ここのところずっと書いているフレームや足周りの改造は、ただ記事を書くのが間に合わないだけで実際にはすでに完成している。実に9か月の期間を要し、その間の7か月はWに乗ることができなかった。
その期間を取り戻すべく、今シーズンは真冬もWで通勤してやろうと、いろいろ揃えたものを今回はお話しする。まずはジャケット。
今まで冬に使っていたジャケットは、ドンキーで買った上下で1万円ぐらいの防寒防水のもの。防寒性能に問題はなかったが、もう少し防風性能が高いもの、とくに袖口からの風の侵入が防げるものはないかという基準で新しいジャケットを探した。
そして選んだのがこれ TSDesign メガヒート 防水防寒ジャケット
口コミで防風性能の高さが評価されていた。その防風性能に貢献しているのがこのインナーカフ。
この構造は素晴らしい。ジジイになって、手首の冷えがことさらこたえるようになっているのでありがたい。このインナーカフとベルクロできっちりしまる袖口によって、ほぼ風が入ってこない。
「ほぼ」と断っているのは、インナーカフが薄いせいで、風は入ってきていないのだろうが、少々手首が冷えるから。これには、リストバンドで対応している。
耐水圧は5,000mmなので、急な雨でも心配なし。基本的に雨の日にはWが濡れるから乗らないけど。
続いてこのジャケットの下に着るのが電熱ベスト。ここに電熱を持ってくるのは、朝の寒さは電熱ON、帰りの夕方は電熱OFFで、着る枚数を抑えた上に枚数の変更なく気温の変化に対応したいから。数ある電熱ベストから選んだのがこれ。
選んだポイントは、「腹」「肩」「腰」の3カ所の温度を、個別に3段階でコントロールできるところ。細やかなコントロールができるのと、できないとでは大きな違い。さらに大容量のモバイルバッテリーが付属して、約7000円は安いんじゃないか?!
口コミに、「体に密着させると温かい」みたいな前向きなんだか後ろ向きなんだかな意見があったのだが、実際使ってみると、フリース越しでも十分に伝わる温かさ。これはいい♪
体幹の温かさが確保されたところで、冬のバイクでいちばん冷える部分=手の寒さ対策。
一昨年ごろからか見た目のダサさに目をつむり、ハンドルカバーを装着したところ、「こりゃ バイク界のコタツだね♪」とすっかりハンドルカバーのとりこなった。だがバーエンドミラーにせざるを得ない状況になりハンドルカバーは使えない。
ならどうする?
ということで今シーズンに購入したのが、電熱グローブめちゃヒート。
もともと、バチバチのウインターグローブは操作感がダルになるのでいやだったので(以前買ったウィンターグローブはそのせいで息子にあげた)、この電熱グローブは薄いインナータイプ。これに春秋用の革のグローブを重ねて装着する。
この革のグローブは、親指のつっぱりが絶対無いように選んだ大きめのものなので、インナーグローブとの重ね着でもなんとかなる。手にはめてスイッチを入れてみる。
あたたかい・・・かも?
実走に期待しよう(汗)
最後はグリップヒーター。以前つけていたキジマGH08は、左右の温度差が大きい、最低温度でも熱い、と不満が多かったので今回はグレードアップしてGH07を購入。というか、会社の二輪部のSR乗りからの中古購入だけど(笑) さて、GH08との大きな違いはふたつ。
スイッチがグリップと一体 これでハンドル周りがすっきり
設定温度の幅が広い メーカーのHPにある設定温度のグラフを見たら笑ってしまうぐらいの違い。いや、ぜひ見て欲しい。
実走
冬の午前6時 まだ空に輝く星の下を出発、気温は2度
3分後に、グリップヒーターの熱が発揮される頃には、指に感じる冷たさはなくなった。電熱ベストの方はすでに熱すぎるので、設定温度を最低にする。
通勤時間は1時間。その中で10分間ほど有料道路を走る。さすがにその時は、仲間外れの親指がかじかんだ。
信号待ちの度に親指をエンジンで炙りながら会社に到着。電熱ベストは問題なし。グリップヒーターは左右の温度差もなく、設定温度の違いも明確なので大満足。電熱グローブだけがやや期待はずれ。
そう思いながらグローブを外しかけて気づく。電熱グローブの設定温度が最高温度から一段階下がっている。出発時は最高温度だったのに。おかしい・・・
その日帰宅してから、あらためて取説を読んでみてわかった。スイッチを入れたときは最高温度なのだが、設定温度変更をしないと自動的に中温度に下がるらしい。なるほど。
翌日からはスイッチオンのあとに設定温度をじゅんぐりさせて最高温度に設定。すると、0度ぐらいまで下がらない限り、かじかむこともなくなった。
取扱説明書はよく読みましょう!