CRにスロットルポジションセンサーをつけたい -W650化計画-

この記事から、ベベルギアがうなるぜ on Lap 2 独自の記事の始まりです。

マフラーの他にもうひとつあるそのまま戻せないもの。それはキャブレター。

キャブレターはエンジンと合わせて手に入れたCRを使用する。ただし大きな問題がふたつ。そのひとつがスロットルポジションセンサーだ。

スロットルポジションセンサーとは、スロットルの開度を検出するもので、その開度に合わせて点火時期を調整するらしい。開側で固定しておけばいいという情報もあるが、スロットル開度による点火時期の調整効果は絶大だという情報もある。

どうせだったらつけよう。しかし、CRにはスロットルポジションセンサーを取りつけることなど考えられていない。CRキャブレターのセッティング情報が豊富なファクトリー豆しばさんは、キャブボディを加工してスロットルポジションセンサーを取りつけている。しかし目の前にあるCRは、その部分がスロットルレバー(ワイヤーをかけるところ)なのだ。

W400純正キャブレターのスロットルポジションセンサーは、スロットルバルブのシャフトの右側に取りつけられている。シャフト端部は頭部がマイナスのねじの頭にあるような溝が掘られていて、スロットルポジションセンサーも同様な形状になっている。両者をつなぐのは、両面を凸状としたジョイントパーツだ。

スロットルポジションセンサーは上下2点で固定されており、取付穴は長穴になっていて、抵抗値を調整できるようになっている。そして、スロットルシャフトの端部にしかつかず、左側だと逆転してしまうため右側にしかつかない。中身は可変抵抗なので、逆回転ではだめなのだ。

CRの右側にスロットルポジションセンサーをつけるためには、スロットルレバーを移動する必要がある。CRは右ボディも左ボディも、基本的には同じもののようで、左のボディにワイヤーブラケットを移動することができる。スロットルレバーを左ボディの右側に移動できればよいのでは? スロットルレバーが4連ボディーと同様にキャブレターの中央にあるということだ。

CRキャブレターをオーバーホール

実際に左ボディにワイヤーブラケットを移動して、キャブレターをエンジンに取付けてみた。ワイヤーの取り回し的な問題は無い。ノーマルキャブレターのワイヤーブラケットと比較してみると、アウターワイヤーを受け止める部分の角度が立っているので、ノーマルワイヤーでは無理が出てくるのかもしれない。ワイヤーはスロットルごと交換とすることにしよう。

ここでじっくりとCRを観察。

スロットルレバーは、スロットルシャフトに圧入されたピンで固定されている。右ボディからピンの相対的な位置を左ボディ側に移してあげればいいはずだ。そう考えて測ってみると、そこにはすでに別の穴が。しかも、あけたい穴に半分かかるぐらい。

CRキャブのスロットルレバーはピンで固定されている

この穴を使うとワイヤーブラケットとスロットルレバーに3ミリぐらいのオフセットができてしまう。それはまずいだろ

スロットルシャフトをひっくり返したらどうだろうとやってみる。そんなの普通絶対できないと思うだろうが、このスロットルシャフトには、なんだかいっぱい固定用のネジ穴加工がされていて、なんとかなりそうに思えるのだ。

ちなみにスロットルシャフトに取りつけられるものは、左から、左ボディのスロットルバルブレバー、リターンスプリングレバー、右ボディのスロットルバルブレバー、スロットルレバーだ。スロットルレバーはピンの圧入で、他はM4ぐらいのネジが切られている。

残念ながら、ひっくり返してもだめだった。

作ろう

ざっくばらんに言ってしまえば、アルミの棒に穴加工するだけだ。スロットルバルブのリンクを固定する部分の穴は、皿加工をする必要があるが、アジャストスクリューとロックナットで調整するから、それほどの精度は必要ないだろう。

それぞれの穴の角度のずれだけを注意すればいいはずだ。それはなんらかの治具を作ればいいだろう。

ということでアルミの棒を買うことに。

昔は近くのアルミ屋さんを探して買っていたけど、今はネットで簡単に買える。個人の取引も簡単なミスミで直径12mmの2017の丸棒を注文。いっしょにスロットルバルブリンクのアジャストスクリューのタップも注文。 これはなんだか特別なサイズらしく、ノギスで測ってM4.5を注文した。(これは間違いなのでご注意を)

CRキャブのスロットルリンク固定ビス

つづく

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