ステップを取り付けてみて分かった問題点は次の通り。
- ステップ取り付けプレートのボルトがキックペダルに当たる
- シフトロッド両端のオフセットが過大
この二つを解決していく。
ボルトの沈頭化と右ステップ
キックペダルと当たってしまったボルトは、よくある六角ボルト。M12×P1.25というサイズのせいか、ミスミの中ではフランジ付きとかはなく、これ一択だった。このボルトは頭が大きすぎて、沈頭化は無理。
WR ‘sのバックステップでも使われているボタンキャップボルトで検索。ボタンキャップボルトとは、鍋頭で六角レンチの穴が開いているやつ。結果はこれまた一択。表面処理が黒色酸化被膜となっており、いかにも錆びそうだが一択だから仕方ない。
ボルトの頭を沈める穴をあける。いわゆるザグリというやつだ。ザグリ用のキリなんて持っていないので、手持ちのホルソーをいくつも駆使してザグリする。
ああ フライス盤が欲しい
ザグリ加工を終えて取りつけた右ステップ。
キックペダルとボルトの頭の干渉はなくなって
この通り、無事キックは踏み下ろせるようになった。
ペダルの踏力をマスターシリンダー側のアームに伝えるのは、このカラー。ペダルの高さ調整を兼ねるので、エキセントリックになっている。
シフトロッド両端の過大オフセットの解決と左ステップ
シフトシャフトの先端につくシフトレバーと、ステップのシフトペダルとのオフセットが大き過ぎて、シフトロッドがかなり斜めになってしまう。このままでもシフトチェンジはできるだろうが、おそらく操作感は重くなるだろう。
そこで、シフトレバーの取付部にオフセットがゼロになる長さのパイプを溶接して、その先端に新たなレバーを溶接するものをつくることにした。
ほぼほぼできたところで仮付けして、シフトロッドの長さを測る。
逆チェンジにできるかも確認。
逆チェンジにする必要は前々から感じていた。左にターンしながら加速するときに、シフトペダルをかきあげようとした左足のつま先がアスファルトに接触し、後方に持っていかれることが何度もあった。逆チェンジならこんなことにはならない。
完成したシフトレバー
パイプの先端についているレバーは、純正シフトレバーを使った。そして完成した左ステップ。結局、逆チェンジを採用。