マフラーどうする? -W650化計画-

ポッシュのW650用マフラー

※この記事は以前のブログ=ベベルギアがうなるぜーW400日記ーで、2020年11月28日に公開した記事です。

エンジンの載せ替えが無事に終わった。外していた補機やケーブルたちを元通りに戻していく訳だが、元通りにはできないものがふたつある。そのひとつがマフラーだ。

今まで使っていたマフラーは2本。1本はイージーライダーの集合管に、安いスリップオンサイレンサーをつけたもの。これは車検対応ではない。今回の650ccのエンジンに載せ替えるにあたって受ける改造車検に合格できない。

もう1本はWMのメガホンマフラー。これは車検対応で、今までの車検にも合格してきたのだが、これはW400用。650用の車検対応マフラーを手に入れなければならない。

さあどうしようかと、いろいろ検索してみるのだが、選択肢は少ない。純正マフラーか、ポッシュの車検対応マフラーぐらいだ。純正はもちろんだが、ポッシュもキャブトンタイプ。キャブトンはどうも苦手だ。たぶんその長さだな。短ければ、かっこいいはずだ。

ということで、車検対応マフラーは、車検の時だけ装着する運用と考えられる。純正マフラーを手に入れたとしよう。車検以外の時は、そいつをどこかに保管しておかなければならない訳だ。 じゃまだ 純正は左右分割しかしないから、絶対にじゃまだ。

するとポッシュってことになるのだが、なんてったってポッシュ。中古でもそこそこの値段がする。車検のためだけに高いマフラーを買うのもいただけない。

どうしよう…

ヤフオクに出品されている、ポッシュのマフラーの写真を見て考える。よく見るとかっこいい。マフラー後部を高くして置かれた、その角度がかっこよく見させているせいだとは思うがそれだけではない。

エキゾーストポートから出てから下方へ曲げられる。エンジン下端で、車両後方へ再度曲げられるのだが、このふたつの曲がりの間の部分が直線なのだ。この直線が、このマフラーの雰囲気を、実にシャープにしている。 いいなぁ この部分だけでも欲しいぐらいだ

( ゚д゚)ハッ!

このポッシュのマフラーにして、後ろ半分をマイフェイバリットなサイレンサーに変えればいいんじゃん! 車検のために保管しておかなければならない後ろ半分も、それほどかさばらないし

ということでヤフオクで落札したポッシュのマフラー。

ポッシュのW650用マフラー

排気ガス証明書もついている。これは大事。しかし写真では、それほど感じられなかったが、エキパイの焼けが汚い。 

ステンレスの焼けがきつい

汚いは言い過ぎか… 焼けがきつい 早速ナップスでステンレスの焼けをどうにかしてくれるものを物色。SP忠男から出ている、こすらなくても焼けがとれるってやつを購入。 結構高い

エキパイの焼けを取るケミカル品

しかしこれが、こすってもとれない(´・ω・`) 3000円捨てた…

(でもあらためて商品のレビューを見ると、いい評価が多い。いつか再度チャレンジしてみよう)

さらに焼けてきれいになればいいな と祈りつつWに装着。長いマフラーは好きじゃないけど、思ったよりカッコイイ。

ポッシュのマフラー装着完了

650エンジンに乗せ換え -W650化計画-

いざ エンジン搭載!

※この記事は以前のブログ=ベベルギアがうなるぜーW400日記ーで、2020年11月17日に公開した記事です。

ついにW650のエンジンに載せ替えを始める。

補機等の取外し

まず始めた作業は、エンジンオイルの抜き取りと、エンジン周りの補機の取り外し、さらにエンジンにつながっているケーブル類の切り離しだ。

エンジンに直接つながっているマフラー、キャブレター、排ガス対策の2次空気導入管、イグニッションコードを外す。イグニッションコイルもじゃまだから外しておこう。

ケーブルは、ドライブスプロケットカバーから出ている、充電系、スピードセンサー、ギヤポジションセンサー、クランクシャフトセンサー、サイドスタンドスイッチがバッテリー横でコネクター接続されているので、そこで切り離す。コネクターの種類は全部違うので、つなぐときに間違える心配は無し。

このコネクターの辺りは電気系統の中心部分。セルモーターのリレーから太い電線がセルモーターへ伸びている。これはセルモーター側の端子を固定しているナットを外して切り離す。

逆にエンジン後部のクランクケースのボルトに留められた太い電線がバッテリーのマイナス端子へ。これはこのボルトが長く、エアクリーナーボックスに当たり抜けない。サービスマニュアルだとエンジンを下ろすのはエアクリーナーボックスを外さずに行っている。エアクリーナーボックスをばらすのは結構めんどくさい。なのでバッテリー側で外した。なんでこんなボルトをアースの端子用に使うのか? ついでにプラス側の端子も外しておく。

