ZX-10のリアブレーキキャリパーのレストアをする。現状はこんな感じ。
元々の色が金色だったはず。その上に黒がペイントされているが、どっちにしろ、ところどころ剥げかかっていてこの有様。これを1度全て塗装を剥がし、もう一度ペイントする。
型押しキャリパー特有のスライド部分のゴムブーツは、ボヨンボヨンになっていて、既に本来の機能を果たせていないから交換しよう。ブリーダープラグのゴムキャップも同様だ。
大事なピストン部分を確認。ピストンシールはギリギリ大丈夫かな。ここはケチって交換せず。ピストンは? ありゃあ ちょっと腐食してるじゃん・・・ 軽くペーパーをかけて目をつぶっておく( ̄▽ ̄)
キャリパーボディーはルーターや耐水ペーパーで塗装を落とす。あまり深追いはしない。
古い塗装を剥ぎ終わったキャリパーボディー
耐熱つや消しブラックで塗装
嫁が不在な時を見計らって、オーブンレンジで加熱。
完成 あのハゲハゲキャリパーから仰天チェンジ♪
きれいにできあがったところで、キャリパーサポートのアクスルシャフト上の軸方向の位置を考えることにした。
対向ピストンのブレーキキャリパーはリジットに固定されるので、キャリパーの溝の中心にブレーキディスクがくる位置にキャリパーサポートの位置を決めればいい。
ところがこれに対し片押しピストンのブレーキキャリパーはフローティング構造になっている。
キャリパーサポートにキャリパーベースが固定される。この固定はリジット。このキャリパーベースにロッドが2本立てられ、そのロッドにキャリパー本体は貫かれるように装着される。ブレーキパッドの摩耗に伴いキャリパー本体はこのロッド上を移動する。
中古パーツなので、ブレーキパッドは半分ぐらいの厚みになっている。この状態でキャリパー本体はキャリパーベースに対してどこにいればいいのだろう?
考える
キャリパーが移動できる範囲は20ミリぐらい。パッドの磨耗は半分ぐらいだから、移動範囲の中心でいいんじゃないか?
これが大きな間違いだとわかるのは、まだ先の話。