ウィンカーとメーターの罠 -ドラムからディスクの改造車検-

デカすぎる仮ナンバーをビニールテープで止めて、結局最終チェックもできないまま、湘南自動車検査事務所へ向けてWを発進させた。

でかすぎる仮ナンバー

134号線に出る。後に他のバイクがつく。「仮ナンバーでかっ!」とか思ってんだろうなぁ

今回初めてつけた、バーエンドミラー。後ろがほとんど見えない。交換しないとダメかな。

茅ヶ崎に着いた辺りでふと、リアウインカーがついているのか気になった。信号待ちで振り返ってみる。見えない。ウインカーの後に手をかざしてみる。ついてない。

思い出した。リアウインカー周りの最後の仕上げをやった日、突然雨が降り出してきて、ギボシ端子を繋げないまま作業を終了したことを。路地に入ってWを止め、シートを外して確認すると、やはりギボシ端子は全て外れていた。

ヒューズが飛んでいないことを祈りながらギボシ端子をつなげてイグニッションスイッチをオンにしてみるもテールランプはつかない。もしかしてと思ったがウインカーも、やはりつかなかった。

あぁ 終わった・・・ 今日の車検は終わった

朝から色んなことがあったが、これはもうさすがに無理だろう。ヒューズボックスを開けて、それらしい回路のヒューズを見てみると、やはり切れていた。

あれ? 予備あるじゃん( ^ω^ )

そりゃそうか。ヒューズを差し替えて復活! 134号に戻る。

134号に戻ってすぐ、また、ふと思いついた。

やばい、スピードメーターの調整してない!

今回の大改造で、トランスミッションは1,2速がW400、3,4,5がW650のものとした。リアタイヤは18インチから17インチに変わっている。これらを踏まえた上でベストな減速比となるよう、前後のスプロケットを選んでいる。

ご存知の通り、Wのスピードメーターは電気式で、速度パルスはフロントスプロケットから得ている。二次減速比やタイヤ径が変わればスピードメーターが指す値も変わってくる。スピードメーターはデイトナのベローナに換えているから、変更に合わせて調整できるのだが、それをやり忘れていたのだ。

メーターはデイトナのベローナ

いや、これは完全に致命的(* >ω<)

この調整をするのに、二次減速比とタイヤ直径とメーターを操作する複雑なコマンドが必要なのだ。今すぐわかるのは二次減速比の35/16だけだ。もうすでに押し押しの工程で、この調整は不可能の一択。

さあ、どうしよう?

走らせながら考える。二次減速比が42/17から35/16へと変わって、タイヤ直径が18インチから17インチへと変わると、メーター指示値はどう変わるんだ? 

いや わかんない

落ち着いて考えれば、もしかしたら分かるかもしれないけれども、押し進行で焦ってるところに、バイクを運転しながらそんな問題に解答は出ない。

そうだ 自分が40キロだと思う速度で走って、その時のスピードメーターの値を見てみよう。

やってみる

こんなもんだろ

44キロ 

なるほど、高く出るのね。

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