左スイッチを取り替えたい その2

完成したスイッチ

コックピット感が高まる上に、ハザードも出せてウィンカーがプッシュキャンセルできる左スイッチを求めている話の続き。

理想のものが無い時は作ればいい

ということでベースとなるスイッチを探す。カワサキを選んでおけば、いろいろめんどくさくないだろうからZRX1100のスイッチをターゲットとする。実は1年ほど前に、1度ヤフオクでかなりお安く落札していたのだが、ケースを加工していてまったく使い物にならなかった。なんじゃこりゃ? と商品ページの写真を見返してみると、その様はしっかり写っていた。よく見なかった自分が悪い。

そんな反省も踏まえて再度落札。前回ほどでは無いけれど、お安く落札できた。届いたスイッチ。

届いたZRX1100用スイッチ

ケースに経年の変形が強い。反ったのか縮んだのか、ふたつのパーツの合わせ目の外寄りに隙間ができている。これは、いくらなんでもかっこ悪い。

反りあがって両端が開いた合わせ目

削って隙間を無くした。

合わせ目を修正

配線とスイッチの関係を調べる。このままボルトオンでほぼ問題ない。カプラーもこのまま使える。

コックピット感増し増し作業

コックピット感を増すための文字を彫り込む作業を始める。まずは鉛筆で下書き。

文字を下書きする

ローターで彫る。ハザードはスペース的に「HAZARD」は書けないので、「HZD」とした。パッシングはどうせ見えないから、なにもしない。

下書きをもとに文字を彫る

ちょっと太いか・・・?

塗装と墨入れ

ケースはあえて艶ありとする。この方が、旧いバイクっぽくなる。

艶あり黒で塗装

そして文字に墨入れ。 ああ やっぱ太い。

文字に墨を入れる

ちょっとコミカルな感じにできあがってしまった。お化粧前との比較。

完成したスイッチと元のスイッチ(同型)と比較

そして取りつけた。

完成したスイッチ じゃっかんコミカルな感じ(笑)

うん、かっこいい

左スイッチを取り替えたい

W400純正左スイッチ

ハンドルバーそのものを含め、ハンドルに付いているパーツの中で、唯一交換されていないパーツが左スイッチだ。W400時代からついている、W400純正のものだ。

紫外線にやられて、樹脂の骨材なのか、毛羽立ちそうな繊維が透けて見えるようになっている。

こいつにはハザードスイッチもなければ、パッシングスイッチもない。W650の金属製のスイッチから、コストダウンのためにこのスイッチになったらしい。

いつかはこれを交換したいと思っていたが、その最大の理由は経年劣化とかではない。以前にも書いたが、会社の同僚のSR400にまたがった時に受けた印象からだ。

SR400のスイッチは、操作のガイドに描かれているものが文字だ。ユーザビリティを高めるピクトグラムなんてない。漂う雰囲気は戦闘機のコックピット。

うわっ かっちょええ!

羨望、そして嫉妬。このコックピット感をWにも出したい。これが左スイッチ交換したいエネルギーの源だ。ちなみに右スイッチはそのイメージでモディファイしたものが既についている。セル&キルスイッチのモディファイ -W650化計画-

コックピット感満載のスイッチを探す

そんなスイッチが売られているのか、ウェビックで検索してみた。

あった! 


PMCからZ750FX用としてリリースされているそのスイッチは、Z2用のそれをデザインのベースとしているそうだ。その姿は無機質。まさに理想通りのスイッチ。

とは言ったものの、理想通りはその見た目だけで、満足できない部分もある。その一つがハザードスイッチが付いていないこと。ハザードなんて必要あるとかないとかじゃない。サンキューハザードを出してみたいんだ!

まあ、それは冗談としても、このスイッチに決められない最大の理由は、ウインカーがプッシュキャンセルでないという点。


はるか昔、今では何100万円という値で取引されるCBX400Fに、カウルがついたCBX400Fインテグラというモデルがリリースされた。それが国内で初めてウインカーにプッシュキャンセルを採用したバイクだと記憶している。

バイク雑誌のインテグラの紹介記事に、プッシュキャンセルスイッチの便利さついて、ライターが絶賛していた。その時は「そんなもんかねぇ」ぐらいに思っていた。

それから数年後。自分が買ったXLR250Rについていたプッシュキャンセルスイッチを使った時の感動は忘れられない。

便利(○´∀`○)

ということで、プッシュキャンセルスイッチは欠かせないのである。