反対に右側は、オイルプレッシャーセンサー用の線が1本だけ。センサーのナットを外して切り離す。

これでエンジンにつながっているものはすべてはずれた。次にエンジンを載せ替えるためのやぐらを単管パイプで作る。

補機類がはずされた400エンジン

やぐらを組んでエンジンを下す

長さ1mの単管パイプを柱とし四隅に。それを2mほどの単管パイプ4本を直交クランプで連結する。四角いオリでWを囲んだ感じだ。エンジンは右側に出すので、Wはオリの左によっている。

エンジン乗せ換えのためのやぐら

Wと並行の2本の単管パイプに渡すように、2本の単管パイプをWのフレームの中に通す。このパイプでエンジンを吊るわけだ。

フロアジャッキをオイルパンの下にあて、軽く荷重を担わせて、エンジン前方のブラケットをバラし始める。ボルトがサビで固着していないか心配だったが、それほどひどくはなかった。

エンジン側のボルトを抜いたら、代わりにそのボルトより10センチほど長めのW3/8の全ネジボルトを差し込む。そのボルト片端にワイヤーをかけて、さっき通した単管パイプにかけ、もう一端をボルトの反対側にかける。このワイヤーは、たまたま会社に転がっていたもので、長さは30センチぐらい。両端は輪になっていて、この作業のために存在しているのではないかという代物。

同様の作業をエンジン後方でも行う。前後のボルトの高さが違うので、均等に吊れない。後方のワイヤーを1回結んで長さを短くする。

これでエンジンを吊り上げる準備は完了。どうやって上げるかというと、Wを取り囲んでいるこのオリの4隅の柱の下部には、ジャッキベースというものを取りつけている。こいつの構造は、15センチ角ぐらいの鉄板の中心に、単管パイプより少し細い40センチぐらいのボルトが溶接されている。このボルトに一文字のハンドルを備えたナットがかましてある。単管パイプはボルトに差し込み、ナットのハンドルに乗っかることで、高さを調整されるのである。

4隅のジャッキベースのハンドルをくるくる回してオリ全体の高さをあげていくと、やがてワイヤーが張りエンジンが浮き始めた。

サービスマニュアルには、エンジンを右にまわすようにしておろすと書いてある。しかし、どうやってもフレームに引っかかって、おりる気がしない。絶対邪魔なのがオイルフィルター。これは外してしまおう。

フレームの中に単管パイプを貫通させてエンジンを吊る

オイルフィルターを外してみたものの、どうしてもクランクケース先端の、おそらくバランサーのあたりの出っ張りがフレームに引っかかる。これをクリアしようとするには、エンジンをもっと上に上げたいのだが、すでにヘッドカバーがすでにメインチューブに当たっている。

いや これは絶対無理だって…

エンジンを左に傾けたり、右に傾けたり、前を上げたり、後ろを上げたり。いろいろやってみたが、まったく無理。あきらめてヘッドカバーを外すことにした。

エンジンがどうしても引っかかるから、ヘッドカバーをはずした

ヘッドカバーを外すと、なんとかエンジンをフレームの呪縛から解き放つことができた。

ようやくはずれたエンジン
はずれた400エンジンと出番を待つ650エンジン

400のエンジンを用意してあった台車に下ろしてオリからどける。650のエンジンを積む前に、フレームのサビている部分をワイヤーブラシでこすり、錆を落とす。そして黒いペンキを刷毛で塗る。ついでにツヤの無くなっていたメインチューブやステアリングポスト周りも塗っておく。

錆びたフレーム

650のエンジンを搭載

翌日、650のエンジンをオリの中に入れてフレームにのせる準備をする。オイルフィルターを外す前に念のためにドレンボルトを外してみると、エンジンオイルがたっぷり入っていた。配送の段階で抜くものだと思っていたのでびっくり。

エアクリーナーボックスも外すことにした。下ろす際も外しておいた方が、イライラが少なかったかもしれない。

エンジンを下ろす際に、エンジンとフレームがどうしてもゴリってしまったので、当たりそうなところはウエスを巻いて養生しておく。昨日塗ったペンキは乾いているようだ。

エンジンがひっかかって傷がつかないように養生をしました

もしかしてと思ってやってみたが、やはりヘッドカバーを外さないとエンジンをフレームの中に収めることはできなかった。

いざ エンジン搭載!

