異音と燃調の関係 -エンジンから異音-

MotoDXプラグ

ツーリングへ向かう高速でエンジンがおかしくなり、翌日ファイバースコープを使って燃焼室内を観察していたら、ピストンに挟まれてファイバースコープが抜けなくなった話の続き。始めの話はこちら

ファイバースコープの救出

ファイバースコープが潰れて、これ以上キックペダルが動かなくなった。まじでヤバい( ̄▽ ̄;)

待て こんな時は落ち着くんだ。慌てて動くと良くない方向にしか行かない。

この状況から抜け出すには、クランクを逆転するしかない。どうやったらクランクを逆転出来るか考えろ

そうだ ギヤを入れて、タイヤを逆転だ

ローに入れて、リヤタイヤを両手でつかみ逆転させた。ファイバースコープのコードを引っ張ってみるも、ビクともしない。

ローじゃダメだ

シフトペダルをガチャガチャさせて5速に入れた。タイヤを逆転させてみる。しかし、ファイバースコープはがっちりと動かない。

もう一度

タイヤを地面に叩きつけるように逆転させると、ファイバースコープのコードが動いた。引っ張りあげてみる。

ちぶれてるぢゃん(´;ω;`)

今朝手に入れたファイバースコープは、登板早々にひしゃげてしまった。レンズの保護板がもげかけている。エンジンの中に落とすとやばいのでむしり取った。

幸い画像には問題なかったので、観察を続ける。ピストンヘッドにさっきまでなかった丸い傷があった。ファイバースコープの先端によるものだろう。

結局わかったことは、カーボンは想像していたより、堆積していなかったことだけだった。

プラグの交換

新しいプラグを買いにナップスにやってきた。W650用はCR8Eだ。見つけた。安いな。ここでふと思いついた。なんかいいプラグ無いのか?

イリジウムとMotoDXという2種類があった。イリジウムは1度入れたことがあったので、MotoDXとやらにしてみるか。ただ、普通のプラグより2000円近く高い。しばし逡巡するも、ツーリングに行っていたらそれぐらい消費していたことを考えれば、まったく問題ないなとふたつ手に取りレジに向かった。

帰宅して箱から出てきたMotoDXプラグは、それほど変わった見た目ではなかった。イリジウムみたいに中心電極が細い。早速交換して試運転に出てみた。

エンジンは特になんの支障もなく始動した。アイドリングの音にも異常は感じられない。走り出した。

エンジンブレーキがかかるぐらいの2500回転ぐらいのアクセルオフの時に、カラカラと小さく聞こえる音が気になる。今までには無かった。ただ、それもエンジンが暖まってくると聞こえなくなった。

異音との闘いの始まり

Wで通勤してみることにした。プラグが湿っぽかったので、スロージェットだけ1番手下げた。セッテイングは下記の通り。

ASSJJNC段数MJ
15851784135

長く走るのはまだ不安が残るが、途中の横浜新道で高速のテストもできる。しかしそれは、横浜新道を待たずに現れた。

カンカンカンカン

3000回転ぐらいで、ものすごい打撃音がする。なんだこれは? とてもじゃないけど、この回転は維持できない。

横浜新道に入ると、そのカンカンな回転数がちょうどいい速度域となった。非常に煩わしい上に、それ以上回転が上がらない。これでは走れない! 走行車線に潜り込んで、だましだまし走った。

家の近くの川沿いの道で、カンカン音を維持させながら走り、帰宅してすぐにプラグチェックする。周りは黒く中心電極は白い。カンカン音は1/4開度の3000回転だ。そこが薄くなったか? スロージェットを60に戻してみた。

ASSJJNC段数MJ
16051784135

翌日も通勤セッティング。冷間時のエンジンブレーキの際のカタカタ音は無くなった。ただ、あまり変化は無いので、戸塚パーキングでジェットニードルのクリップを2段下げてみる。ちょっといいかなと思いつつ会社に着いた。

ASSJJNC段数MJ
16051786135

帰りの横浜新道下りの上り坂で、1/8~1/4のパーシャルでの脈動がひどく、かぶりそうになる。戸塚パーキングでジェットニードルのクリップを4段上げて、薄方向に振ってみた。

ASSJJNC段数MJ
16051782135

カンカン音がやんだ。

結局、燃調が濃かったという結末だった。

ところが、やんだと思ったが、まだかすかに音は聞こえていた。小さくなっただけだった。更に謎な音が増えた。フロントフォークに少し大きめなショックが伝わると、3000回転でなくてもカンカン音と同質の音が、カカカカカンと響くようになった。

ジェットニードルを1段太くして、更に薄方向にしてみた。

ASSJJNC段数MJ
16051792135

1/4パーシャルの不安定感が若干ながら薄らいだ。小さいカンカン音は変わらない。ちなみに51シリーズのジェットニードルは太さを細くすると、クリップ段数1段分も同時に薄方向になる構造になっている。さらにクリップ段数を変えてみた。

ASSJJNC段数MJ
16051791135

あまり変化は感じられない。プラグは中心はきつね色で周辺は黒い状態。スロージェットを一段薄くしてみた。

ASSJJNC段数MJ
15851791135

1/4パーシャルの不安定さは少し改善した 3000回転のカンカンはまだかすかにある。よーし こうなったら

ASSJJNC段数MJ
15551802120

禁断の全替えで薄方向へ動いた。低回転域からアクセルオープンのパワー感が無くなった。Mノズルで無くなったような感覚だった。これは間違いなく失敗だ。ファイバースコープで両シリンダー内を観察してみると、明らかに1番は湿っていた。これはもしかして点火系の問題なのでは?

今になって思えば単なる思いこみだが、この時は正解を発見した気分だった。イグニッションコイルかイグナイター。我がWは電装系はW400のものが多く残っている。いつかはイグナイターをW650にしたいと思っていた。意味があるかはわからないけど。

調べてみたが、もう廃番だった。そうなるとあれだ。ウオタニだ。

会社の二輪部員がBMWに入れて、いいと言っていた。最近インスタでDMすることがある、W乗りも入れていたので、劇的にいいのですかと訊いてみると、劇的までは言わないけどいいとのこと。よしウオタニ買おう。これでカンカンともオサラバよ。

次回はウオタニ導入の話

ファイバースコープで燃焼室内を見る -エンジンから異音-

ファイバースコープで見た燃焼室内

ツーリングへ向かう高速でエンジンがおかしくなり、帰宅してプラグを外してみると、外側の電極が潰れていた話の続き。始めの話はこちら

プラグの状態

1番のプラグの外側電極が潰れて、中心電極に触れるか触れないかという状態だ。これではまともな燃焼などしないだろう。この状態を見て真っ先に考えられるのは、なにか異物が侵入して、ピストンヘッドとプラグの間にはさまったのではないかということだ。

吸気は新造したサイレンサー型エアクリーナーで、パワーフィルターがついており、そんな異物が入るとは思えない。エアクリーナーからキャブレターまでは、自作したウレタンゴムのダクトしかなく、吸気経路内に外れるような部品は無い。一体全体何が起きたのか?

ピストンヘッドにカーボンが堆積して外側電極を潰したとか。現状どれだけのクリアランスがあるのか調べてみよう。潰れた外側電極をマイナスドライバーで直してから粘土で包み込み、エンジンに取り付けたあとキックを何回か踏みおろした。プラグを外す。

ピストンヘッドに押され粘土は潰れていたが、少なくとも1ミリの厚みは残っている。ということはカーボン堆積説は無いということか。ふと、中心電極の碍子と、周りとのすき間にマイナスドライバーを差し込んで、こじってみた。いや なんでこじるのって思うかもしれないけど、なんかこじっちゃった。

中心電極がずれている

あれ? 動く

中心電極がこころなしか動いたような。反対のすき間にマイナスドライバーを突っ込んでこじってみる。確かに動く。何度もやってたら碍子も外れた。ここが壊れるってどういうことだ? 

