メーター交換 デイトナVELONA80 -W650化計画-

メーター取付完了

エンジンを650にしたことによって、400の2次減速比のままだとローギアードで疲れるため、注文していたフロントスプロケットが届いた。

以前、駆動系3点交換の話をした時には、フロントスプロケットが固着していて外せなかったのだが、難なく外れ、交換終了。発進直後の忙しないギアチェンジから解放された。

しかし次なる問題が発生。スピードメーターに誤差が出るようになったのだ。当たり前と言えば当たり前。では400と650ではどの部品が違うのだろう?

ご存知の通りWはフロントスプロケット部にあるスピードセンサーでスピードを測定し、メーターでそれを表示している。調べてみると、そのどちらの部品とも、400も650も同じものだった。

なぜだ? どうやって400と650の2次減速比の違いを切り替えているのだろう?

メーターに切り替えスイッチか何かあるのではないかと思い、メーターを分解してみたが、そんなものはなかった。おそらくイグナイターから何らかの信号を受けて、スピードメーターの中で切り替えているのだろう。

とはいえ、推測だけで高価なイグナイターを買えるはずもなく、いつかは替えたいと思っていたので、これを機会にメーターを替えることにした。

選んだのはデイトナのVELONA80

選んだ理由は単眼にしたかったから。一つで、スピードとタコ両方を備えていて、電気式というのは選択肢があまりない。

取りつけは、純正メーターステーを切断して利用。

純正メーターステーを切断して利用。
加工した純正メーターステーを取りつけ

このメーターをWに搭載する際の配線の組み合わせは以下の通り。

用途車体側の線メーター側の線
ACC電源茶/白
アース黒/黄
スピードパルス
タコパルス黒/青
セットボタン
セットボタン
ハイビーム赤/黒
左ウインカー
右ウインカー
ニュートラル若葉
油圧警告青/赤
スピードセンサー電源

ご覧の端末ではわかりにくいとかあるかもしれませんが、メーター側のコードは、電源から2個目のセットボタンまでの6本が電源&パルス系のグループでひとつのチューブにまとめられている。そしてハイビームから油圧警告までの5本が、車両インジケーター系のグループとして、ひとつのチューブにまとめられている。

スピードセンサーへ行く線の桃色は、スピードセンサーの電源なのでプラスと直結してあげる必要がある。それ以外は、ただつなげるだけ。

念のため、テスターでチェック。

配線をテスターでチェック

さらに仮接続して動作を確認。

仮接続して動作を確認

 

ただつなげるだけと言っても、デフォルトのギボシで繋ぐのではなく、コネクターを用意。メーターから2本のケーブルが出ているので、コネクターも6Pをふたつ。

コネクターの購入はオートイーパーツという会社。コネクターボディはもちろん、ピンもバラ売りしてくれる。そんなネット通販会社は他にもあるが、オートイーパーツは安いのでおすすめ。

選んだコネクターは、090型RSと090型RFW。種類を変えることによって、誤接続を防ぐ。届いたコネクターたち。

届いたコネクターたち

ピンの圧着の際、事前に防水のためのシリコンブッシュを通しておくのが、普通のコネクターとの違い。

圧着前のセッティング

ピンの根元を圧着。

ピンの圧着 根元

防水ブッシュごと、コードをつかむ感じ。

ピンの圧着 根元完了

ピンの中間部の圧着を終えて完了。

ピンの圧着完了

電源&パルス線のラインは全部で6本。プラスマイナスとスピードとタコのパルス。残りの2本はメーターの外部操作スイッチ用の線。今回は外部スイッチを設けないので、コネクターにはブランクのチップを挿入。

接続完了したコネクターの裏側

画像の右上部分がブランクチップ。右下は、注文したブランクチップが足りなかったので、コードの太さの栓を入れている。

説明書の通りに、スピードメーターとタコメーターの設定を施して取り付け完了。早速試運転。

イグニッションスイッチをオンにすると1度タコメーターの針が右に全開に振れるイベントありで好感触。ステップインモーターのタコメーターの針のレスポンスはちょっと残念な感じ。

スピードメーターを表示するデジタル部の文字の大きさが小さく、おじいさん的には正直見えない。

メーターに表示させられるのはオドメーター、トリップメーター1と2、マックススピード、マックス回転数、電圧である。

オドメーターの数字は操作できないので、実走行距離に合わせるためスピードメーターの設定を変更。走ると物凄い勢いで距離が進んでいく。

63000キロまで、どれだけかかるか?(苦笑)

Fマスターシリンダーをブレンボに交換

BremboのマスターにRideaのブレーキレバー

650になったからにはそれなりのストッピングパワーを!

