倒立フォーク化完成 -W650を倒立フォーク化-

倒立フォーク化完成

完成した倒立フォーク化。使用パーツをひとつひとつ説明する。

まずはステアリングステムから。トップブリッジは2010年のカワサキZ1000。バーハンドルなのでハンドルポスト取付用の穴があいていて手間いらず。

トップブリッジはZ1000用

ピンぼけだったので写真は無いがアンダーブラケットはNinja1000用として手に入れたが、Z1000も同じパーツ。ステムシャフトはZRX1100用。なぜZRX1100用がいいかは、こちらの記事をどうぞ。

メインスイッチは今まで使ってきたW純正のものをトップブリッジに取付けて、ハンドルロックもしっかり使える。ただし、フォークのオフセットが小さくなったことと、フォークが太くなったことでタンクに早く当たるので、今までより切れ角が小さくなった。

純正状態だと、ハンドルロックをするとき、いっぱい切ってからほんの少し戻したところにハンドルロックのかかるところがある。(初めてやる人はとまどう)今はちょうど切りきったところにあるからスムーズ。

ハンドルポストはホンダCB1100用。後ろに引いているところがお気に入り。

ハンドルポストはCB100用

ホイールはトライアンフスラクストン用。EXCELのアルミリムで、非常に軽い。いつか後輪もアルミリム化したい。

EXCELのアルミリム

ブレーキディスクは2015年トライアンフデイトナ675R用。これはスラクストンも同じパーツでブレンボ製。

トライアンフディトナ675R用のブレンボ製ブレーキディスク

ブレーキキャリパーは2005年のスズキGSX-R1000用でブレンボ製。こいつはラジアル方向の位置調整をキャリパーを削って行っている。ちょー大変だった。

ブレンボのラジアルマウントキャリパー

そして主たる倒立フォークは2007年カワサキZX-6R用。

倒立フォークはZX-6R用

フォーク上端の中心の円筒で、リバウンド側のダンパー調整ができ、その次の色付きのナットでスプリングのプリロード調整ができる。

中心が戻り側のダンパー調整 次の色のついたナットがスプリングのプリロード調整

フォーク下端には、圧縮側のダンパー調整ができる。

縮み側のダンパー調整が可能

SHOWA製のフロントフォーク

ZX-6RのフロントフォークはSHOWA製

ウインカーは以前からつけていたkosoのシーケンシャル&デイライト付きのもので、今回はハイサイダーのブラケットを採用した。値段が高いだけに質感がいい。

ハイサイダーのウインカーブラケット

ヘッドライトは以前から使用していた5.75インチのベイツライトのケースを利用して、どこぞのものかはわからないLEDライトをamazonで購入。ディライト付きでネオクラ感が出て、非常に満足している。

5.75インチのベイツライトにディライト付きLEDランプを装着

倒立フォークを試乗

倒立フォークになったことで大きく変わったのは、ホイールが19インチから17インチになったこと。半径で1インチだから、アクスルシャフトの高さは2.5センチ下がったことになる。フォークの突き出しを最小限にしたので、アンダーブラケットからアクスルシャフトまでの距離は今までと変わっていない。

みっちり部品がつまったフロントホイール

ということは、キャスターは立ったわけだ。ハンドルは軽くなったとおもう思う。もう ペタンペタンだぜ。

そう思いながらエンジンをかけ、走り出した。軽くスラロームしてみる。

おっ 重い( ̄▽ ̄;)

粘る。タイヤが太くなったからか? 

この時はわかっていなかったが、ステアリングステムのオフセットがWより20ミリほど小さくなっていた。オフセットが小さくなると、トレールが増大する。トレールが増大すると、直進安定性が増大するというわけだ。知らないけど

倒立フォーク化完成

フロントフェンダーはとりあえず無し さあ、あさっては箱根ツーリングだ。

アルミがスイングアームじゃん! -WにZRXのスイングアーム-

ZRX400スイングアーム

スピードメーターも正しい数字を指すようになったので、改造車検を受ける準備を始める。今回は原動機の載せ替えにともなう排気量の変更だ。

排気量が変わった時に提出すべき書類は、駆動系の強度計算書だが、駆動系もそっくり移植して、その旨を明記した書類とパーツリストのコピーがあれば良いらしい。

ただ、我がWはスプロケットをXAMのものに、チェーンを江沼のものに変更しているので、パーツリストのコピーでは意味が無い。両メーカーに強度計算書を発行してくれるか問い合わせてみる。

数日後

両メーカーとも強度計算書を送ってくれた。くれたじゃない、くださった。正確には強度保証書といったところか。計算は一切ない。何にしてもありがとうございます。

そんな書類が揃い始めたある日、ふとあることを思いついた。

スイングアームをZRXのものに変えたい

前からスイングアームを変えたいと思っていた。極太アルミのスイングアームもいいけど、あのローソンレプリカのKZ1000Rのスタビライザー付きスイングアームが憧れだった。

憧れといえば、カワサキ車独特のエキセントリックカムを使ったチェーン調整機構。チェーンを調整するだけで、車高が変わってしまうという、どうかと思う機構だが、なんてったってかっこいい!

その癖を利用してアクスルシャフトを下側に移動させ、けつをかちあげたい!

ZRXのスイングアームには憧れが詰まっているのである。

だが、ZRXのスイングアームなんてWに装着できるのだろうか?

ありがたいことにヤフオクには、出品しているパーツの寸法を記載してくれている出品者がいる。そんな方々からの情報によると、ZRX400のスイングアームのピボット部の幅は237ミリ程度らしい。

庭に行ってWのピボット幅を測ってみる。分かりづらくて正確ではないが、おおむね215ミリぐらいだ。

22ミリの違いは無理じゃないかぁ

カワサキのホームページでZRX400のスイングアームのパーツリストを見てみる。そこでわかったのは、スイングアームのピボット部の両端にはオイルシールが付いているということだ。

オイルシールなんていらん 雨の日は走らないし!

まぁ、そこまで極端なことは言わなくとも、もっと簡易的なものに置き換えれば15ミリぐらいはそこで削れそうだ。あと7ミリぐらい何とかなるだろう。

ということで、ZRX400のスイングアームの調達を決意。ヤフオクパトロールを始めた。

ある日気になる出品を発見。教習所のシミュレーターに使われていた車両のものらしい。ということは言ってみれば新品。

それだけでなく、ピボットシャフトはおろか、アクスルシャフト、キャリパーサポート、トルクロッドまでついている。これらの部品はそれぞれ揃えるとそこそこの値段になってしまう。

こいつを無事落札。数日後商品が届いた。

(エキセンもトルクロッドもキャリサポも無い写真でごめん)

マットなカーキーで染められたそいつは、思った通りカッコよかった。これは何でできてるんだ?

(*’ω’*) 恐る恐る磁石を近づけてみる

吸い付かない

「アルミがスイングアームじゃん」

高校生の頃、バイク仲間が女子の前でバイクの話をかっこよくする男子を装うんだけど、間違っちゃってるっていうところが面白みのギャグを思い出した。

あいつら、まだバイクのってるかな?

18年間バイクから降りていたことなど、もはや頭の片隅にも無い。

あの頃、アルミのスイングアームは憧れのカスタムパーツだった。スイングアームどころか、フレームまでアルミのRG250Γが出た時は、バイク屋の店頭に貼られたポスターを見て震えたもんだ。

フランコ・ウンチーニ~(・∀・)

知らんか

それにしてもこのZRXのスイングアームはWにうまくつくのだろうか?