とりあえずプラグは交換するしかない。型番を写真におさめる。と、ここである疑念が湧く。このプラグはW650の指定されたものなのだろうか? このブログの読者ならご存知だと思うが、我がWは元々400だった。エンジンを650に載せ替え、リアディスクブレーキ化に合わせてフレームを650にし、改造車検をとった。そんな理由から、いまだにW400の部品が多く残っている(特に電装系)。プラグも十分その可能性がある。

調べてみると思った通り、ついていたプラグはW400指定のCPR8EA-9だった。W650はCR8Eだ。この違いも、もしかしたら今回のトラブルに関係しているかもしれない。400と650では燃焼室やピストンヘッドの形状が違うとか。でもクリアランスは確認したしなぁ

ああ ピストンヘッドの打痕が見たい

「プラグ 電極 潰れ」で検索していると、ファイバースコープで燃焼室内を観察しているブログを見つけた。Amazonのファイバースコープ販売のリンクもあった。しかも安い。即買った。例によって翌朝届いていた。

ファイバースコープで観察

早速梱包を剥がして取り出した。専用アプリを使うらしい。説明書に描かれたQRコードを読み取り、リンクを開く。てっきりgoogle playが開くと思っていたが、そうではなかった。レイアウトの崩れた、中国語サイトだ。

日本語に翻訳してそれらしいアプリをダウンロードしようとすると、このサイトからこんなもん落としたら危険だよと警告が出る。一瞬ためらったが実行した。ままよ

アプリがインストールされたのでファイバースコープをUSB端子に刺そうとすると刺さらない。 わお typeBかよ せっかく早朝届けていただいたのに、変換アダプター買うのに10時まで待たなきゃならんのか・・・

ふと、思いついて先代のスマホを見に行くと、まんまとtypeBだった。 ヨシヨシ 先ほどとは違い、無警戒でインストール。庭に行きWのスパークプラグを外す。

ファイバースコープをプラグホールに差し込む。ファイバースコープを通して、プラグが取り付けられる雌ネジがスマホに映し出された。

その穴にファイバースコープを入れようとするのだが、なかなか入らない。Wはプラグホールの入口から、スパークプラグの座面まで10センチぐらいある。それほど硬くないファイバースコープのケーブルを持って、真のプラグホールに進入させるのは結構難しい。

1度ファイバースコープを取り出し、ファイバースコープの向きとスマホに映し出された画像のむ気を合わせる。そして、ゆっくりプラグホールに差し込んだ。近づく真のプラグホール。それが画像の中心に居続けるように操作し、少しずつ奥へ進める。さながら内視鏡を駆使する医師か? 今年は大腸内視鏡検査行かねば・・・

ファイバースコープの先端が真のプラグホールへの進入に成功した。写っているのはピストンヘッド。バルブリセスが見える。ただ、これがピストンヘッドのどこを見ているのかわからない。記憶にあるバルブリセスの配置とも少々違う。

試しにキックペダルを操作してピストンを上下させてみた。近づくピストン。離れるピストン。

なるほど、バルブリセスの配置がおかしく見えたのは、シリンダーの内壁を鏡のように反射して見ていたからだ。よっつ見えてる内のふたつがなんとなくピンボケだったのはそういうことだ。

プラグホールは前に傾いているから、ファイバースコープは燃焼室の後方寄りを見ているということも次第にわかってきた。もう少しピストンヘッドの中心を見たいのに、傾いてる以上に後方寄りの画像な気がする。ファイバースコープを差し込んだまま、キックペダルを動かした。

ガッ

そんな音は聞こえはしなかったが、そんな感じでキックペダルが動かなくなった。同時にファイバースコープも動かなくなった。

( ̄▽ ̄;)

ファイバースコープがピストンに潰されて、抜けなくなってしまった。まじで出てくる汗。

突然のトラブルとつぶれた電極の謎 -エンジンから異音-

外側電極がつぶれたプラグ

パワーフィルター化もフロントフォークのオーバーホールも完了し、迎えた社内の二輪部による春ツーリング当日。集合場所は関越自動車道の下り高坂サービスエリア。圏央道に乗るべく、国道134号を西へWを走らせていた。

茅ヶ崎海岸インターチェンジのランプウェイに乗りかけたところで、ETCのインジケーターランプが点灯していないことに気づく。やばいやばい 路肩に寄せてエンジンを止めた。

財布をポケットから引きずり出し、ETCカードを探す。 あれ? 無い まじか、他の何に入れたんだ? 会社のETCカードならある。これを入れるのもありだが、あとの処理がめんどくさいぞぉ。もしかして入ってるかと思い、シートを外してカードリーダーの蓋を開けた。 あれ? 入ってる

もう一度抜き差ししてイグニッションスイッチをONにしてみるも、ランプは点灯しない。そう言われてみると、電装ボックスを新造して以来、初めてETCの動きを確認したのだった。つまり、あれ以来動いていない。

まずはヒューズを確認してみた。 めっちゃ固いヒューズホルダーで、ヒューズが抜けない。これじゃあ、わかんねえじゃん! ちょっとイライラがつのる。朝日に透かしてみると、ヒューズのウェイブが確認できた。オーケー問題無い。

ならばアースか? アースはZRXのタンク流用のために新造したタンク取付金物(半完成)の取付ボルトに、単独でとめられている。これを、USB電源たちのアースと共締めにしてみた。もちろんUSB電源は作動確認済みだ。

ところが、やはりランプは点灯しない。 さあ困った。 ETC無しでツーリングか。初めに高速から降りる予定がスマートインターだったはず。だめだ。

カードリーダーにささっているコネクターを確認する。 きちんとささっている。 というか、これは抜けない? 電源取り出しのための線の途中にコネクターがあったので抜き差ししてみる。 おっ ランプが点灯した。 

時計を見ると15分ロスしていた。こりゃ完全に遅刻だ。だが、どうせインカムの同期に手間取って、1時間は出発しないのが、うちの二輪部の伝統。慌てることは無い。15分ロスったとLINEを入れて発進した。

茅ヶ崎ジャンクションを左へ圏央道に入る。なんとなくエンジンの回転に雑味を感じる。それと寒い。今日は夏日になるとのことだが、晴天の朝は放射冷却で冷えるとのことで、12度ぐらいしかない。アクセルを握る右手の力も、あまり元気じゃない。

シリンダーヘッドカバーの裏に潜りこまさんばかりに膝を締める。段違いになっている内回りの影から逃げるように走行車線に移り、いやいやながらアクセルを開けて加速が始まったその時だった。

ばすーーー!

本当にそうだったか定かでは無いが、記憶での印象はそんな音とともにエンジンが止まった。すかさずクラッチを握る。

やっちまった・・・

初めに思ったのは、ベベルシャフトのスナップリングの断裂。そのせいで停止したカムシャフト。燃焼室に突き出したままのバルブにぶち当たるピストン。なぜそんな心配をするかはこちら

惰性で路肩を走らせる。ほんの少しだけの上り坂の重力を受けて早々にWが止まった。えっ? なんとエンジンは動いていた。ただ、「キン キン」と金属音が聞こえた。(これも確かに聴いた気がしている)

エンジンが動いているということは、ベベルシャフトのスナップリングは無事ということだ。試しにアクセルを吹かしてみる。

バボパスンッ バボバボパスンッ

かなりの不整脈だが、回転はあがる。そろーりそろーりクラッチをつないで走り出した。幸い出口がすぐそこだ。

パスンパスン言わせながら、なんとか高速を降りて、歩道にWを止めて観察する。見た目はなんともない。二輪部のグループLINEに、現状を伝える。去年の春ツーリングでは転倒し、今年はみんなに会うことすらできなかった。俺のツーリングは15キロで終わった。帰りがあるから30キロだけど。

途中、このパスンパスンはキャブレターの同調狂ったのかなと思い、CRのトップキャップを外して確認してみたが、そんな様子は無かった。では点火系の不具合か?