具体的にはフロントディスクの320Φにして、ブレーキキャリパーをブレンボにして、ブレーキマスターはラジアルポンプにする計画。

既にブレーキキャリパーはヤフオクで落札していたのだが、ブレンボのラジアルポンプがお安く出品されているのを発見。入札、そして無事落札したのである。

ブレーキマスターが到着して初めて気づいたのだが、これはセミラジアルだった。現行のモデルではない。調べてみると、どうやらドゥカティやカワサキのバイクの標準装着パーツとして使用されていたものらしい。

眺める

かっこいい

別体のリザーブタンクは長年の憧れだった

ただ、レバーが長くないか?

他にも問題が。ミラーを取り付けるネジ穴がない。

ミラー取り付け用の金具を別途取り付けるという方法もあるが、ハンドルにそんなスペースは存在しない。ブレーキマスターの取り付け金具にミラー取り付け用のネジ穴を備えたものを購入。ブレンボの他のモデル用だが、えぐいデザインが気に入った。

ブレンボのセミラジアルマスターシリンダー

リザーブタンクステーはブレーキマスターの取り付けボルトと共締めするものを選定。ところが長さを見誤って1度買い直した。

交換前の純正のブレーキマスター

純正マスターシリンダー

もっさりしている。交換してみた。

Bremboセミラジアルマスターシリンダー

一撃で、やりそうな見た目に変わった。しかし、やはりレバーが長い。完全にバーエンドから飛び出ている。これは、かっちょいいレバーに交換する必要があるな。

レバーが長い

いろいろ調べた結果、このブレーキマスターは、Ducatiのストリートファイターに使われているものと判明。その車種用のブレーキレバーをウェビックで検索して、選んだのがリデアという台湾のメーカーのもの。

Rideaのブレーキレバー

削り出し風でシャープな印象。アルマイト仕上げの色を選べ、レバーはガンメタ、アジャスターはブラックを選択。やばい、かなりかっこいい! いつか、クラッチレバーもこれに交換したい。

ブレーキマスターを交換して、本質的なところのタッチという点も合格。

オイル漏れ -W650化計画-

ずれてたパッキン

650になって2人乗りも楽になったんだろうと、嫁と三浦半島にタンデムツーリングに出かけた。

400だった時は、タンデムでの上り坂の苦しさったらなかった。っていうか、独り乗りだって上り坂は大変だった。

屈辱の丘と呼んでいる、上り坂がある。

二車線の国道で長い上り坂が続く途中の赤信号。追い越し車線の先頭の車の右側にWを停めた。もちろん、信号ダッシュでぶっちぎる予定。

ところが信号が青に変わり加速するも、隣の車も猛然とダッシュ。車種は日産キューブ。全く引き離せない。

まじかー キューブ以下か

常人の速度領域プラスアルファーで諦めてくれたから助かった。逃げるように、さらに速度をあげて走り去った。

そんな屈辱の丘も、今では楽々ぶっちぎり。ただ、本質的に速い車には近づかないようにしている。

これ大事

話をタンデムツーリングに戻す。

城ヶ島ぐらいまでは行くつもりだったが、あまりの暑さに横須賀にそれそのままUターン。そして、鎌倉の手前であることに気がついた。

焼けたオイルの匂いがする ・・・

頭を左に傾けてエンジンを見てみると、シリンダーヘッドの辺りがオイルまみれではないか! あまりの暑さにパッキン弾けたか?

やばい、あんまり回さずゆっくり帰ろう\(‘Д`)/

オイルはにじみ出すのではなく吹き出すようで、たまに膝に飛んでくる。

熱い

信号待ちでは吹き出したオイルがかかったエキパイから白い煙が・・・

火気厳禁!

なんとか自宅に到着。盛れだしているオイルを拭き取る。オイルはヘッドカバーとシリンダーヘッドの間から出ていたようだ。このパッキンは、傷ついていたら交換とマニュアルにあったので再使用だった。それが良くなかったのか?

でも異常に暑かったからかも。そんな思いで恐る恐る翌日もWで通勤。初めのうちはなんともなかったけれど、有料道路に出て調子よく回してみたら、オイルが漏れ出してきた・・・

会社について、やはりオイル漏れは昨日の暑さが問題ではなかったのだと胸落ちしながらエンジンを見ていると、吐血するようにヘッドカバーの隙間からオイルがドピュッと吹き出した。

エンジンを止めているのに、こんなことって起きる?

それはWの最後の脈動のようだった。

後日注文していたヘッドカバーのパッキンを交換しようとヘッドカバーを開けてみた。

うわっ、パッキンゆがんでついてる・・・

ずれてたパッキン

その時、この前嫁といったタンデムツーリングの時の会話を思い出した。

「ねえ 自分でエンジンとかいじって、壊れたりしないか心配じゃないの?」

「全然大丈夫だよ 他人に任せてる方が心配だよ」

大したことなかった自分にがっかり

でもねー、パッキンがゆがんでいたところは、多分ヘッドカバーを外す際のとっかかりのためだと思うんだけど、パッキンの接合面が奥まった所にあるんだよね きちんとはまってるか、確認しづらくて

まぁ、言い訳だけど

液体パッキンでホールドして組み立て、無事にオイル漏れは止まった。