W400のエンジンがばらし終えたので、続いてW650のエンジンの分解を始める。
W400のエンジンで練習しておいたおかげで、ベベルタワーの分解にも手こずることなくカムシャフトまで外し終える。
続いて、シリンダーヘッドボルトを緩めるわけだが、8本あるボルトのうち、内側4本がエンジンの外部に露出している。そのため、前輪が巻き上げた砂つぶなどがネジ穴に入り込む。そのせいでw400のエンジンをばらした時は、このシリンダーヘッドボルトの1本がかじってしまい抜けなくなってしまった。
ネジ穴にCRC556を吹き入れる。それをパーツクリーナーで吹き飛ばす。それを何度も繰り返す何度も何度も繰り返す。パーツクリーナーを吹くたびに出てきた黒いツブツブが、一切出て来なくなったところでボルトを緩めはじめる。
ボルトを決められた順番通り、少しずつ少しずつ緩めていく。スピナーハンドルによってかけられた反時計回りの力に、ボルトは耐え切れずほんの少し回転し「ティン」と高張力ボルト特有の乾いた音を奏でる。
抜けていく力の曲線にリニアに停止するボルトの動きを左手の指の腹で感じる。
かじる気がしない 大丈夫
今回は無事にシリンダーヘッドボルトを抜き、クソ重たいシリンダーヘッドをはがす。ピストンヘッドを見てびっくり。大袈裟じゃなくカーボンの厚さが1ミリはある。シリンダーヘッドの方も同様だ。
これをはがせば、胸の奥に刺さった小さなトゲのように心を悩ませていた、いつでもかすかに聞こえるノッキングがなくなるに違いない。 ああ違いない
つぎにびっくりしたのが、フライホイールの重さ。外れた瞬間手首が壊れるかと思った。W400とW650のフライホイールを並べてみる。
鉄の量が大違い。初めて乗った時のエンストはデフォルトと言わしめたW400と、5速1000回転からアクセルを開けても、ドコドコドコ走れてしまうW650の性格を如実に表している。
体重測定
W400が2.9キロで650が4.8キロ。
このW400のフライホイールを650に入れたら、エンジンのピックアップ鋭くなるんじゃないの・・・
悪魔が耳元でささやく
W650の良さが無くなるんだろうなぁ でもいつかやってみよう(・∀・)