下道を15キロ、裏道をよってつないで、ようやく家にたどり着いた。家には、今日から作業に入る外壁塗装業者さんが来ていた。よろしくお願いしますとか挨拶をしている俺を見て、嫁がびっくりしていた。

業者さんに2階の窓周りのコーキングを日曜日にやらせてくれ(彼らが言うには、ペンキで十分だとのことだが、せっかく足場もあるのでやっておこうと)と伝えると、仕上がりに影響するから先にやってくれとのこと。

う~む ツーリングがコーキングかい(´・ω・`)

これから故障の原因を探り出して、秩父に向かわなければ、と思っていたのだがそうはいかなかった。いや、むしろWが、遊んでる場合じゃないぞ、家の事やれ。と、自ら故障したとか。春の青い空の下、せっせとコーキングをしたのであった。

3時過ぎにコーキング作業を終えて、Wのプラグを外してみた。2番は異常ない。1番を外してみる。

おおっ 

外側の電極がつぶれ、中心電極に接触しそうになっているではないか。これって、ピストンが当たったっていうことか?

いや 当たるわけないだろ  つづく

オイル注入 そして完成 -倒立フォークのオーバーホール-

駒込ピペットでオイルレベル調整

要交換部品を新しくして、ピストンロッドまで組み上がり、フォークオイルを入れるところまで到達した。倒立フォークオーバーホールの話を始めから読みたい方はこちら

フォークオイルを入れる

我がWのフロントフォークは2007ZX6Rのものだ。こいつのフォークオイルの量は、オーバーホールした際は525ccと決められている。あくまでもこれは目安で、厳密にはオイルレベルでの管理となる。フォークオイルレベルゲージなんて、たまにしか使わないので持っていない。前回これが必要になった時は、ブレーキホースのエア抜き用のシリンジとビニルホースを使った。今回はこれ。

2液性のウレタン塗料の硬化剤計量用の、安い駒込ピペットのようなものだ。こいつに、求められたオイルレベルにマスキングテープを貼って、それに合わせてフォークオイルを吸い取ることによって、指定されたオイルレベルを実現する。精度はフォークオイルレベルゲージと遜色ないし、なんてったって安い。

オイルをある程度入れてから、自作ピストンロッドプーラーを持ってピストンロッドロッドを数回スライドさせてエア抜きをする。この動作を繰り返していると、中空のピストンロッドが吸い上げたフォークオイルがピストンロッドプーラーに溜まり、やがてその上端から溢れ出す。ピストンロッドプーラーの側面には、オイル抜けの穴をあけておいた方が良いかもしれない。

オイルレベルを調整したら、あとはスプリングを入れて蓋をするだけって、ほとんど終わった気持ちになる。スプリングを入れ、続いてカラーを差し込んだ。その勢いで溢れ出すフォークオイル。

うわ〜(´・д・`)

再びオイルまみれになるフローリング。さほど勢いよくカラーを入れたつもりはないが、ピストンロッドとカラーの小さいすき間に、オイルが流れこむ間を与えずにカラーを差し込んでしまったのだろう。フロントフォークというのは大きな水鉄砲みたいなものだ。

また、オイルレベル調整からやり直さなければならない。飛び出たフォークオイルを掃除してから、カラーを抜く。すっと抜きかけたが、思い直してゆっくり引き抜く。スプリングはアルミの針金で引っ掛けて取り出した。針金が太かったせいもあるが、なかなか引っ掛からず苦戦した。相当無駄な時間とオイルを費やして、オイル注入が終わった。

プリロードアジャスターの修理

ここで、フォークキャップを取り付けるのだが、分解する際に間違ったところにスパナをかけたことで、プリロードアジャスターが機能しなくなってしまった。これを直さなければならない。

プリロードアジャスターは、フォークキャップの外に調整ボルトがあり、それを回すと内部にあるボルトが回転する。このボルトに、ネジが切ってあるアルミの板が取り付けられていて、ボルトが回転すると上下するようになっている。アルミの板はスプリングに押されたカラーの力を受けていて、板が下がればスプリングを圧縮するという構造だ。この板が、ボルトの端部にある、2辺しか平らなところがないナットに密着して動かなくなってしまっている。

板を押さえて、そのナットを回せば良さそうだが、板はフォークキャップの中にあり、押さえようがない。板はフォークキャップそのものとは同時には回らない構造なので、フォークキャップを押さえられればよいが、これはこれで押さえようがない。(今思えば、フォークキャップを締め付ける際に工具をかける部分なら押さえられた気がするが、当時は思いつかなかった)

プリロード調整できなくてもいいか

なんて思ったりもするが、すると最高にプリロードをかけた状態になってしまう。それはすごくいやだ。逆なら諦められたが・・・

間違ってこうなった逆の動きをしてみても、元には戻らなかった。まいった(*´д`*)

落ち着いて観察してみる。これはどういう構造になっているのか? これは?

フォークキャップの内部の先端に先端にスナップリングがある。こいつは、プリロードアジャスターの回転の限界を制御している。こいつを外せば、回転が続き、分解できるのではないか? やってみる

アルミの板の位置を制御している部品がフォークキャップから外れた。動かなくなっていたアルミの板をモンキーで押さえ、例のナットにスパナをかけて力を入れると、無事に緩んだ。

あとは元に戻し、スナップリングをかける。プリロードアジャスターナットを回してみると、何事も無かったかのように、アルミの板は上下してくれた。

そんなこんなで片方やるのに、買い物含めて丸1日かかったフロントフォークのオーバーホール。翌日に残ったもう1本を、1時間半で終わらせた。

材料代
部品代10656円
フォークオイル1800円

特殊工具
フロントフォークオーバーホールスタンド1000円(材料買えばこれぐらい)
ピストンロッドプーラー300円
フォークオイルシールドライバー2699円

フロントフォークのオーバーホールは、なにをやるにも、ゆっくりやること

フォークの分解 -倒立フォークのオーバーホール-

分解された倒立フロントフォーク

フローリングにフォークオイルを撒き散らしながらの倒立フォークオーバーホール作業の話の続き。初回はこちら

その原因は、フォークキャップを外すことに成功し、伸び側の規制がなくなっているのに、アウターチューブだけを持って持ち上げたことによるものだ。この段階になったら、アウターチューブもインナーチューブも両方持たなければ負け。

床や作業台を掃除してから、あらためてフォークを持ち上げ、用意していたバットにフォークオイルをあける。ピストンロッドを何回かスライドさせて、ピストンロッド内のオイルも吐き出させた。

ピストンロッドの取り外し

続いてピストンロッドを取り外す。ピストンロッドはアンダーブラケットにボルトで固定されている。そのボルトは、アクスルシャフトの上にあり、アクスルシャフトを抜かないと見えない。アンダーブラケットの最下部に穴があいており、そこから工具をアクセスさせる。頭は六角穴付で、対辺6ミリのものだ。

手持ちの工具では、インパクトドライバー用のビットになるが、長さ的にボールポイントタイプのものでないと届かなかった。スピナーハンドルにアダプターを介してビットを取り付けた。

サービスマニュアルには、アンダーブラケットを万力で固定して作業するように書かれているが、そんなものは無い。フォークオーバーホールスタンドの2本の柱で回転を押さえて作業した。結構固い。スピナーハンドルに力をこめる。

ギュル

( ̄▽ ̄;)

ナメた・・・

マジか? ボルトを見てみる。なんとなく六角ではなくなってるように見える。ビットを見てみる。なんともなってない。

よくよく観察すると、この六角穴付ボルトの、穴が浅い。そこにボールポイントタイプのビットを突っ込んだので、穴の縁にだけ力がかかり舐めたようだ。ボールポイントタイプでないビットもあるが、少々短い。

アダプターに半がけなら届いたのでやってみる。

バキッ!

