現在のタンク
我がWには、WMのトラッカータイプのタンクがついている。とても気に入っているのだが、ガソリンが7リットルしか入らない。燃費は24km/lぐらいなので、120キロ走ったら、給油するようにしている。会社まで往復80キロ。3日に2回はガソリンスタンドに行かなければならない。
これはまだいい。問題は仲間とのツーリング。巡航距離が違い過ぎて、ひとりだけガソリン入れまくってるし、田舎だとガソリンスタンドの数が少ない上に、日曜はやってなかったりして、さっき開いてたスタンドまで戻るなんてことも。
もう少しガソリンが入るタンクが欲しい・・・
常々そう思っていた。得意の流用になるのだが、ゼファー400のものに目星をつけている。横から見た形が今のタンクに似ているというのが理由。
このタンク交換については、ずいぶん前から考えていたのだが、リヤブレーキディスク化や、倒立フォーク化に押されて、ほったらかしになっていた。
コラージュで別車タンクを検討
実際のところ、どんな感じになるのだろう?
倒立フォーク化が完成した時の写真に、ネットで拾ったゼファー400のタンクを合成してみた。サイズはそれぞれのホイールベースを考慮したので、大きく間違ってはいないはずだ。
想像通りの結果。悪く言えば、なんとも普通。
ついでに、ちょっと気になっていた、ZRX400(ZRXといえば400を意味するようだが、あえてZRX400とする)のタンクを合成してみた。
あら 悪くない
ゼファーの時と違って、カスタム感がムンムンしている。よし ヤフオクを検索だ!
どうせ色は塗り替えるから、ボロいのでいいやとも思ったが、さすがに穴があきそうなのや、中が錆びてるのはちょっとかんべん。ていうか、この先ずっと使っていくわけだから、少々高くてもいいものを手に入れるべき。ようやくそう言えるようになった。
ヤフオクを検索してみたが、たま数が少ないことにおどろく。今、状態として満足できるのはみっつしかない。そのうちひとつは塗装も極上の10万円オーバー。これはさすがに無いなと、まずは1番安いものからオークションに参加する。
締め切り時間間際の入札合戦の結果、3万円近くまでなったのでリタイヤ。これが3万円は高い。次のタンクに移動。ちょうど終了時間も近づいている。
これは現在55000円で、1度入札があったが取り消されていた。状態はかなりよさそう。錆がほとんど出ていないし、大きなへこみもない。
55000円か・・・
ZRXのタンクを探し始めてまだ2~3日しかたっておらず、はたしてこれが相場なのかもわからない。ただ、待っていても出てこない感じがする。なぜだかする。
という勘を信じて入札。そして落札した。
ZRXのタンクが届く
でかいな・・・ 幅でいったら、今のタンクの倍はあるんじゃないか? 部屋に置いてあるW400のフレームにのせてみた。なんの問題もなくのりそうだ。
タンクとフレームの関係を見てみると、無駄にタンク内側に空間が確保されていて、なにかが干渉する心配は無い。その変わり、前側の固定のゴムを外側に延ばす必要がある。前後と高さの位置としては問題無さそうなので、ゴム固定用のニップルを延長してあげればよいだろう。
後ろ側も、それほど難しい感じはしない。固定に関しては、問題は無いと見た。
Wにのせてみる
後日、実際にWにのせてみた。わかったのは、合成写真は少々タンクが大きかったということ。それと、ニーグリップはできないかもしれないけれど、ももでタンクをグリップできそうだということ。ももでもできれば、今とは大違いだ。
もうひとつ、今のサイドカバーが全体的に重さを出していること。これを機会に、パワーフィルター化も実行したい。しかしそうなると、電装系の始末もしなければならない。シートを新造する必要もあるので、これはなかなかの大工事になりそうだ。春のツーリングには絶対間に合いそうもない。
完成までの構想
タンクの再塗装
ブラックかグレー、もしくはなんちゃってカーボンも考えたが、アルミ風塗装とすることにした。
鍵の1本化
今もタンクのキーは別の鍵だから、あらためて1本化する必要もないが、どうせなら1本の方が使い勝手がいいだろう。
シートの新造
タンク後端がWとZRXでは5センチぐらい違うので、今までのシートは使えない。シートカウルタイプのシートを1から作る訳だが、表面的にはカーボンのクリア仕上げにしたい。形は別として、目指すのはNorton Dominator SS。カーボンクロスの継ぎ目を出さずに、シートカウルみたいな形状を張り込めるのか、はなはだ疑問だが、そこはなんとかがんばろう。
それにしてもNorton Dominator SSのかっこよさは尋常じゃない。今回タンクをアルミ風塗装に決めたのも、こいつに影響されているのは否定できない。
パワーフィルター化
サイドフォルムを重くさせるのはサイドカバーだが、その奥にある純正エアクリーナーボックスこそがその元凶。エアクリーナーボックスを外さなくても、CRキャブレターが外せるように苦労して作りこんだが、パワーフィルターにはかなわないだろう。いつかはやりたいと思っていたパワーフィルター化に、ついに挑戦する。
ただし、バイクテントの中に保管しているにもかかわらず、結構堆積するホコリ対策で、カバーは作るつもり。サイレンサー風エアインテークが理想。
電装ボックス新造
パワーフィルター化、更にはサイレンサー風エアインテークを目指すおかげで、相当行き場のなくなる電装系のボックスを新造する。これがいちばん、やっかいかもしれない。