エンジンを収める順は、2本のダウンチューブの隙間に、エンジン先端を差し込んでから、エンジンのお尻を左に回すように入れる感じ。ワイヤーで吊りながらだからできることで、こんなの人力のみでやれる人は、いるのだろうか? 次回下ろす必要が起きたら、腰上はバラしてからにしよう。

やっぱり引っかかるからヘッドカバーをはずす

フロアジャッキを当てて高さを調整して、エンジン取付ボルトを締め付けた。ヘッドカバーは400の方がキレイだったのでそちらを使うことにしよう。液体パッキンが無いので、今日は仮に被せておくだけ。

とりあえず、エンジンの載せ替えは完了した。

無事に搭載された650エンジン

ヤフオクでエンジンゲット! -W650化構想-

650

※この記事は以前のブログ=ベベルギアがうなるぜーW400日記ーで、2020年1月27日に公開した記事です。

W400を650ccにしようとたくらんでいる話の続きです。

ヤフオクで中古のW650のエンジンを仕入れようと探しているのですが、価格はおおむね10万円ぐらいです。5万円ならすぐにでも入札するのに。そう考えて日々ヤフオクを検索(アラート設定すればいいのだが)しているのですが、Wのエンジンなんて、そうぽんぽん出てくるものではありません。

オークションが入札ゼロで終了する度に少しづつ値下げされていく商品があり、それが5万円になるのを、なかばあきらめつつ見守っていました。

3か月、いやもっとだったかもしれません。そのエンジンがついに5万円をきったのです。よし入札しよう! しかし同じようなことを考えていた人がいたのでしょう。今まで何か月も入札がなかったこのエンジンに、群がるように入札が続いたのです。

この機会を逃してなるものか ぼくも更に入札を重ねました。すでに価格は6万円台。ひと月前の価格です。こんなことならひと月前に入札しておけば、らくらく落札できたかもしれません。

更なる高みを目指すそのエンジンに別れを告げてブラウザを閉じたのでした。

その数か月後です。W650のエンジンがヤフオクに出品されました。これは今まで出品されてきたものと大きな違いがありました。
1.走行が3万キロと少ない
2.上記理由からか見た目がきれい
3.別出品でそのエンジンに装着されていたCRキャブレターも出品されている
4.別出品でそのエンジンがのせられていたフレームが出品されている
5.その全てが500円スタートである

フレームは必要ないのでは?

そんな疑問もあるかもしれません。ですが、このフレームで組み立て直すことで、650化した時に改造車検を受ける必要が無くなるのです。エンジン、キャブレター、フレームの全てを落札するのは予算的に厳しいものになるのでしょうが、とりあえず行く末を見守ってまいりましょう。

オークション締め切り日

終了5分を切ったものから入札をします。終了が残り10分に延長されます。また
5分を切ったところで誰かが入札。また終了が残り10分に延長されます。これを幾度となく繰り返していきます。長い戦いになりそうです。

1時間以上延長したオークションはついに終了し、エンジンとキャブレターをゲット! 思っていたより高値にならなかったのは幸運でした。

これで650化へ、ぐっと前進したのですが、まずは大型免許を取らなければなりません。ぼくはあらゆる免許を一発試験で取っているので、大型も試験場に行きます。ただ、今は忙しい。試験場に通う余裕はないので、4月以降に持ち越しです。

どうせやるなら650か(化) -W650化構想-

400<650

※この記事は以前のブログ=ベベルギアがうなるぜーW400日記ーで、2019年12月31日に公開した記事です。

うちのW400が、走行60000キロを超えました。今まで1度もエンジンのオーバーホールをすることなくやってきましたが、時々右クランクケースカバーからオイルが吹き出ていること以外、問題らしいものは感じられません。

手に入れた時は走行8000キロぐらいでした。その時は、ギヤの入りの悪さに若干辟易していたのですが、今はクラッチを切らなくても回転を合わせてギヤチェンジも楽にできるくらいにこなれてきて、どこまでも好調です。

とはいえ、よる年波に勝てないと言いますか、エンジンの耐熱クリアーがやられてきて、古いバイクといった様相になってきました。

そろそろオーバーホールをして、内面的にも表面的にもリフレッシュをしたいと考えていたのですが、それと同時にやりたいことがあったのです。 

それはクランクシャフトを換えて650にすることです。

ご存知かとは思いますが、W400はW650のストロークダウンで400ccとしています。クランクシャフトやコンロッド、ピストンなどの部品を650のものに取り替えれば、650ccになるのです。ただし、違法改造防止のために、フレームナンバーがないとクランクシャフトを売ってくれないかもしれないという心配もありますが。

それとどうせだったらキックもつけたいじゃないですか。でもそこまで新品を買うと、部品代が15万円を超えるようです。それはきびしい。そうなるとヤフオクで中古エンジンを手に入れるのが手っ取り早いでしょう。

ヤフオクで出ているW650のエンジンは、だいたい10万円ぐらいです。 「もう少し安くならないだろうか・・・」 せめて5万円ならすぐにでも入札するのに。

つづく