一本目のトルクロッド -ドラムからディスクの改造車検-

前回トルクロッドにかかる力を計算した。実はその計算をする前にトルクロッドを1本作っていた。

1本目のトルクロッド

今回の改造で使用したZX-10のキャリパーサポートと、ZRX1100スイングアームもそれぞれのトルクロッド取り付け位置がオフセットしていたため、新しく作るトルクロッドはアルミの棒の両端に、ロッドエンドベアリングを取り付ける構造とする。

スイングアーム側の取り付けボルトはM10だが、キャリパーサポート側の取り付けボルトはM8だ。キャリパーサポート側はニードルベアリング受けなので、場合によってはM10に変えることもできなくはない。

この頃、トルクロッドにかかる力を計算する方法がはっきり分かっていなかったため、強度検討の基となる力は、ネットで得たある数値だった。

その数値を基にM8のロッドエンドの強度を照らしてみると、問題ないことがわかったので、片方はM8、片方はM10のトルクロッドとする事にした。

トルクロッド本体は2017の六角棒が欲しかったのだが、ミスミになかったので、丸棒でつくることにした。しかも両端を別のサイズの雌ネジにする加工が注文できなかった。仕方ないので、品物が届いてからM8をM10に加工しよう。

届いたアルミ丸棒をボール盤にセットして、片端にM10の下穴をあける。タップがしまわれた箱からM10のタップを見つけ、先タップを取り出し、ロッドエンドのネジ部と合わせる。よし、同じピッチだ。

先タップ、中タップと切り、仕上げタップを立てかけた時に違和感を感じた。硬いよ・・・ 仕上げてる感じじゃない 新しいネジを切り始めてるよ!

目を細めて、タップの刻印を確認してみる。M10×1.5 間違いない なぜだ?

中タップの刻印を確認してみる。ううっ W3/8って・・・

誰だよ、M10のタップの箱に3分混ぜたやつは(怒)

2分ほど意識を失った後、どうするか考える。ダメになった分は2センチ。それを切って、ロッドエンドのネジのかかりを5ミリずつ減らして、設計より10ミリ短いトルクロッド。どうかなぁ やってみよう

やってみたら芯がずれた。これはダメだろー とりあえず完成させるだけ完成させて、Wに取り付けた。ちょっと沈んだ気持ちでリアタイヤを手で回すと、カチャンという音と共に何かが落ちた。なんとブレーキパッドだ。

見てみると、外側のブレーキパッドだった。内側のブレーキパッドはキャリパーベースのロッドに貫通されて保持されているので、絶対に落ちることはない。

よくよく観察すると、外側のブレーキパッドは、スライドするキャリパー本体の移動範囲の中で、全域保持されている訳ではないようだ。キャリパーとキャリパーベースの位置を考えるには、単に移動する範囲の中で考えるのではなく、有効な移動範囲の中から考えなければいけなかった。

正しいキャリパーサポートの位置を再度検証して、アクスルシャフトのカラーを注文し直そう。

強度不足が露見

改造車検について色々調べているうちに、ようやくトルクロッドにかかる力を計算する方法を会得した。その計算によると、トルクロッドにかかる力は11872.7Nだとわかった。(前記事「トルクロッドにかかる力」参照)

制動装置の安全率は1.6となっている。安全率というのは、かかる力の安全率倍の強度が必要だということだ。11872.7×1.6=18995.2Nの力に耐える強度を持った部品でなくてはならない。今のトルクロッドは、M8どころか、M10のロッドエンドの強度ですら足りない。しかも、さらにわかったことがある。

2017はアルミでありながら引張強度が鋼並みだということで、バイクのカスタムにもよく使われているものだ。しかし、改造車検についていろいろ調べているうちに、調質によって、強度が変わるということがわかってきた。

調質 まあ、よく知りはしないけど、知らなくもない言葉。ただ、強度的にベストな調質のものと、素のものが違い過ぎる! しかも調質を上げる術がないから、言ってみれば生の材料の強度で勝負するしかない。

ぐだぐだな時が過ぎていく

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