ビットの細くなっている部分から、ぶち折れた。俺の心も折れた。下の写真は左から、ボールポイントビット、折れた六角ビット、アスプロロング六角ビット。

家の買い物ついでにロイヤルホームセンターに行ってみると、アストロプロダクツとコラボしているではないか。ラッキー 3/8のソケットで6ミリのロングサイズのものが手に入った。万が一に六角穴が完全に終わった時のことも考え、ネットでカワサキ純正部品にアクセスしてみる。

ボルトは欠品だった( ̄▽ ̄;)

帰宅した。失敗は許されない。万が一ボルトが固着、もしくはネジロックでガチガチになっていることも考えられたので、バーナーでボルトを炙ってから緩めることにした。バーナーと言っても、炎は直径4ミリぐらいのマイクロバーナーだ。

炙っては指で触って温度を確認するを繰り返し、バカ熱くならないように注意した。そして無事に緩めることが出来た。

アウターチューブとインナーチューブの分解

まず、アウターチューブについているダストシールをはずす。これはカーボンスクレーパーをダストシールとアウターチューブの隙間に差し入れていくと簡単にはずれた。

すると見えてくるのがスナップリング。これは精密ドライバーであおって取り外した。

こうすれば、あとは圧入されているオイルシールだけが、分解を妨げているものになる。これは、インナーチューブをスライドハンマーのごとく、ガツンガツンやればはずれる。これで一応全部バラバラとなった。

倒立フォークの組み立て

ここから組み立てていくわけだが、今回新しくする部品は、サービスマニュアルの指示にならって、フォークキャップのOリング、ピストンロッド取付ボルトのガスケット、アウターチューブとインナーチューブのそれぞれのメタル、ダストシール、スナップリング、そして最も重要なオイルシールだ。まだインナーチューブについている古い部品を外して順番に並べる。

この順番通りに、はじから新しい部品をインナーチューブに装着していく。スペーサーだけは元の部品を使う。装着し終えたら、アウターチューブと合体させるわけだが、それぞれの部品の役目と装着のポジションはインナーチューブの先端からこうなっている。

インナーチューブメタル

 インナーチューブに装着され、アウターチューブの内面と接触、スライドする。

アウターチューブメタル

 アウターチューブに装着され、インナーチューブの外面と接触、スライドする。

オイルシール

 アウターチューブに装着され、フォークオイルの漏れを防止する。

スペーサー

 オイルシールとアウターチューブメタルとの面圧の分散のために装着される。

スナップリング

 オイルシールを固定する。アウターチューブに掘られた溝にはまる。

ダストシール

 オイルシールへの異物の接触を防止する。アウターチューブ先端に装着される。

インナーチューブメタル以外は、インナーチューブにはめてからアウターチューブと合体させるが、最終的にはアウターチューブに装着される。下の写真は、インナーチューブにセットされた部品たち。

新しい部品をインナーチューブに装着

インナーチューブとアウターチューブの合体作業で難しいのは、アウターチューブメタルの挿入かもしれない。アウターチューブメタルを所定の位置に挿入することについて、サービスマニュアルでは、なにも書かれていない。書かれたまま作業を進めると、アウターチューブメタルは、オイルシールの打ち込みと合わせてセットされていくようだが、単独でセットした方が間違いないと思われる。

実際どうしたかと言うと、アウターチューブメタルの上にスペーサーを置き、スペーサーを少しずつ叩いてセットした。フォークオイルシールドライバーを使えればよかったが、セットされる位置が深いため、使えなかった。ビットドライバーに六角ビットを装着したものを使って叩き込んだ。スペーサーの表面に打痕が残ったので、気になる方は控えた方がよいでしょう。

アウターチューブメタルをこつこつ叩き込む

アウターチューブメタルを所定の位置にセットしたら、オイルシールをアウターチューブに打ち込む。初めてはっきり向きがあるものになった。刻印があるものが外側だ。

オイルシールは刻印が外側

ここで特殊工具フォークオイルシールドライバーが必要になる。これは、オイルシールに当て物をして、インナーチューブを軸にしたスライドハンマーで打ち込む工具だ。これはアマゾンで安物を購入した。特に問題なく作業できた。

ダストシールもフォークオイルシールドライバーで叩き込もうと思ってやってみたが、径のコントロールがうまくいかなかったので、プラスチックハンマーで、少しづつ叩き込んだ。

続いてピストンロッドをボルトで固定し、組み立てはおおむね完了。このあとはフォークオイルの注入となる。 

 つづく

フォークキャップをはずす -倒立フォークのオーバーホール-

フロントフォークオーバーホールスタンド 腕からボルトを出してカラーを保持する

パワーフィルター化が完成し、試運転に出かけようとして発見した、フロントフォークのオイル漏れ。春ツーリングに行くためには、早急に直さざるを得なく、急いで部品を注文した。

部品が届くまでに倒立フォークのオーバーホールについてネットで勉強する。参考にさせていただいたのはこちらのサイト。

モトメカニック

こちらのページが存在すれば、俺のページは必要ないとも思ったが、自分なりの工夫や失敗を伝えてみようと記事にした。

そのページを読んで、倒立フォークだからと言ってそれほど難しい点はないと感じた。ただし、サービスマニュアルに書かれているのだが、スプリングを圧縮してそれを保持する特殊工具を取り付けるのに、二人での作業となっている。妻にこれを手伝ってもらうのはきびしいので、一人でできるように工夫する必要があるだろう。また、複数必要とされる特殊工具が高額なので、できる限り代用品でまかなっていきたい。

スプリングコンプレッサー

倒立フォークの構造として、インナーチューブがアウターチューブから抜けないように保持しているものは、フロントフォークの中心にあり、伸び縮みするピストンロッドと呼ばれるものだ。インナーチューブ側はボルトで固定され、アウターチューブ側はフォークキャップで固定されている。

インナーチューブの内底とフォークキャップをピストンロッドで結び、スプリングとカラー(長いパイプ)を圧縮している状態である。アウターチューブはと言うと、フォークキャップにくっついているだけである。オーバーホールするためには、このフォークキャップを外す必要がある。

フォークキャップを緩めてアウターチューブから外すと、アウターチューブをなんの力も入れずに引き下げることが出来る。このことから、アウターチューブはスプリングのテンションとは無関係なことがわかる。アウターチューブを引き下げると、見えてくるのがカラー。このカラーを押し下げると、ピストンロッドが現れる。ピストンロッドの先端は今は見えないが雄ネジが切られていて、そこにフォークキャップがねじ込まれ、ロックナットで固定されている。

カラーを押し下げるとと、簡単に書いたが、押し下げるということはスプリングを縮めるということで、簡単にはいかない。ここでスプリングコンプレッサーという特殊工具が必要になる。カラーには、その先端から2センチほど下がった所に左右に穴があいている。スプリングコンプレッサーは、その穴を覆うような肉厚のコの字の金物で、左右にハンドルが出ている。

