圧警告青/赤
スピードセンサー電源

ご覧の端末ではわかりにくいとかあるかもしれませんが、メーター側のコードは、電源から2個目のセットボタンまでの6本が電源&パルス系のグループでひとつのチューブにまとめられている。そしてハイビームから油圧警告までの5本が、車両インジケーター系のグループとして、ひとつのチューブにまとめられている。

スピードセンサーへ行く線の桃色は、スピードセンサーの電源なのでプラスと直結してあげる必要がある。それ以外は、ただつなげるだけ。

念のため、テスターでチェック。

配線をテスターでチェック

さらに仮接続して動作を確認。

仮接続して動作を確認

 

ただつなげるだけと言っても、デフォルトのギボシで繋ぐのではなく、コネクターを用意。メーターから2本のケーブルが出ているので、コネクターも6Pをふたつ。

コネクターの購入はオートイーパーツという会社。コネクターボディはもちろん、ピンもバラ売りしてくれる。そんなネット通販会社は他にもあるが、オートイーパーツは安いのでおすすめ。

選んだコネクターは、090型RSと090型RFW。種類を変えることによって、誤接続を防ぐ。届いたコネクターたち。

届いたコネクターたち

ピンの圧着の際、事前に防水のためのシリコンブッシュを通しておくのが、普通のコネクターとの違い。

圧着前のセッティング

ピンの根元を圧着。

ピンの圧着 根元

防水ブッシュごと、コードをつかむ感じ。

ピンの圧着 根元完了

ピンの中間部の圧着を終えて完了。

ピンの圧着完了

電源&パルス線のラインは全部で6本。プラスマイナスとスピードとタコのパルス。残りの2本はメーターの外部操作スイッチ用の線。今回は外部スイッチを設けないので、コネクターにはブランクのチップを挿入。

接続完了したコネクターの裏側

画像の右上部分がブランクチップ。右下は、注文したブランクチップが足りなかったので、コードの太さの栓を入れている。

説明書の通りに、スピードメーターとタコメーターの設定を施して取り付け完了。早速試運転。

イグニッションスイッチをオンにすると1度タコメーターの針が右に全開に振れるイベントありで好感触。ステップインモーターのタコメーターの針のレスポンスはちょっと残念な感じ。

スピードメーターを表示するデジタル部の文字の大きさが小さく、おじいさん的には正直見えない。

メーターに表示させられるのはオドメーター、トリップメーター1と2、マックススピード、マックス回転数、電圧である。

オドメーターの数字は操作できないので、実走行距離に合わせるためスピードメーターの設定を変更。走ると物凄い勢いで距離が進んでいく。

63000キロまで、どれだけかかるか?(苦笑)

セル&キルスイッチのモディファイ -W650化計画-

スイッチのモディファイ完了

ハイスロにしたので、セル&キルスイッチが必要になった。ハンドルのスペースに余裕がまるでないので、できる限り薄いスイッチにしたい。よく使われているOW型も候補に上がったが、選んだのはTR用のスイッチ。

とは言っても、ヤフオクで安いやつを買ったので、本当にTR用なのかはわからない。ホンダも同じようなスイッチだし。気になって画像を検索してみたら、確かにこれはTR用のようだ。

落札後数日して届いたスイッチは、PCのモニターで見たままの劣化具合だった。これをどうするかと言うと・・・

1.全体再塗装

2.配線をW400のものに取り替え

3.セルのピクトグラムを消してSTARTの文字を書く

三つ目をやる理由は、絵より文字の方がコックピット感が高まるから。以前同僚のSRの、ハンドル周りに異様なかっこよさを覚えたのは、おそらくそのスイッチのデザインが原因だと思う。

また、昔のZのハンドルスイッチがリプロダクトされているのだが、これがめちゃめちゃかっこいい。スイッチがスイッチらしく、スイッチなのだ。男はスイッチが好きなのだ。

目指すのはこれ↓


そのスイッチの横に書かれた英語。それはもう戦闘機のコックピット。この世界観を是非とも再現したい。

解体作業

配線をw400のものに取り替えるので、まずは接点構成を確認する。確認したらバラバラにしていく。セルスイッチのボタンの外し方がわからない。

観察する

観察は大事だ。そして、組み立てた人の最後の一手を想像する。初めて見た機械を分解するのには、観察力と想像力が必要だ。

文字の堀込み

セルスイッチの上のSTARTの文字はルーターで堀込み、色を入れることにする。まずは鉛筆で下書き。ルーターで掘るよりも断然簡単なはずだが、きれいな字が書けずに何度か書き直す。

鉛筆で下書き

ルーターで本番。老眼鏡と、それにクリップで取り付けられる双眼ルーペを装着し、手持ちのダイヤモンドビットの一番細いやつを使って文字を彫る。どうなることか不安だったが、案外きれいに掘れた。

文字の掘りこみ完了

配線の接続

w400の配線を古いスイッチから新しい(こっちも古いが)スイッチに半田付けする。ブレーキスイッチの線も右スイッチを経由していたが、スイッチケースが小さくなったから、経由せず直接メインハーネスへ行ってもらう。

電線は小さなケースのスペースの中にきちんと収まるように形を整え、長さを揃えておく。右がTRのもので、左がそれを模したWの配線。

配線の長さ、形を整える

塗装

つや消しにするか、艶ありにするか、迷った上でつや消しを選択。スプレーを吹く。うーん、何かちょっと違う。今吹いたのが水性であるにもかかわらず、その上から油性艶ありスプレーを吹く。

つや消しからのつや有り

文字に黄色のペンキを入れる。

文字にペンキを入れる

日に焼けて白っぽくなってしまっているスイッチは、塗装しても、擦れて禿げてしまうだろう。染み込めーと念じながら赤マッキーで塗る。

完成

文字が若干太い気はするが、おおむねイメージ通りにできた。

スイッチのレストア完了

後日談になるが、赤いセルスイッチが目立つので、だめを承知で黒スプレーを吹いた。