ハンドルにはネジが切られていて、ねじ込むと、カラーの穴にハンドルの先端が刺さっていく。こうして、スプリングコンプレッサーとカラーが一体化するわけだ。フォークを垂直に立てて、ハンドルを持って押し下げれば、スプリングが圧縮されるという仕組み。一人が押し下げてる間に、もう一人がピストンロッドのロックナットの下に、フォークスプリングストッパーなるものを差し入れるように、サービスマニュアルには書かれている。

この、いかにも不安定そうであり、二人でやらなければならない作業を、一人で安定した作業にするべく作ったのが、フォークオーバーホールスタンド。

フォークオーバーホールスタンド

手持ちの2×4材を利用しているので、材料代はただ。ベース部分は、エンジンをばらす時に台として使っているもの。そこから2本の柱を立てて、その間にフロントフォークをセットして作業する。柱から出した平板の腕からボルトを突き出し、カラーを保持する。つまり、スプリングコンプレッサーにもなっているということ。万が一の転倒を恐れて、ベースを作業台に固定した。

フロントフォークをセットして、作業を進める。本来はスプリングコンプレッサーのハンドルを押し下げるわけだが、オーバーホールスタンドに固定されているので、逆にフォークキャップを引き上げることになる。やってみる。

ううう

まったく上がってこない。作業台に足をかけて背筋使っても、1センチぐらいがいいところ。

これは絶対ムリだ・・・

大がかりなものを作ったけど、早くもあきらめムードが漂う。

諦めきったところで落ち着いてもう一度考えると、フォークキャップを引き上げるのではなく、テコを使って、インナーチューブを押し上げればよいのではと気づく。やってみる。

見事にフォークキャップとカラーが離れるではないか。足でテコを操作し、フォークキャップを手で引っ張り上げると、フォークキャップを固定するロックナットが見えてきた。

すかさず、カラーの上端とロックナットの間にフォークスプリングストッパーを差し込む。これも専用のものではなく、機器を床に固定する時にボルトにかまして水平調整するライナーを代用している。会社にいくらでもあるやつだ。まあ、ちょっとサイズが合ってはいないが。

ロックナットは六角ではなく、向かい合う平らな面が2面しかないものだった。サイズは17だ。


この時は気づかなかったが、このナットはフォークキャップを固定しているものではなかった。これを使ってフォークキャップを緩めようとすると、プリロード機構が壊れるので注意してください。俺は壊しました。直したけど。

ロックナット(と思っているもの)にスパナ、プリロードアジャスターにラチェットレンチをかけて力を入れる。緩んだ。ラチェットレンチを何回か操作していると急に固くなり、それ以上緩まなくなった。フォークキャップが外れるような様子はない。

下はかけてはいけないところにスパナ(17の方)をかけてる写真。

さらに力を込めてみようかとも思ったが、こういう時は一旦落ち着くのが吉だ。

はずれない 困ったよ

と、またもくじけそうになりながら、一度スプリングの圧を解く。そして再度テコを使いつつ、手でフォークキャップを引き上げてみると、あれれ 今までロックナットと思っていたものの下にさらにナットを発見。今度のは六角だ。やべ、これが本物のロックナットじゃん?

本物のロックナットとプリロードアジャスターに工具をかけて緩めてみると、無事にフォークキャップがはずれた。

これでフォークオイルが抜けるようになる。次に必要な特殊工具がピストンロッドプーラー。ピストンロッドを延長するものだ。これをフォークキャップのかわりに取り付けて、圧縮したスプリングを解放する際に、ピストンロッドをコントロールする。

さらには、フォークオイルを抜く際のピストンロッドのスライド操作に使う。これも買うと3000円近くするので、ナットとビニルパイプを組み合わせて作った。ナットピッチ1.0のM10なので、ミスミで購入した。

これでようやくオイルが抜ける。オーバーホールスタンドからフォークを取り出そうと、アウターチューブを引っ張り上げた。上がるアウターチューブ。ついてこないインナーチューブ。

インナーチューブがどんどん伸びて、モトクロッサーのフロントフォークかと思わせる。なんでこんなに伸びるんだろうと疑問を感じながらも、ただただアウターチューブを引きあげ続けていると、インナーチューブに穴が現れた。そして、その穴から水道のように流れ出すフォークオイル。あわててアウターチューブを下げる。勢いでさらに飛び散るフォークオイル。

フローリングがフォークオイルの水たまりになった。 

難しいぜ 倒立フォークのオーバーホール・・・   つづく

パワーフィルター化する4 -ZRX400のタンクを取りつける-

パワーフィルター化完成

パワーフィルター化する話の続き。最初から読みたい方はこちら。

フィルターカバーの製作

ウレタンゴムのダクトの製作に並行して、サイレンサーを利用したフィルターカバーの加工も進めていた。まずはフロントピースの分解の簡易化のため、リベット止めからボルト止めとする。

リベットで使われていた穴をポップナット用の穴に広げて、ポップナットを取り付けるわけだが、そのままやると、ポップナットのフランジ部分の厚みによって、センターピース=パイプがはまらなくなってしまう。なので、フランジの厚み分、フロントピースの穴部が沈むように加工した。さらに、スモールフランジタイプのポップナットも用意しておいた。

取付部をへこませた上でポップナットを固定

このポップナットのサイズはM5とした。ボルトの頭のサイズ感が、元々のリベットの頭のサイズと違和感がなかったからだ。

次にパワーフィルターを装着するパイプ。フロントピースの内径が60ミリ。パワーフィルターの取付径が55ミリなので、それに近いパイプを探したが適当なものが無かった。最終的に採用したのが、VU50のジョイント。外径が55ミリなので、パワーフィルター側は問題無し。ヒートガンで炙って、転がっていたマフラーのアダプターを突っ込んで広げて外径58ミリぐらいにした。それをフロントピースにコーキングで固定。

パワーフィルター取付パイプをコーキングで接着

構成パーツはこいつらで

フロントピースに取りつく、パワーフィルター取付パイプとパワーフィルター

組み上げるとこんな感じ。

サイレンサー型エアクリーナーの中はパワーフィルター

フィルターカバーの固定

当初上部2点、下部1点で支えようと考えていたが、下にいろいろ見えると、ごちゃごちゃ感が出て嫌なので、上部2点だけで固定することにした。外力がかかって動くとしても、電装ボックスにあたって、それ以上動かなくなるから問題無しとみた。

アルミのフラットバーを曲げて作った取付金物で、フレームからぶら下げる感じ。あまりかっこよくは無いが、今回のメインテーマ=ZRX400のタンク流用が完成するころには、シートカウルによって見えなくなるはずだ。

フィルターカバー側の取付金物は、アルミのフラットバーを、センターピースのRに合わせて曲げたもので、内外で挟むようにしている。

センターピースの曲面にあわせて曲げた取付金具
センターピースの曲面にあわせて曲げた裏板

センターピースのプライ数が3ぐらいだが、こうすれば安心。

ブローバイガスと吸気温度センサー

純正エアクリーナーボックスをなくして、パワーフィルター化する際の懸念事項のひとつ、ブローバイガスをどうするかだろう。今回は、下記のように吸気へ戻した。

  • ブローバイガスのチューブに三又管をつけて左右に分ける
  • フィルターカバーにニップルをつけてチューブをつなげる

当初は、三又管の代わりにオイルキャッチタンクをつけるつもりだったのだが、スペース的に苦しかったので今回は見送った。吸気温度センサーもきちんとつけた。

吸気温度センサーとブローバイガスの取り入れ口

ウレタンゴム製のダクト

今回いちばん手をかけたダクト。1個目が薄かったので2個目から厚くしたのだが、これが失敗だった。厚くし過ぎて、まったくと言っていいほど伸びないものになってしまった。

外側の型はそのままに、内側の型を変えて厚みを出しているので、内径が小さくなる。伸びない上に、径が小さい。もう、諦めようかと思うぐらい入らなかった。キャブレターの脱着を簡単になる というのも今回のカスタムのメリットだったのに、腹筋がつるぐらいダクトの装着が大変だった。

ムリムリ伸ばしてつけた話をしたら、嫁でさえ「それじゃあ寿命短いね」って見抜いていた。そのうち作り直そう。

キャブセッティング

パワーフィルター化したことによって、キャブセッティングを替える必要があるが、ベースはファクトリーまめしばさんの提案とし、フィルターカバーがついている分、少々薄めにしてみた。

セット名ASSJJNC段数MJ
改造前15551791115
まめしばさん提案15851786142
改造後16051784135

薄めにしたと言いながら、スロージェットは濃くしている。これは、パワーフィルターのみで試しにエンジンを始動させたときに、チョークを使わないとアイドリングしなかったから。

走らせてみると、これがまったく普通に走る。アイドリングも低開度も中開度も問題を感じない。それ以上はテストできていないが、たぶんそれほど悪くないはずだ。もう少し調整したい気もするが、どっちに振ればいいのかわからない。試しに1段階ずつ薄めてみてもいいかも。

今までとの違いは吸気音。いい感じでぼぼぼぼ聞こえる。

完成して

これでサイレンサー型エアクリーナー式のパワーフィルター化は完成した。

パワーフィルター化完成

見た目は正直、100点とは言い難い。後ろに向かって広がっているために、横から見ると後ろ下がりに見えてしまうからだ。フレームからの取付金具が、想定より下方向に伸びてしまったのが、その印象を助長している。直すことも考えたが、メインテーマはZRX400のタンクに換装なので、とりあえずはこのままとする。

これで春ツーリング行けるぜって思ったのに、フロントフォークからオイルが漏れているのを発見してしまった(-_-;) 速攻部品注文だ!

パワーフィルター化する3 -ZRX400のタンクを取りつける-

完成したウレタンゴム製ダクト

ZRX400のタンクを流用するに伴い、パワーフィルター化しようとしている話の続き。

パワーフィルターする話を最初から読みたい方はこちら。

使おうと思ってたシリコンが既に硬化を始めていた。途方にくれていても仕方ない。近くで型取り用のシリコンを扱っている模型屋がないか、検索してみたがどれも小さな店舗で、型取り用シリコンなんてあるとは思えない。

今週末は、ウレタンゴムの注型まで持ち込もうと思っていたのに、シリコン型すらできそうもない。落胆しつつ最近プライム会員になったアマゾンで調べてみる。

あるじゃん。 お届けは・・・

「翌朝4:50から8:50」

よっ よじごじゅっぷん!?

アマゾンすげ〜(☆[]☆)

翌朝起きて6:50にそっと玄関を開けてみると、ドアの横にはアマゾンのダンボールが置き配されていた。

 型とシリコンの量

せっかく早朝に届けていただいたので、早速作業を始める。まずはシリコンの量の計算だ。先人の教えによると、シリコンは、1ccで1gだそうだ。1ccは1立方センチだから、10センチのサイコロは1000立方センチとなり、重さは1kgとなる。

ここから、おおむね直径6センチの円筒と、斜めとなった1面が作り出す三角形分を引いて、およそ700立方センチとなる。シリコン型は2分割なので、1回あたり350gずつ作ればいいはずだ。

シリコン投入

料理で使っているはかりで、主剤を350g計量する。

シリコンの混合

混合比は10:1なので、硬化剤を3.5g投入。この商品は、主剤が白く硬化剤が赤い。軽く混ぜると、ベリーヨーグルトの様相。

ヨーグルトにベリーソースの様相

よく混ぜてイチゴムースが完成。脱包は、軽く振り回した遠心力と、ヒートガンで飛ばす程度。鍋肌からイチゴムースを投入。ん? 想定のラインに到達するも、まだシリコンは残っている。計算ミスか?

1回目のシリコン投入完了

1回目の投入から12時間ほど経ったところで、もうすっかり固まっていることを確認し、2回目の投入。ふたつのシリコン型の位置合わせ用粘土を取り外し、離型剤を塗る。1回目では余ったが、形状的に容積が大きいので350g作った。

投入。ん? 足らない? 箱の縁、ぎりぎりまで入れたかったのに、1センチほど届いていない。ヘラでこそいで、余すことなく入れる。シリコン型としては成り立ちそうなのでまあよいか。

落ち着いて見てみると、1回目の投入目標ラインが、真ん中より少し下に引かれていた。容積の計算を、この高さでしなければいけないのに、単純に総量の半分にしてしまったために、1回目は余り2回目は足らなくなったのだろう。手抜きはいかん。

型の完成

シリコンが硬化したのを待って、型から外していく。PET板で作られた箱からは、なんの問題もなく外れた。ところが、シリコン型が2分割ラインでふたつに割れない。みっちりくっついていて、もはや一体化している。( ̄▽ ̄;)

離型剤は信越シリコンの、スプレータイプの離型剤を使っている。これは、扱いが便利である半面、塗布できたのかそうでないのかが、いまひとつわかりにくい。塗りが甘かったのだろうか。

こねこねしていたら、分割しないうちに中身が取り出せた。よしこれで念入りに継目に力を入れられるぞと、こねこねに力を集中させる。

しかしまったく離れる気配がない。外側からじゃなくて内側からならと、型の内側にヘラを当ててぐりぐりしようとしたところで思いとどまる。

内側はいかん 傷つくと出来上がりの製品のクオリティに影響する

と、自分を落ち着かせたところで気づいた。中身が取り出せたのだから、2分割する必要が無い。

( ̄▽ ̄;)

シリコン型が完成

自嘲気味に次の作業原型部分の紙粘土の破壊に移る。特に問題なく破壊終了。

シリコン型が完成したので、ダクト部分の紙粘土を破壊する

PETの箱にシリコン型をセットし、清掃した内側の型をセットして確認すると、箱の歪みからか、シリコン型と内側の型のクリアランスが一部狭くなっていた。これはもうどうしようもないので、シリコン型に細いネジをぶち込んで、紐で外に引っ張って広げることにした。これで製品を作り出す型が完成した。

ウレタンゴム注型

初めて扱うデブコンフレクサン80Lだが、主剤の蓋を開けてみると、粘度はアダプト80と変わりないものだった。

デブコンフレクサン80Lの混合作業

これなら普通に注型できると判断した。ただ、結論を言うと1回目は失敗だった。型の隙間に流れ込んでいかず、出来上がったものは穴だらけのものだった。

注型に失敗して穴だらけのダクト

なぜこうなったかと言うと理由はいくつかある。まず脱包方法。アダプト80を使っていた時は、洗濯機の脱水機能を利用して脱包していた。今回はそれがめんどくさかったので、混合した容器をコンビニ袋に入れて、振り回した遠心力で脱包したのだ。まあこれでも多少は脱包できる。

その後、表面の泡をヒートガンで炙って消すのだが、これをやり過ぎて硬化が早まったようだ。

さらに注型だが、シリコン型と内側の型の隙間に糸状に細く垂らして注ぎ込もうと考えていたのだが、まったく上手くいかなかった。隙間が狭すぎて、落ちていかないのだ。結局、ヘラで押し込んだのだが、こんな方法で気泡が入らない製品は到底期待出来ず、結果は想像の通りのものだった。

1回目の脱型を終えて、注型方法以外の問題も露呈した。内側の型の両端のかる~い粘土を使った部分のレジンが剥がれてしまったのだ。これは、かる~い粘土よりウレタンゴムとレジンの付着強度が高かったからだろう。

穴あきとはいえ出来たダクトだが、両端の接続部が思ったより薄くなってしまった。内側の型を少し細くするのも兼ねて、かる~い粘土の表層を削り、紙粘土で作り直した。

2回目の注型

2回目の注型に際して、新たな装備が増えた。真空ポンプだ。これは会社の業務で使うもので、最近入手したもの。これで脱包と、注型をやってしまおうと考えている。

エアコン設置作業用真空ポンプで脱泡作業

1回目の失敗は、狭い隙間に上からウレタンゴムを入れたから。真空ポンプで吸って、下からウレタンゴムを供給すれば、きっとうまくいくはず。

と、考えに考えてみたものの、そのシステムの構築は、なかなかどうしてめんどくさい。結局、シリコン型にウレタンゴムを入れた後に、内側の型をムニムニ入れる方式にした。結果、成功だった。

完成したウレタンゴム製ダクト

ただ、脱型で内側の型がまた破損してしまった。位置合わせ用の棒が長すぎたことで、抜けなくなってしまったことが最大の原因。かる~い粘土部分を完全に取り去り、内側の型を再度作り直した。

3回目の注型

今回が以前と大きく違うのが、離型剤をPVAを使ったこと。PVAと言っても、ただの洗濯糊だ。

前回の脱型で、位置合わせの棒を壊してしまったので、この部分も作り直したが、ちょっと偏心してしまったが、ええいままよと、注型した。

PVAにしたので、多少離型しやすかったが、やはり内側の型は少し壊れてしまった。心配した通り、キャブレター側の口が偏心し、厚みが均等でないが、大した問題ではないだろう。

これでウレタンゴム製のダクトは完成した。

完成したウレタンゴム製のダクトがふたつ

パワーフィルター化する2 -ZRX400のタンクを取りつける-

ダクトの原型完成

ZRX400のタンクに換装するに伴い、パワーフィルター化する話の続き。前の話はこちら

サイレンサーの分解

ヤフオクで購入したサイレンサーが届いた。

心配していたリヤピースの質感は問題なく、全体的に満足のいくものだった。早速分解しよう。リベットは、その軸より少し太いキリでもめば頭がはずれる。頭がはずれたら残った本体を裏側へ叩き入れれば、撤去完了だ。

フロントピース側のリベットの頭を、ドリルで落とす。ステンレスのリベットだったので、3ミリ4ミリ5ミリと順に拡大していく。軸が何ミリかはわからないが、おそらく5ミリで頭は落ちるはずだ。

5ミリのキリでもみ始めて、ほどなくキリとリベットの頭が一緒に回り始める。頭がとれた証拠だ。確か適当なピンポンチがあったはずと探してみたが、見つからないので深追いはやめる。六角穴用のビットを使って、リベット本体を叩き込む。

すべてのリベットを叩き込んだら、ここからが重要。フロントピースが外れるのか否か。というのも、去年の車検で今ついているサイレンサーをバラそうとリベットを落としたのに、リヤピースが全然外れなかったのだ。

プラスチックハンマーでフロントピースを外れ方向に力がかかるように叩く。少しづつ外れてくる。よかった これは外れる。外れることがわかったので、すぐにもう一個を購入した。

ダクトの製作

サイレンサーとキャブレターを結ぶダクトを作らなければならない。材料はすでに購入済みの2液常温硬化型のウレタンゴム、デブコンフレクサン80L。製作の手順は以下の通りの予定。

  • ダクトの内側の型を紙粘土で作る
  • その型の外側に、紙粘土のダクトを作る
  • それをシリコンで型どりする
  • ダクト部分の紙粘土を壊し、内側の型だけにする
  • シリコンの型と内側の型を組み合わせて、ウレタンゴムを注入する
  • 硬化したら型から出して完成

ここで心配なのが、フレクサン80Lは初めてなので、粘度がどれほどかわからず、型への注入がうまくいくかわからないことだ。

内側の型の製作

フィルターカバー(サイレンサーなのだが以降こう呼ぶ)をWに仮付けする。

フィルターカバーを仮付け

その口とキャブレターの口を工作用紙で塞ぎ、紙粘土でつなぎ、ダクトの内部形状を作り出す。半日ほどで表面が固まってきたのでWから取り外し、さらなる乾燥をすすめる。

キャブレターとフィルターカバーを紙粘土でつなぐ

紙粘土の乾燥時間を検索して調べてみると、3日はかかるとのことなので作業は次の休みに持ち越しだ。この時間を縮める方法はないかとさらに調べると、軽い粘土が乾燥が早いらしいとわかった。買い物ついでの百均で、かる〜い粘土というやつを買った。

翌休日。乾燥した内側の型の両端に、かる〜い粘土で、ダクトがキャブレターとフィルターカバーに重なる部分を追加した。

キャブレターとフィルターカバーに重なる部分を足す

これの乾燥が済んだところで、レジンを全体的に塗り固めて、内側の型が完成した。

ダクトの整形

次に内側の型に5ミリ厚に平たく伸ばした紙粘土を巻き付ける。重なった部分にカッターを入れる。重ね方が右側から重なってきたとして、上側はカッターラインの左側を、下側はカッターラインの右側を取り除くと、きれいに左右から突きあうようになる。突き合わせた部分のを平らに整形して、内側の型への密着を確認し、エアが入っている部分はカッターでエアを逃がし、形を整えたら乾燥させる。

ダクトの厚み分の紙粘土を巻き付ける

乾燥したら整形。この形がダクトそのものの完成品の形になるので、ここの整形は大事となる。当初は、型からの抜け重視で段差のないものだったが、両端のステンレスバンド部分の段差も作りこんでみた。一気に製品感が出てくる。これがダクトの原型となり、これをシリコンで型取りする。

ダクトの原型完成

型と型取り

注型した製品が簡単に取り出せるように、シリコン型はダクトの長手軸を中心に2分割とする。よって型取りする際、原型は水平にセットする。逆にウレタンゴムの注型をする際は、キャブレター側を下に垂直にセットしたい。

それは、初めて使うデブコンフレクサン80Lの粘度がわからないので、5ミリ程度しかない型の隙間に、入っていくのか疑わしいからだ。もし入っていかなかった時は、シリコン型にフレクサン80Lを入れたところに内側の型をムニムニ押し入れる方法とする。なのでウレタンゴム注入時にシリコン型は、フィルターカバー側が上としておく。内側の型の位置決めさえ工夫すれば、この方法でうまくいくはず。

内側の型の位置決めは、シリコン型を作る際の箱から2本の棒を出して、それと内側の型を嵌合させることとした。よって、シリコン型を作るための箱は、ウレタンゴムを注型する時にも使用する。

まず、ダクト原型の両端が箱の内壁に密着する箱を作る。大きさは、ほぼ1辺が10センチのサイコロとなった。ダクトの両端は平行ではないので、キャブレター側が斜めになっている。これに離型剤を塗ったダクト原型をセットする。

ところが紙粘土のままのダクトの原型は、離型剤を塗ると、なんだか毛羽立ってきた。 これはヤバいやつ

あわてて離型剤のをやさしく拭き取り、黒の水性スプレーを吹いた。しかし拭き取ったといえ紙粘土に染み込んでしまった離型剤のおかげで、塗料がはじかれ、歪んだ水玉のテクスチャーになってしまった。

まあ これはこれでよいか(;^ω^)

さて、あやしいテクスチャーでコーティングされたダクト原型を箱に再度セットする。キャブレター側の内側の型を貫くように箱の外からふたつの穴を開け、穴から棒を刺し箱に固定する。ムニムニ入れる時にウレタンゴムに埋まっていると差し込みづらいだろうと、棒を長めにした。(後日談だが、長いと接触面積が大きく、外れづらく失敗だった)

次に、箱内側側面に2分割するシリコン型の位置合わせ用粘土をつける。最後に離型剤を塗りまくり準備完了。

シリコン投入直前

シリコンの混合を始めようと、シリコン主剤の缶を開ける。10年以上前のものなので、表面の硬化が始まっているが、これを取り除けば使えるはず・・・

あれ? 全体的にぷよぷよじゃん!

途方に暮れるのであった。

パワーフィルター化する -ZRX400のタンクを取りつける-

Wをパワーフィルター化する時の問題

Wをパワーフィルター化しようとすると、そこに大きな問題がある。フレームだ。Wのフレームの腰のあたりのぶっといのが、キャブレターの後ろに立ちはだかっている。

うちのWはCRキャブレターがついている。このCRキャブレターのエンジン側には、負圧取り出し用の短いパイプが入っている。そのため、キャブレターの後端が純正よりも2センチほど下がっている。ただでさえじゃまなフレームに、わざわざ近づいてしまっているので、よくあるパワーフィルターだとまちがいなく干渉する。実際、ヤフオクで手に入れたこのCRキャブレターにセットされていたパワーフィルターは、内側と思われる方をつぶしてあった。

問題の解決 – 既製品

このフレームを避けるために、一度外に振り出すダクトを作らなければならない。これをどうするかが、悩まされるところだ。ところがいいものを発見した。キジマから出ている、FTR用のパワーフィルターだ。FTRも、キャブレター後方にじゃまなものがあるのだろう。こいつは、キャブレター取付部で40度ほど曲がり、4センチほどで、またまっすぐに戻してある。

これならフレームをよけられるはずだ。ブローバイガス取り入れ用のニップルが用意されているので、左に取り付けるとそのニップルが上を向いてしまう問題があるが、これはふさいで別の方法を考えればいいだろう。試しに1個買ってみた。

届いたパワーフィルターを取り付けようとしてびっくり。ていうかガッカリ。取付部のサイズが違った。パワーフィルター側は50Φで、キャブレター側は55Φ。完全に勘違いしていた。ごったね。

こうやって、使えない部品が部屋に増えていく。フロントフェンダーを作った時は、ゼファーのスタビライザー。

これはこの前ヤフオクで売り放った。フェンダー製作失敗から手に入れた、ZX6Rのフロントフェンダー。これは倒立フォークを流用したZX6Rのフェンダーがもっさりしてるので、ワンチャン次の年式でもつくんじゃないかとヤフオクで手に入れた。取付ピッチは同じだったのだが、取付位置がほんの少しアクスルシャフト寄りのため、フェンダーとタイヤが接触してしまい使えなかった。棚のオブジェになっている。

いちばん最近のはリヤブレーキ。見た目がシンプルなシングルピストンにしたいと、2010年のZ1000のブレーキをヤフオクで手に入れた。シングルピストンで片押し(シングルピストンなら片押し式だろうが念のため)で、キャリパーが下付けというのはこれぐらいしか見つけられていない。

オーバーホールした後に、アクスルシャフトに入れるカラーの厚みを測定するために取り付けようとするも、アクスルシャフトが入らない。ディスク径は5ミリしか違わないから問題ない(?)はず。うちのWについているトライアンフスピードトリプル(確か)のディスク径は255なのだが、定規で測った時はギリ干渉しないはずだったのに・・・

よくよく観察してみると、ディスクとキャリパーが干渉しているのではなく、キャリパーとホイールハブが干渉していた。これは無理だ。そうかなるほど デュアルピストンに比べてシングルピストンはブレーキパッドに高さがあるからね( ̄▽ ̄;)

そんな部品があふれている俺の部屋に、突然妻の監査が行われた。

「ねえ この部品なあに?」

「これは燃料タンクだよ」

「こんなのどこで買うの?」

「ヤフーオークションだよ 今ついてるタンクは、ガソリンがちょっとしか入らないから、ツーリングの時にみんなに迷惑かけるんだよ」

「ふーん これがダブたんにつけられるって、わかって買ってるの?」

「それは来てみてからの勝負だよ! だからこんなに使えない部品がたくさんあるのさ(☆∀☆)キラーン!」

費用についての追求がなかったのが幸いだった。

話を戻そう

問題の解決 – 自作

キジマのFTR用パワーフィルターは使えないとわかった。残念だが仕方ない。そうなると、外に振り出す部分を、自分で作らなければならない。何で作るか? ウレタンゴムだろうな。

だいぶ昔の話になるが、俺が運営しているゴルフサイト「世が世なら2オン♪」で、パターのグリップを製造販売していた。その時のグリップのベースを、2液混合のウレタンゴムで作っていた。そのウレタンゴムで作ろう。

そう思って検索してみると、見覚えのある製品の画像が表示されていた。アダプト80 そうそう確かそんな名前だった。

しかしこの製品は、販売を終了していた。ここから数日、通勤電車の中で2液混合のウレタンゴムを検索する日が続いた。そして見つけたのがデブコンフレクサン80L。ほぼ、この1択と言えるほど、他のものはみつからなかった。アダプトみたいに注型で成形できるのかちょっと微妙だが、こいつにかけてみることにして購入。1万円少々と、ちょっと高い。

パワーフィルターのカバー

パワーフィルター化するわけだが、パワーフィルターは雨に弱いらしい。雨の日は乗らないつもりだが、バイクテントの中に置いておいても車体にそこそこのホコリが積もる。そんなホコリよけの意味からも、パワーフィルターにカバーをつけたい。そこで考えたのがサイレンサー型エアクリーナーにすること。

ピンスクの後部左右にサイレンサーがついてるのを見て、なんだあれは?と思っていたら、片方はサイレンサー型エアクリーナーだというものだとわかった。なんかカッコイイじゃん 

そのサイレンサー型エアクリーナーをうちのWに採用するのだ。

当然、W用のサイレンサー型エアクリーナーなんてどこも作ってない。無いものは作ればいい。

とは言え、完全に1から作ると、本来の目的=ZRX400のタンク換装が、いつ始められるのかわからないので、あるものを流用することにした。あるものとはサイレンサーだ。なんてったってサイレンサー型なのだから。

使用するサイレンサーの形は、フロントピースとリヤピースの間に、パイプをリベットで繋いでいるもの。このリベットをカットして分解し、消音材を取り外す。フロントピースから内部へパイプを突き出して、そこにパワーフィルターを取り付ける。元通りに組み立てる時はリベットは使わずにボルト留めとすれば、内部へのアクセスが容易になるだろう。

中に入れるパワーフィルターはスムースストリームの55Φにした。決めては、ファンネル後部からキャブレター側に向かって円錐状になっており、逆ファンネル効果があるというところ。早くエンジンをかけてみたい。

このパワーフィルターの外径が74ミリなので、少なくともサイレンサーの内径は100ミリ程度は欲しい。これを条件にヤフオクを検索する。すると、よくあるサイズは90Φぐらいだとわかる。

90 – 74 = 16 で16ミリの隙間か。もう少し欲しいな。で探すと、次は103Φ程度のものがあった。しかもリヤピースがアルミで質感が高い。まあ、実物を見ないとなんとも言えないが。ふたつ買って失敗だとたいへんなので、とりあえずひとつ購入。